>高性能のボディーアーマーを身につけていれば痛みは感じないものなのですか?
ボディーアーマーの素材、構造、対応レベル、使用弾薬の種類などの条件によって異なり、痛みが無い場合もあれば、衝撃により骨折や心停止する場合もあります。
ボディーアーマーは着弾時に変形し、強力な弾薬ほど衝撃も大きくなります。この変形が小さいほど身体へのダメージも少なくなるため、ボディーアーマーに加え、衝撃を吸収するトラウマパッドやトラウマプレートを併用することで負傷に至る衝撃を緩和することが可能です。
>ボディーアーマーを身につけている部分であれば何発も弾丸を受けても大丈夫なのでしょうか?
ボディーアーマーの素材や構造によって異なり、マルチヒットに対応したボディーアーマーも存在します。
ケブラー、UHMWPE(超高分子量ポリエチレン)、セラミックなどを素材とするボディーアーマーは、同じ場所に複数発受けると弱く、貫通しやすい傾向があります。
セラミックプレートは強力な防弾性能を持ちますが、着弾によって亀裂が広がるため複数発の衝撃に弱い傾向があります。
しかし製品によっては小さなタイルを敷き詰めた状態で配置しているものがあり、こうした製品は強い傾向があります。
米軍では強力な炭化ホウ素のプレートを使用しており、これはセラミックプレートの中でもマルチヒットに対応した製品です。
一方、スチールのアーマープレートは同じ場所に複数発を受けても貫通しにくい強さを持ちますが、着弾時に弾の破片が周囲に飛散し、着用者の首や足を切り裂きやすいという問題があります。
これを防ぐためにプレート表面には飛散防止のコーティングが施されていますが、コーティングは着弾によって剥がれやすいため、着弾数が多いほど負傷のリスクが高まる傾向があります。