パイソンはフォーシングコーンの問題は無いためフルパワーの.357マグナムを楽しめるリボルバーです。
ですがパイソンに起こりやすい問題にシリンダーのタイミング不良があります。
パイソンに限ったことではありませんが、マグナムリボルバーはシリンダーが重いためシリンダーストップ(ボルト)やハンドに大きな負荷が掛かりやすい傾向があり、トリガーやハンマーを酷使すると問題が生じやすくなります。
特にパイソンは現代のようにCNCマシンで加工されず、職人が手作業でフィッティングを行っていたため、現代のリボルバーに比べて個体差が多く現れます。
場合によってはハンドの摩耗によりボルトがシリンダーノッチに嵌る前にハンマーが解放されることもあるため、強くハンマーを起こしたりダブルアクションでの速射は控えめにした方がおすすめです。
>「こういうパウダーの配合ならまずまずの長距離をパイソンを安全に撃てる」という弾薬のレシピなどあれば教えていただけると幸いです。
安全性の確保は装薬メーカーが公開しているロードデータ通りに行えば間違いありません。
より高い命中率を得るために弾頭重量や銃身長に合わせて装薬を調整することは可能ですが、シルエットシューティング競技で.357マグナムが使用される場合は180グレイン弾頭が多く利用されています。
1981年に500丁限定で8インチバレルの「コルトパイソンシルエット」が販売されているように、重い弾頭重量に加えて8インチバレルとピストルスコープの組み合わせはこうした用途に適しています。
弾頭のメーカーや装薬の種類については個人の好みにもよるため、色々と試してみるのが良いかと思います。
競技の参加者も使用する装薬や弾頭の種類は様々です。