横から失礼しますがDI方式もピストン方式も似たようなものです。
AR-15を例に上げると発射ガスがガスチューブを介してピストンの役割を果たすボルトキャリア内部に吹き付けられているだけです。
件のOSV-96ですが、発射ガスのエネルギーがピストンを介して機関部に伝わっているわけではなく、
AR-15と同等にガスチューブを通るガスによって直接伝わり機関部に取り付けてあるガス受け(ガスピストン)に吹き付けられ機関部を後退させる仕組みになっています。
そのためOSV-96はDI方式かピストン方式かで区別するのであればDI方式であると言えます。
AKシリーズがわかりやすいですが、ガスチューブに穴が空いています。
ピストン方式では発射ガスのエネルギーがピストンに十分に伝わってしまえば発射ガスは用済みなのでガスチューブに穴が空いていても(=発射ガスが逃げても)問題ありません。
これは他のガスピストン方式を採用する小銃でも見られる傾向です。
AR-15をみるとガスチューブの穴に相当するものはボルトキャリアの排莢口側にある穴になります。
AR-15は発射するとボルトキャリアにガスが吹き付けられ、ボルトキャリアが後退してからその穴からガスが逃げる構造になっています。
OSV-96も3Dモデル等を見る限りガスチューブからガスピストンまでの間に穴は見られず、
機関部が後退してからガスが逃げるような構造になっている点からもピストン方式というよりDI方式という方が近いでしょう。
また、仮にOSV-96をガスピストン方式としてしまうとDI方式として知られるAG42(リュングマン)も同様にガスピストン方式となってしまいます。
何故ならAG42もガスチューブを通った発射ガスをガスピストンで受けボルトキャリアを後退させるからです。
以上の複数の要素からOSV-96はDI方式であると私は考えています。