>ショットガンが使用されるのはどういう状況下なのでしょうか?
ドアを破壊するブリーチングや距離が短い状況(ジャングル、ルームクリアリング、検問所警備、捕虜管理、暴徒鎮圧など)で使用されます。
ショットガンは取り回しやすく、近距離ではライフルより素早いエイミングと高い命中率が実現可能です。
>バックショットなどでは防弾チョッキを貫通できないのではないか、と思います。
近距離であればヘッドショットを狙うことも可能です。
>米軍で言えばM1014とM870、それにM26など複数種類のショットガンを装備する理由が私には分かりません。
軍では新しい銃を採用しても古い銃と併用しながら徐々に交替されるのが一般的です。
また陸軍と海兵隊では性能の要求内容が異なるということもあります。
>箱型弾倉の製造技術が進み信頼性の増した現在では再装填に時間がかかる固定弾倉より箱型弾倉のほうがいいのではないかと思うのです。
チューブマガジンはコンパクトで信頼性が高く、使用弾薬の変更が容易という利点があります。
バックショットを使用中にブリーチングが必要になれば素早くブリーチシェルを一発装填して発射し、部屋に突入後も続けて次弾のバックショットを発射するといった使い方が可能です。
またチューブマガジンはボックスマガジン(箱型弾倉)とは異なり、シェルの長さの違い(弾種の違い)に対しても作動の信頼性が高い傾向があります。
ボックスマガジンで短いシェルを使用するとマガジン内で上昇が止まりジャムが発生する可能性が高くなりますが、チューブマガジンであればある程度余裕があります。
他にはタクティカルリロードによって継戦能力が高いという利点もあります。
ボックスマガジンでタクティカルリロードをすると中途半端な残弾数のマガジンが増えますが、チューブマガジンであれば残弾がゼロになる前に射撃毎後に新しい弾を素早く装填し続けることで一定の残弾を維持することが可能です。
>あるいは実際は箱型弾倉のショットガンは結構採用されているのか
ロシアやウクライナなどではボックスマガジンのサイガ12なども採用されています。
>軍隊ではチューブ弾倉へ装填する際にスピードローダーを使うことはあるのでしょうか?
セカンダリーウェポンとして使用されることが多いためスピードローダーは使用されません。
一人で戦うわけではなくチームで行動するため、映画やゲームのような弾薬を大量消費する必要性は低いといえます。
>軍隊ではショットガンにスラグなどバックショット以外の弾を込めることはあるのでしょうか
交戦距離が長い場合や対物用としてスラグを使用したり、暴徒鎮圧などでゴム弾などの非致死性弾が使用されることもありますが、基本的には00バックやブリーチシェルが使用されます。
ベトナム戦争ではネイビーシールズがフレシェット弾を使用しましたが一般的ではありません。