一般的に、作動の信頼性を重視するユーザーは8連マグより7連マグを選ぶことが多いです。
フルサイズ1911のマガジンは7連で設計されましたが、同じ全長のマガジンで装弾数を一発増加させるには、マガジンフォロアーの高さを短くしたり、マガジンスプリングのコイルの巻数を減らすなどしてスペースを確保します。
しかし、そうすると、巻数が少ない強いスプリングによりジャムを起こしやすい、マガジン内でマガジンフォロアーが傾きやすい、マガジンフォロアーとマガジンスプリングが干渉して抵抗となりスムーズに上昇しない、最終弾発射時にマガジンフォロアーが前進してフィードランプと干渉する・・・などの問題や不具合が生じることがあります。
こういったリスクを避けるために、信頼性を重視する場合は従来の7連マグが選ばれる傾向があります。
ですが、メーカーによっては8連マグでも信頼性の高い製品が登場しているので、必ずしも8連マグが劣っているということではありません。
サードパーティー製のマガジンフォロアーは形状も様々ですが、前後に足があるものや、スカート状のものは比較的高く評価されています。
マガジンによっては薬室装填時に弾頭がマガジン内に沈み込む「ノーズダイブ」が発生してジャムの原因となることが多いですし、特に軍や特殊部隊では最終弾発射後に確実にスライドがホールドオープンすることを重視するので、マガジンフォロアーの性能は重要といえます。
このような理由から、確実に弾を装填してスライドストップを押し上げることができるマガジンの信頼性は、一発増の装弾数のメリットよりも重要視されることがあります。