>短銃身の銃ばかり見かけますが長銃身だと相性が悪いのでしょうか?
.300BLkは近距離に特化された弾薬のため長銃身で利用する利点がありません。
弾速は16インチでほぼピークに達するため、10~16インチの銃身長で使用されるのが一般的です。
特にサプレッサーを使用する場合は弾速を抑えて亜音速にする必要があり、長銃身によって弾速が向上するのは不都合になります。
>軍の採用はあまりないのはデメリットがあるのでしょうか
.300BLk(7.62x35mm)の性能はAK等で使用される7.62x39mmに近い弾薬です。
元々AR15でボルトやマガジンを交換することなくサプレッサーに適した.30口径弾を発射することを目的に開発され、7.62x39mmよりBC(弾道係数)が大きいため減速が少なく7.62x39mmと同等かそれ以上の弾道性能を持ちます。
しかし弾道曲線が大きく300ヤードを超えると命中精度が低下するため、長い有効射程を求める軍の要求を満たすことができません。
英軍など一部で採用されていますが、あくまで近距離での使用を想定されています。
弾頭が持つエナジーが大きいため9mmや.45ACPのサブマシンガン(PDW)の代替となりますが、5.56mmNATOや7.62mmNATOの代替にはなりません。
>近々更新される6.8mm弾よりも性能が良さそうですが比較するとどちらが優れているのでしょうか?
正確には将来採用される可能性がある6.8mmの性能が不明なため一概に判断できませんが、6.8mmは長距離における性能が重視されており、近距離でのサプレッサー使用を想定する.300BLKとは使用目的が異なります。
そのため一概にどちらが優れているとはいえず、使用される場面によって向き不向きがあります。