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ポルキーマスター
こちらの表でいかがでしょうか?
一番上がブランド別比較、中段が初速順に並べた比較、下段がマズルエナジー順に並べた比較です。
パワーの強い弾薬ですが、銃の消耗が大きい、入手困難、高価といったデメリットがあります。
ポルキーマスターリボルバーのリロードについて質問があります
ガンプロフェッショナルズ2016年5月号にて、2インチ銃身を持つS&W社製リボルバーは構造的にエジェクターロッドの長さが短く、38スペシャルのケース全長をシリンダーから押し出すことが出来ない。とありましたが本当でしょうか?
また、相手と銃撃戦になるという極限状況下でJフレームでスムーズにリロードをするにはどれくらいの練習が必要でしょうか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――エジェクターロッドが短いとエジェクターの移動距離が短くなるため、ケースが完全に排莢されないこともあります。
ノンクリーニングで大量に撃てばチャンバーが汚れて排莢が難しくなることはありますが、クリーニングされた状態であれば、短くても殆ど支障ありません。
もし確実な排莢に拘る場合は、3インチバレル以上を選択すると良いでしょう。>どれくらいの練習が必要でしょうか?
個人の能力次第です。不器用な人は時間が掛かると思います。
一番分かりやすいのは、モデルガンなどで実際に試してみることです。ポルキーマスターオートのジャム対処とリボルバーのリロードについて
先日の質問で管理人さんはオートを扱う際はジャムの対処法を習得するのは不可欠と回答して下さりました。
また、ガンプロフェッショナル2016年5月号の「Jフレームを使いこなす」ではJフレームを扱う際にはリロードの練習を欠かしてはならない。と書かれていました。
オートのジャムの対処とJフレームのリロードでは習得するのはどちらが難しいのでしょうか?
個人差があって一概には言えないのでしょうか?
オートのジャムは複数種類あるようですが。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――通常のオートピストルに起こるジャムは、スライドを引けば解決できることが多く、一方でダブルフィードジャムの場合はマガジンを抜いてスライドを引く必要があります。
このようにオートの方が覚えることが多いといえますが、練習が必要という点ではリボルバーのリロードも同じです。難しいと感じるかどうかは個人差があると思いますが、私にはオートのジャムクリアよりも、リボルバーのリロードの方が難しいと感じます。
ポルキーマスター薄い真鍮板や鉄板をプレス機で打ち抜いてカップを作り、カップをプレスしながら段階を経て徐々に伸ばして製造されます。
板から打ち抜く→カップを作る→伸ばす→余計な部分をカットして成形→伸ばす→プレスして成形
・・・と段階があり、その過程で熱処理や研磨、洗浄も行われます。
ポルキーマスター>「日本の警察官の銃の1発目は空砲だ」
息の長いデマですね。
私が子供のころにも聞いた事がありますが、まだ語り継がれているとは・・・。>カメラマンから模造銃を胸元で銃口を上45度に向けるポーズ
私だったら自撮りが難しい射撃の瞬間を撮ってもらえた方が嬉しいですね。
ポルキーマスター.38スペシャル(.38Spl)は様々なメーカーが多種多様に製造しているため、同じ.38Splでも種類によって性能が全く異なります。
私は日本の警察が使用している弾薬について詳しいデータを持ち合わせていないので正確な回答ができませんが、ポピュラーな弾薬を元に回答したいと思います。>・弾丸質量
メーカーやブランドによって50グレインから160グレインぐらいまで色々あります。
FMJであれば130グレイン(約8.4g)前後がポピュラーかもしれません。>・初速
これもメーカーやブランド、弾頭の種類などによって異なります。
概ね700~1200fps程度ですが、FMJで130グレインだと800fps(244メートル/秒)前後が多いかもしれません。>・最大射程
これは弾頭の種類、弾薬、高度、気温、湿度などによって異なります。
概ね2~3km飛びますが、海抜1mと海抜3000mでは1.5~2倍ほど飛距離が異なります。>・有効射程
銃によって異なりますが、約25メートル以下といったところです。>・弾丸の長さ
弾薬の全長でしょうか?
弾頭部分は弾の種類や重さによって長さが異なります。弾頭と薬莢部分も含めた全長は最大で39.37mm(SAAMI規格)です。
ポルキーマスター今回発生した京都の発砲事件を報道を見て、改めて日本の常識は世界の非常識だと思わされました。
たまたま運良く逮捕できたから良かったものの、下手をすれば警官は殉職していたかもしれません。
ご指摘のように、世間一般では「足を撃てば命を助けられる」と誤解されがちですが、実際は足の被弾が致命傷となって死亡した例はいくらでもあります。それどころか、命中させにくい足を狙えば命中率が下がり、たった5発の(9mmより低威力の).38SPLしか所持しない警官には大きなリスクがありました。当時容疑者まで3~4メートルという距離での出来事でしたが、数秒あれば数メートルぐらい間を詰めることができたでしょう。1発を警告用として使用してしまったので、残弾4発で相手をストップさせる必要があったわけですが、足を狙ったとしたらかなり無謀だったと言わざるを得ません。人間は4発ぐらい被弾しても当たり所次第ではしばらく行動可能ですが、瞬時に行動をストップさせるには不適当な太腿に命中させるのは正しい判断だったとは思えません。もしストップできなかったら、警官とそばにいた一般市民も死傷した可能性があったと思います。
また、当時の状況は夜だったため、リボルバーのサイトは殆ど視認できなかったと想像します。いくつもの悪条件の中で死者が出なかったのは、運が良かったとしか思えません。
改善すべき点はいくつもあるので、「警官はお手柄だった」と手放しで喜べないのが私の個人的感想です。
ポルキーマスター>【質問1】
私が知る限り、警告射撃を手順として指導しているのは、先進国では日本だけです。
アメリカでは人口密集地域で空に向かって撃つことは違法ですし、警察も警告射撃は指導していません。初弾は相手の胴体に向かって撃つのが常識です。日本と違いアメリカでは各警察が発砲の際にどう行動するかポリシーを決定していますが、日本のような指導はまずあり得ません。
ただし、レアケースとして現場の警官の判断で警告射撃が行われることもあります。その際は必ず安全な場所に向かって発砲し、空に向かって撃つことはありません。>【質問2】
世界中で大勢の人が落下した弾に被弾して死亡しているのに、何故日本の警察は未だに空に向かって撃つことを止めないのか、私には理解できません。警察にも弾道学に精通した人が大勢いるはずですが、何故かこんな危険行為が繰り返されています。弾は90度の角度で真上に撃てば、やがて重力によって弾速がゼロに近づき、そのまま落下します。このとき弾は前方から落下することもあれば、後ろ向きに落下することもあり、空気抵抗を受けながら終端速度に到達します。
弾の終端速度は形状の差によって空気抵抗が異なるため、落下速度に差がありますが、概ね200~700fpsと言われています。
この速度は日本のエアガンの初速と同等か2倍以上ですが、この速度の鉛の弾が人体に命中すればどうなるか、殆どの方が想像できるかと思います。しかし、空に向かって警告射撃を行う場合は結果が異なり、90度の角度で撃つケースは非常に稀です。
もし角度が80度、70度と小さくなれば、弾は放物線を描いて飛ぶため、弾の飛翔高度が頂点に達しても弾速はゼロになりません。
この場合、高速の弾が数キロ離れた場所に落下し、人に命中すれば死傷する恐れがあります。アメリカでも3~5km離れた場所で被弾し死亡したり、屋根を貫通する事件が度々起こっていますが、日本の警察はそんなことは気にしないようですね。
ポルキーマスター弾薬の不良率について質問があります。
先ほどは回答して下さりありがとうございます。
回答の中で気になったのは大量生産品には一定の不良率があるとの事ですが、弾薬の不良率は具体的にどのくらいなのでしょうか?
どのサイトか忘れましたが、不良な弾薬は現在では天然記念物と書かれてるのを見た事があるのですが…また、管理人さんは不良な弾薬に当たった事はありますか?
ちなみに、スピアー社やレミントン社といった一流メーカーを対象として、という事でお願いします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――私は不良弾薬に遭遇したことは何度もあります。
いつも1000発ずつセットで購入していたのですが、不良弾薬のあるときと無いときがありました。ガンショーでファクトリーリロードの.38SPLを100発購入したら、5発も不良があったこともあります。具体的には、ケースの変形、弾頭が前後逆といった不良です。
私の大雑把な感覚では、アメリカの大手メーカーのファクトリーロードの不良率は0.1%程度といった印象です。以前、アメリカのGUN雑誌でウィンチェスターのあるホローポイント弾の不良率が2%以下といった記事を読んだことがあるのですが、いずれにせよ不良率はメーカーやブランドによって様々なので、実際にどれぐらいとは一概に表しにくいでしょう。
発展途上国から輸入された弾薬は、もっと不良率が高く、クオリティーが低いことがあります。関連記事:弾薬はメーカーによって質が異なりますか?
ポルキーマスターAK-47でもサプレッサーは装着可能です。
グーグルやYoutubeで「Suppressed ak-47」と検索すると、画像や動画が見つかると思います。ですが、AK-47はサプレッサーを装着するには向いていない銃だとよく言われます。
その理由は、バレルの工作精度が悪いということと、隙間が多いデザインにあります。サプレッサーを装着するには、銃口のネジにサプレッサーをねじ込んで装着します。しかし、AK-47のバレルに加工されたネジは精度が悪いことがあり、バレルの軸線上と一致せずにサプレッサーが斜めに装着されてしまうことがあります。
この状態で撃てば、サプレッサーの先には銃口とは別の穴が開いてしまいます。そのため、工作精度の良いバレル(軸がズレていないバレル)を利用することが必須です。また、AK-47はガスルート上(ガスシリンダーなど)に隙間が多く、密閉性が悪いため外部に音が逃げやすい構造です。
アサルトライフルによってはガスレギュレーターを装備し、手動でガスをカットすることで減音効果を最大にすることが可能ですが、ノーマルのAK-47にそのような機能はありません。AK-47を効果的に減音させるには、精度の良いパーツを組み合わせたり、工夫が必要な場合が多くあります。
関連記事:AKライフルを静音化する意外な方法
ポルキーマスター不完全閉鎖でもハンマーは落ちます。
問題は、「落ちたハンマーがファイアリングピンに接触するか?」ですね。通常は不完全閉鎖でハンマーが落ちてもハンマーはボルトキャリアの底を叩くだけでファイアリングピンには接触しませんが、M16/AR15ではアッパーレシーバーやボルトカムピン周辺に摩耗や不具合があれば、不完全閉鎖で撃発することもあり得ると思います。
ボルトカムピンは劣化して割れることもあるので、割れたときは余計に起こりやすいかもしれません。
もしボルトキャリア内にカーボンが溜まり過ぎていたり、砂や泥などの異物が混入するとファイアリングピンが固定されてスラムファイアにより不完全閉鎖で撃発することも考えられます。また、コルトのセミオートオンリーのボルトキャリア(SP1)だとファイアリングピン周辺が大きくカットされているので、特に不完全閉鎖での撃発、いわゆる「アウトオブバッテリー・ファイアリング」は可能性として起きやすいです。
M16/AR15にはファイアリングピンブロックセイフティが無く、ファイアリングピンは常に自由に動ける状態なので、ハンマーがファイアリングピンに接触できれば撃発する可能性はあります。トラブルの際はフォワードアシストの使用は出来るだけ避けて、チャンバーをチェックする方が安全ですが、戦場だとそうもいかないでしょうね。
ポルキーマスター決まりのようなものはありませんが、ターゲットに命中しなければ着弾を確認して修正できないので、下手なうちは7ヤードといった近距離から始めて、上手くなれば少しずつ距離を離していけば良いと思います。
視力や現場の明るさにもよりますが、可能なら射撃しながら着弾箇所が確認できる距離がお勧めです。距離が離れていても命中するなら近距離でも命中可能なので、私は常に25ヤードで撃っていましたが、一般的には10~15ヤード前後で撃つ人が多いのではないでしょうか。
25ヤードはハンドガンにとっては遠距離なので、タクティカルシューティングのインストラクターには、「25ヤード以上のターゲットはライフルに切り替えろ」と教えている人もいます。個人差がありますが、初心者でいきなり25ヤードは難しいかもしれません。射撃を経験するとリコイルを無意識に予期して着弾が下がる「フリンチング」が起こりやすいので、ターゲットを外して地面を撃ってしまうことはよくあります。
もし練習する目的が競技やコンシールドキャリーだったりすると、ターゲットまでの距離は5ヤードから25ヤードまで想定する状況によって様々ですね。
ポルキーマスター>旅行先で射場を訪れた際、その管理の善し悪しを見分ける目処
破裂事故の原因の殆どは銃の不具合よりも弾薬不良が殆どなので、リロード弾(店が独自に製造している弾薬)ではなく、ファクトリーロード(メーカーが製造した弾薬)を使用している射撃場を利用することをお勧めします。射撃場と銃の販売店舗が併設されている店であれば、大抵の場合はファクトリーロードが使用されています。
もし射撃中に急にリコイルが軽くなったり、スライドが後退しないで弾だけが発射された場合は、直ぐに射撃を中止してチャンバーを調べます。場合によっては分解して調べた方が良いですが、バレルに弾頭が残った状態を放置して続けて撃てば破裂の可能性があるので、射撃中に変化を感じたら注意してください。これは私も経験があるのですが、変化は体感で直ぐに分かります。
ポルキーマスター>【質問1】
空砲でもリコイルが発生しますが、リコイルがあるということは銃を後退させるほどの圧力が掛かっていることを意味し、腔圧が高くなっています。通常の量の火薬であればバレルは耐えられますが、火薬を増やせば発生するガスの量も増えるので破裂のリスクがあります。(火縄銃で空砲を撃つ場合は、栓として火薬の後に紙を入れることもあります)
また、火薬の粒が細かすぎると燃焼速度が上昇して爆轟に近い状態となることがあります。火薬は燃焼時に粒から粒へと引火して連鎖反応で燃焼が広がりますが、このスピードが速すぎると腔圧の急上昇で破裂しやすくなります。
破裂が起きた場合、銃の問題、火薬の問題、またはその両方に問題があると疑われます。
>破裂事故防止の為、銃身を交換する判断基準は如何なるものでしょうか?
マズルローダーの場合もバレル内を覗いて状態を確認します。
摩耗、ひび割れ、錆などの有無を確認し、凹凸がある場合は研磨してツルツルな状態にします。これは凹みに圧力が加わると力が集中して裂けやすくなるのを防ぐためです。
ひび割れがあると修復は厳しいですが、多少のサビであればクリーニングで除去できることもありますし、研磨で修復できることもあります。
昔はインナーバレルを挿入して修理する方法もあったそうですが、今は違法です。>また、遊底、ハンマー、フレーム等の寿命はどの様にして判断するのでしょうか?
ひび割れや変形を確認する作業が必要ですが、場所によって判断基準は異なります。主に専用ゲージを使用してヘッドスペースやシリンダーギャップ(リボルバーの場合)を計測したり、マイクロメーターでパーツの厚みなどを計測します。(特にマグナムリボルバーの場合は長年の使用でフレームが前後に伸びるので、シリンダーギャップ計測は必須です)
銃の作動方式によって負荷が掛かる場所が異なるため一概にいえませんが、1911ピストルを例にすると、フレームランプ(フィードランプのフレーム側)周辺、バレルとフレームの接触面、マガジンハウジング周辺は伸びたり割れることがあるので特に確認が必要です。
私はよく各銃のショップマニュアルを参考にするのですが、パーツが可動したり接触する場所、圧力が掛かる場所は全てチェック対象になるので、全て解説すると本が一冊書ける量になります。
ですが、動作確認する主な場所は、チャンバー内の状態は正常か?、ヘッドスペースは正しいか?、フレームに変形はないか?、シアーは摩耗していないか?、トリガーを引いて正しくハンマーは落ちるか?、セイフティーは正常に作動するか?、エキストラクターは曲がっていないか?、スライドストップは作動するか?、スライドやフレームのレールにガタツキや変形はないか?、マガジンリップは変形していないか?・・・等々が確認されます。当然、こういったチェックは軍でも行われています。>どの部品を交換しているのでしょうか?
1911で消耗しやすいパーツは、リコイルスプリング、マガジン、バレル、フレームなどです。特にリコイルスプリングとマガジンは数千発撃てば最初にヘタリます。
ポルキーマスター詳細情報ありがとうございます。
私の読解力が無いのかもしれませんが、つまり「少数精鋭ではなかった昔のウチのPD(アーケディアPD)ではP226を採用して混乱したが、現在は少数精鋭なので1911でも問題なく運用可能」ということでしょうか?
そうだとすれば1911の選択は理解できますし、P226で混乱した結果の対処として1911に変更したわけではないということですね。>近距離での撃ち易さと、高い威力、これを優先すると1911.45ACP口径、という結果になる。
これはFBIが科学的に否定していますし、私もFBIの分析を支持します。
近距離の撃ち易さを優先した結果が.45ACPという説明も、ちょっと意味が分かりません。.45ACPはドロップが大きいので中距離以上は命中させずらいという説明なら理解できますが・・・。
>ポリスオフィサーは全員がガン好きというわけではないから、中には混乱してしまう者も出てくる。
こういう話は以前からよく耳にするのですが、正直、警察に向いていないので転職した方が良いのではと思ったりします。原因がトレーニング不足であれば制度の問題ですし、トレーニングした結果がこれであれば個人として適正がないということでしょう。
>だからウチのPDでは、グロックも制式認定をしている。
正しい判断だと思います。
>当たり外れのある銃
グロックは人気がありユーザー数が圧倒的に多いので、その分不具合の報告も多いのですが、他のメーカーの同クラスのピストルと比較して不良率が多いといえるのか疑問です。
確かにGen4が登場した当初はリコイルスプリング等に不具合の報告がありましたが、グロック社はそれを放置しませんでしたし、現在は大きな問題とはなっていないと思います。
もし個体差で不具合があったとしても、それはトレーニング中に発見できますから問題ないのではないでしょうか。ポルキーマスター4インチはバランスが良いので人気がありますね。
私もパイソンは一通り撃ったことがありますが、6インチはフロントヘビーですし、2.5インチはマズルジャンプが大きいですし、間をとって4インチは扱いやすいです。
日本だとシティーハンター人気も後押しになったと思います。
重量バランスだけでなく、ルックスのバランスも良いですね。私はシティーハンターファンですが、初めて購入したリボルバーのエアガンがLSのパイソン2.5インチ(組立て式)だったので、2.5インチと4インチがお気に入りです。
ポルキーマスターパイソンは元々銃身長2.5インチ、4インチ、6インチというバリエーションで1955年に登場しましたが、3インチモデルは70~80年代に製造されたことから質の悪さが指摘されることがあるのは事実です。この時期はご指摘の通りコルト社が抱えていた問題から品質が安定しなかっため、問題ない製品もあれば、購入後にフィッティングを必要とする製品もありました。
ですが、もし3インチバレルモデルが他の2.5~6インチバレルモデルと同等の価格で売られていたら、私なら間違いなく3インチモデルを購入します。3インチバレルモデルは製造数が少ないレアアイテムなので、バレルやフレームなど全てのパーツがオリジナルであれば価値があります。
これは年代によってもピンキリではありますが、現在ではどちらかといえば実用というよりコレクターズアイテムなので、性能を求めて3インチバレルモデルを購入する人はあまり居ないかもしれません。
(3インチバレルモデルの全てに問題があるのではなく、なかにはメカがスムーズに作動しないといった問題のある製品も存在するということです。また、もし問題を発見しても、ガンスミスに依頼すれば解決できます)ポルキーマスターハンドガンに使用するアーマーピアシング弾(AP弾)は連邦法で輸入や販売が規制されていますが、この法律には例外事項があり、スポーツ用、工業用、テスト用に使用する場合はATFに許可申請すれば合法的に購入可能です。
また、1986年以前に輸入や製造されたAP弾は売買(トランスファー)が可能です。
SS190は法律施行後に登場した弾薬なのでこれには該当しませんが、州法で規制されている場合にはその限りではありませんし、州法でAP弾が合法であれば所持可能です。SS190の場合は少し複雑で、連邦法ではハンドガンカートリッジのAP弾が規制されているものの、ライフル弾の場合は規制がありません。以前に記事「SIG MPXの問題と違法化したAK弾薬」や、「5.56mm弾(M855 “グリーンチップ”)規制の動き」で触れたことがありますが、法律で指定された条件を満たしていないAP弾は法律上のAP弾ではありません。
そこでSS190はハンドガンカートリッジなのか?それともライフル弾なのか?という定義の問題も含めて、2004~2005年頃にFNファイブセブンが販売されることを切っ掛けにしてアメリカで論争になりました。そして2005年にATFはSS190やSS192の輸入と民間への販売を規制し、SS196は販売OKと判断しました。現在ではSS190の輸入がストップしているため、アメリカ国内に存在するSS190がプレミア価格(一箱数百ドル)で取引されています。
州によっては販売や所持が合法ですので、動画の主は恐らくATFの許可を得ているか、AP弾規制の無い州でテストしているのかもしれません。ポルキーマスターメジャーではありませんが、古い銃だと、ブローニングM1900、ハンガリーのFEG M37、ポーランドのラドムP35、SIG P210などもロングリコイルスプリングガイドが備わっていますね。
リコイルスプリングガイドはリコイルスプリングが内部で捻じれることを防ぎ、スムーズにスライドが動けるようにして作動の信頼性を向上させる目的があります。
スライドがスムーズに動けばジャムの確率も減るのでメリットがあります。ポルキーマスター当該記事を確認していないのですが、「操作方法が難しいから1911にした」というのは、採用の理由としては本末転倒ですね。
「コストと時間が掛かるトレーニングなんてしたくない」、「新しい銃の操作方法を覚えるより昔から慣れ親しんだ銃の方が楽」という本音が透けて見えます。P226は一度覚えてしまえば簡単です。アメリカの警察に質の悪い警官が多いのは、教育やトレーニングが不足している状況が少なからず影響を与えていると思います。
そもそも、本当に熟練が必要なのは.45ACPの1911の方で、9mmのP226の方が初心者にとっても扱いやすい銃なので、話が逆です。ですが、アメリカでは各警察署が独自に決定権と権限を持ち、それぞれ署によって方針や考え方が異なるので、記事内のオフィサーの考え方がアメリカの警察の総意ではないということは踏まえておきたいところです。
SEALSがP226を使い始めて30年ほど経ちますが、ご存知の通り最近になってグロック19に変更することとなりました。
他の組織と異なってSEALSが特殊なのは、採用している銃器の種類が多く、良い製品はとりあえず採用して、他に良い製品があれば変更するという切り替えの早さがあると思います。一般的に軍や警察では体格やスキルの違う不特定多数が使用できるピストルを選定しますが、SEALSは銃のスキルに長けており前提が異なります。特に彼らは孤立無援な地域で活動することもあるので、パーツが破損しても発射可能な状態を維持できるピストルを探す傾向があるようです。それぞれ想定している状況が異なるので、「SEALSが銃Aを採用したから銃Bは性能が悪い」と判断するのは間違いでしょう。それぞれ想定する環境や状況も異なります。
また、採用に至るまでには性能だけでなく、コストの問題や政治的判断が入ることもあるので、採用の理由は一つではなく、総合的な評価の結果で決定されています。
我々一般人には分からない部分も多いので、何かが新規採用されるとネットの議論は白熱しますね。
ただ、今回のグロック19に変更した件は、P226と比較すれば破損や水に強く軽量コンパクトという長所は理解しやすいと思います。 -
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