HB-PLAZA 入門者にやさしい実銃解説 › フォーラム › 実銃フォーラム(休止中) › ドア解錠には専用スラッグ弾でなくてもOK?
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みがもにより4年、 12ヶ月前に更新されました。
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2020年4月12日 12:08 PM #79232
みがも
ゲストいわゆるドアブリーチには専用スラッグ弾が使われるとはよく言われますが、たいていの解説では砕けやすいフランジブルの弾頭でドア向こうまで跳びこまない=室内への二次被害防止という点がポイントになっていると感じます。これはつまり、単純に解錠だけに絞れば通常のスラッグや、あるいはもしかして通常のカービンや9㎜ピストルでも無理やりでもドアを開けてしまうことはできるということなのでしょうか?
デリケートな市街での人質救出・被疑者逮捕はともかく、軍事作戦などでは室内に気を遣ってフランジブルスラッグを使うこともない気はしますし…特にポンプガンは多種の弾薬を使い分けできるなんて聞きますが、実際にドア前まで来て臨時で解錠用弾薬が必要になった時に割と面倒なのではないかと思ってしまいます。蝶番が複数の場合や一発でロックを壊せなかった場合に備えてできればスラッグを2~3発、アクションロックリリースを押し込みながら何回かガシャンガシャンとやかましく空のコッキングをしてチューブマガジンに急遽空きを作りつつ装填…なんてやっていたらドア前で時間を食ってしまいますし、そのうえコッキングの盛大な金属音で室内から気づかれて壁越しに撃たれ始めたら…なんて考えたらあまり現実的でないような気がします。もし通常のスラッグ弾薬でも問題なければ対人・解錠兼用でスラッグだけ装填したショットガンという用法もありそうな気がするのですが…
2020年4月12日 5:41 PM #79240ポル
キーマスター>単純に解錠だけに絞れば通常のスラッグや、あるいはもしかして通常のカービンや9㎜ピストルでも無理やりでもドアを開けてしまうことはできるということなのでしょうか?
通常のスラグでもロックを破壊して開けることが可能です。
しかし9mmなどの軽量弾では運動エネルギーが不足するため一発で開けるのは困難です。
何発も撃てば破壊できるかもしれませんが、突入時間は短いほど良いので拳銃弾やライフル弾はブリーチングに適していません。なぜブリーチング弾を使用するのかという理由についてですが、もちろん貫通して部屋の中にいる人質等を傷つけないためという理由もあるのですが、主な理由は跳弾防止です。
ショットガンでブリーチングを行う際、ドアノブの横に向けて銃をおよそ斜め45度の角度に倒した状態で発射します。(場合によっては蝶番も狙い、スチール製のドアでは90度に近い角度で撃ちます)
これはドアの反対側へ貫通させることを防ぐためであり、ブリーチングに全長が短いショットガンが利用される理由でもあります。
この状態で発射すると弾が貫通してドアの反対外の床に着弾することもありますが、同時にドアの手前へ跳弾し射手やチームに被害が及ぶリスクがあるためブリーチング弾が多く利用されます。>実際にドア前まで来て臨時で解錠用弾薬が必要になった時に割と面倒なのではないかと思ってしまいます。
軍においては、一般的にはブリーチング用のショットガンとメインウェポンを分けていることが多いです。
チームの先頭でショットガンを使用してブリーチングしたら、射手はドアの横へズレます。
そしてチームメンバーが列になって部屋に入り、その間にショットガンからライフルへ持ち替えて列の最後尾について部屋に入ります。(或いはショットガンのまま最後尾につきます)
もちろん例外はありますが、通常はショットガンでブリーチングしてそのまま部屋に入ることはありません。2020年4月12日 10:31 PM #79245みがも
ゲスト回答ありがとうございます。解錠用スラッグはなんとなくの知識しかなかったので、大変勉強になります。
砕けるフランジブル弾頭は自分の方に跳弾で返ってこないようにする意味合いもあったんですね。そう考えると、ショットガン以外でも壊せればいいやと適当に撃ち込むのは効率が悪いのはもちろん、安全面でも良くないですね。ドアブリーチ専用のショットガンという意味合いがちゃんと理解できた気がします。
また、ショットガンといえば接近戦用というイメージもありましたが、少なくともドアブリーチ用途としては大ハンマーや爆薬セットと同じ、ドア開け専門の道具に徹しているということですね。バックショットを装填した対人用途とはまた別と…そっちのほうが効率的ですね。
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