人体に対する効果は条件次第です。
ターゲットの服装や体重、脂肪や筋肉の量、命中した場所、着弾時の角度、深度、出血量、臓器のダメージの大きさなど、様々な条件で結果が異なります。
.32ACPは弾速が比較的遅いため、JHPを使用した場合でも拡張しにくい傾向があり、拡張が小さい場合はFMJのように貫通力が高くなります。
ただしこれは弾薬メーカーやブランドによっても異なります。
口径、弾頭重量、弾速の値が低い弾薬は反動が小さく、そのため速射時の集弾率が良い傾向があり、その点で.32ACPはストレス状況下でも命中させやすい可能性があります。
.32ACPは第一次世界大戦で使用され、80~90年代のアメリカでは殺人事件で使用されることが多い弾薬の一つでもあり、決して殺傷力が低い弾薬ではありません。
しかしバリスティックゼラチンなどのテスト結果を見ると着弾後の深度がやや浅い(拡張も小さい)傾向があるため、パワーやコストを考慮すると.380ACPの方が効果を期待できます。
ベレッタ81については解説記事を投稿したので宜しければご覧ください。
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