>単純に解錠だけに絞れば通常のスラッグや、あるいはもしかして通常のカービンや9㎜ピストルでも無理やりでもドアを開けてしまうことはできるということなのでしょうか?
通常のスラグでもロックを破壊して開けることが可能です。
しかし9mmなどの軽量弾では運動エネルギーが不足するため一発で開けるのは困難です。
何発も撃てば破壊できるかもしれませんが、突入時間は短いほど良いので拳銃弾やライフル弾はブリーチングに適していません。
なぜブリーチング弾を使用するのかという理由についてですが、もちろん貫通して部屋の中にいる人質等を傷つけないためという理由もあるのですが、主な理由は跳弾防止です。
ショットガンでブリーチングを行う際、ドアノブの横に向けて銃をおよそ斜め45度の角度に倒した状態で発射します。(場合によっては蝶番も狙い、スチール製のドアでは90度に近い角度で撃ちます)
これはドアの反対側へ貫通させることを防ぐためであり、ブリーチングに全長が短いショットガンが利用される理由でもあります。
この状態で発射すると弾が貫通してドアの反対外の床に着弾することもありますが、同時にドアの手前へ跳弾し射手やチームに被害が及ぶリスクがあるためブリーチング弾が多く利用されます。
>実際にドア前まで来て臨時で解錠用弾薬が必要になった時に割と面倒なのではないかと思ってしまいます。
軍においては、一般的にはブリーチング用のショットガンとメインウェポンを分けていることが多いです。
チームの先頭でショットガンを使用してブリーチングしたら、射手はドアの横へズレます。
そしてチームメンバーが列になって部屋に入り、その間にショットガンからライフルへ持ち替えて列の最後尾について部屋に入ります。(或いはショットガンのまま最後尾につきます)
もちろん例外はありますが、通常はショットガンでブリーチングしてそのまま部屋に入ることはありません。