P228はP229と同サイズで口径は9mmのみです。
装弾数は13+1または15+1(M11A1)ですが、P226のマガジンが使用可能です。
アメリカ市場でより広く販売するために.357SIGと.40S&Wの口径バリエーションを追加し、これらの弾薬に対応するためP228のスライドを強化したバージョンがP229です。
P228のスライドはプレス加工、P229のスライドはCNCマシンによる削り出し加工です。
P228はM11として米軍に採用されていますが、この民間モデルであるM11A1のスライドはステンレスの削り出しです。
(軍用のM11も一時期スライド強化が検討されましたが、現役採用中に仕様を変更すると再テストなど手続きが膨大なため見送られた経緯があります)
>SIGのサイトには今はP228はありませんが…
現在はM11A1(P228)がP229として販売されていますが、グリップはP228のままだったりします・・・。
以下の差異があります。
【P226】
スタンダードフレームのフルサイズピストル
銃身長:4.4インチ
口径バリエーション:.22LR、9mm、.40S&W
装弾数:10+1(.22LR)/10+1~15+1(9mm)/10+1~12+1(.40S&W)
【P227】
P226の.45ACPバージョン
装弾数:8+1~10+1
【P229】
ショートスライドとショートフレームを組み合わせたコンシールドキャリー向きのコンパクトピストル。
銃身長:3.9インチ
口径バリエーション:9mm、.357SIG、.40S&W
装弾数:10+1~15+1(9mm)/10+1~12+1(.357SIG)/10+1~12+1(.40S&W)
由利直哉ゲスト
P226とP227とP229の差異について教えて下さい。
お願いします。
>トレーニングすべきであると。
仰る通りです。
セイフティではないものをセイフティとして扱うこと自体が間違いだと思いますし、銃を扱う基本として発射の瞬間までトリガーガード内に指を入れてはいけませんから、トレーニングで矯正すべきだと思います。
ただDAトリガーはSAトリガーより重いので、その点でトリガーに触れてしまった際に撃発しにくいのは事実ですね。
>ということは初弾DAによってトレーニング不足による誤射を防げて、次弾以降はSAで命中精度が高いのがDA/SA方式のメリットということでしょうか?
SAはトリガートラベルが短くリセットが早いので、高い速射性と命中率が期待できますが、本来DAのメリットは、ハンマーやストライカーがレスト状態でもトリガーを引けば撃発可能という点です。
SAでハンマーやストライカーがレスト状態の場合、撃発にはスライドを引く、ハンマーをコックするといった動作が必要となりますが、DAではトリガーを引くだけで素早く撃てます。
またハンマーの形状によっては、ハンマーが起きたままではホルスターから抜く際に衣服に引っ掛かりやすいこともありますし、ハンマースプリングを圧縮した状態を維持するのは不安がある人もいるので、DA/SAはハンマーレスト状態でキャリーし、SAで射撃したい人に向いています。
>スプリングフィールドアーモリーのXD-Eはこういうニーズを狙っているのでしょうか。
スプリングフィールドアーモリーの説明では、上記のメリットに加え、回転式ハンマー採用により好みのアクションモードで射撃でき、従来のストライカー方式より27%減の力でスライドを引けるとしています。これを同社ではLES(ローエフォートスライド)と呼んでいます。
これにより女性でも扱いやすいピストルに仕上がっているようです。
例を挙げると、リコイルスプリングのファクトリーウェイトは、グロック17が17ポンド、スプリングフィールドアーモリーXD(9mm)が17ポンド、S&W M&P(9mm)が16ポンド、ベレッタ92Fが13ポンド、SIG P226が15ポンド・・・等々、相対的にストライカー方式はスライドを引くのにより大きな力を必要とする傾向があります。
ハンマー方式でSAが可能だとハンマーをコックしてスライドを引けば楽なので、女性にはこちらの方が良いかもしれませんね。
銃は、どのような違いで銃の種類を見分けるのですか?
はっきり言って、銃が似ていて見分けがつきません。
例、p226とm92f
パイソンとSW500など
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
どれだけ見慣れているかということだと思います。
私は銃ならパッと見ただけで大抵のモデルは判別できますが、鉄道車両の違いはさっぱり分からず、どれも同じに見えます。
最初は人の顔と名前を一致させるように、銃の外観と名前が一致するように覚えていけば次第に判別できるようになると思います。
細かい違いに注意して、安全装置の有無、滑り止めの有無、トリガーガードの形状、スライドとフレームのバランスなど、特徴を掴むと判別が楽になります。
また銃の形状にはそれぞれ理由があります。
92Fはデコック(起こしたハンマーを元に戻す)するにはスライド側面のセイフティレバー(安全装置)を操作することで行いますが、P226はフレーム側面のデコッキングレバーを操作するという特徴があります。
パイソンは銃身の上にベンチレーテッドリブと呼ばれるリブ(銃身の上の平らな部分)があり、リブと銃身の間に熱による空気の揺らぎを防ぐための隙間があります。
S&W500は強力な弾薬を使用して反動が強いため、マズルブレーキと呼ばれる反動を抑えるための装置が銃口に装着されています。
こうしたモデル特有の機能や特徴を覚えると、更に判別しやすくなるでしょう。
詳細情報ありがとうございます。
私の読解力が無いのかもしれませんが、つまり「少数精鋭ではなかった昔のウチのPD(アーケディアPD)ではP226を採用して混乱したが、現在は少数精鋭なので1911でも問題なく運用可能」ということでしょうか?
そうだとすれば1911の選択は理解できますし、P226で混乱した結果の対処として1911に変更したわけではないということですね。
>近距離での撃ち易さと、高い威力、これを優先すると1911.45ACP口径、という結果になる。
これはFBIが科学的に否定していますし、私もFBIの分析を支持します。
近距離の撃ち易さを優先した結果が.45ACPという説明も、ちょっと意味が分かりません。.45ACPはドロップが大きいので中距離以上は命中させずらいという説明なら理解できますが・・・。
>ポリスオフィサーは全員がガン好きというわけではないから、中には混乱してしまう者も出てくる。
こういう話は以前からよく耳にするのですが、正直、警察に向いていないので転職した方が良いのではと思ったりします。原因がトレーニング不足であれば制度の問題ですし、トレーニングした結果がこれであれば個人として適正がないということでしょう。
>だからウチのPDでは、グロックも制式認定をしている。
正しい判断だと思います。
>当たり外れのある銃
グロックは人気がありユーザー数が圧倒的に多いので、その分不具合の報告も多いのですが、他のメーカーの同クラスのピストルと比較して不良率が多いといえるのか疑問です。
確かにGen4が登場した当初はリコイルスプリング等に不具合の報告がありましたが、グロック社はそれを放置しませんでしたし、現在は大きな問題とはなっていないと思います。
もし個体差で不具合があったとしても、それはトレーニング中に発見できますから問題ないのではないでしょうか。
当該記事を確認していないのですが、「操作方法が難しいから1911にした」というのは、採用の理由としては本末転倒ですね。
「コストと時間が掛かるトレーニングなんてしたくない」、「新しい銃の操作方法を覚えるより昔から慣れ親しんだ銃の方が楽」という本音が透けて見えます。P226は一度覚えてしまえば簡単です。アメリカの警察に質の悪い警官が多いのは、教育やトレーニングが不足している状況が少なからず影響を与えていると思います。
そもそも、本当に熟練が必要なのは.45ACPの1911の方で、9mmのP226の方が初心者にとっても扱いやすい銃なので、話が逆です。
ですが、アメリカでは各警察署が独自に決定権と権限を持ち、それぞれ署によって方針や考え方が異なるので、記事内のオフィサーの考え方がアメリカの警察の総意ではないということは踏まえておきたいところです。
SEALSがP226を使い始めて30年ほど経ちますが、ご存知の通り最近になってグロック19に変更することとなりました。
他の組織と異なってSEALSが特殊なのは、採用している銃器の種類が多く、良い製品はとりあえず採用して、他に良い製品があれば変更するという切り替えの早さがあると思います。
一般的に軍や警察では体格やスキルの違う不特定多数が使用できるピストルを選定しますが、SEALSは銃のスキルに長けており前提が異なります。特に彼らは孤立無援な地域で活動することもあるので、パーツが破損しても発射可能な状態を維持できるピストルを探す傾向があるようです。それぞれ想定している状況が異なるので、「SEALSが銃Aを採用したから銃Bは性能が悪い」と判断するのは間違いでしょう。それぞれ想定する環境や状況も異なります。
また、採用に至るまでには性能だけでなく、コストの問題や政治的判断が入ることもあるので、採用の理由は一つではなく、総合的な評価の結果で決定されています。
我々一般人には分からない部分も多いので、何かが新規採用されるとネットの議論は白熱しますね。
ただ、今回のグロック19に変更した件は、P226と比較すれば破損や水に強く軽量コンパクトという長所は理解しやすいと思います。
Mr.Smithゲスト
皆さん、お久しぶりでございます。また「Gun Professionals 2016年2月号」の記事に関する質問です。先日この本を読み直していたら、気になる言葉がありました。それは以前に別のトピックで紹介した「PISTOL&REVOLVER for POLICE OFFICERS U.S.ポリスオフィサーの選択」という記事の中で、ガバメントユーザーでアーケディアPDのサージェント、ジェイソン・デイビス氏の記事の一文で、「以前うちのPDで採用したことがあるSIG SAUER P226は操作方法が難しく、かといってグロックはその単純さゆえに事故が起きやすい。だから結果、うちのPDの制式拳銃が1911になったんだ。」と言っていました。
確かに別の雑誌でも、「SIG SAUER P226は高価格で高性能だが、その操作に関しては、熟練していないと扱いにくい。」と書いてありました。自分でも、SIG SAUER P226の操作方法は、いまだによく分からないところがあります。教えていただけると幸いです。
また予断ですが、1987年9月と1988年1月・2月に一件ずつ、アメリカ海軍で合計3件発生したベレッタM9ピストルの「スライドが破損して破損部分が射手の顔面に当たる」という事故以降、アメリカ海軍特殊部隊(Navy SEALs)では、SIG SAUER P226シリーズをMK24として採用していると知ったのですが、アメリカ海軍の例で見てみると、拳銃射撃の訓練の時間が十分に取れる特殊部隊では、SIG SAUER P226、SIG SAUER P228を採用しており、拳銃を重要視しない一般の歩兵部隊では、ベレッタM9ピストルを採用しているようなので、やはり各訓練時間も十分に取れる特殊部隊では、操作が複雑でも高性能なSIGを使い、一般の歩兵部隊では、操作が単純で信頼性に優れるメジャーなM9を使うというようになっているのでしょうか?その点も含め、詳細なご回答よろしくお願いいたします。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%BF_92←ベレッタ92
https://ja.wikipedia.org/wiki/SIG_SAUER_P226←SIG SAUER P226
スコーネゲスト
警察によって異なりますが、ニューヨーク市警の例を取りますと。規定された非番用拳銃を持ってない人は勤務用ピストルと同じものを非番でも携帯し、持っている人はそちらを携帯することができる、非番用ピストルは勤務時にバックアップ用として携帯することができる、リボルバーの新規承認はしない、というのがNYPDの規定になります(以下長文)。
NYPD Patrol Guide
204-8 FIREARMS GENERAL REGULATIONS (火器一般規定)
204-9 REQUIRED FIREARMS/EQUIPMENT (火器及び装備基準)
http://bit.ly/29V3DAy
上記の項目で火器に関する規定がされていますが、その第1項で「警察官は、別項の規定の場合を除き、ニューヨーク市にあっては常に銃を携帯しなければならない」という携帯義務が明記されています。その上で、どのような火器を警察が承認するかの基準を記しているのが204-9です。
204-9の第1項と第2項で勤務用及び非番用リボルバーの規定がありますが、次ページの注意書きが示す通り、この規定は事実上は過去のものとなっています。理由は大半の警察官がこの規定に合致しないからです。勤務用又は非番用いずれかのリボルバーを携帯できるのは、NYPDのプロパー警察官にあっては1987年7月1日以前に採用されたもの、旧ニューヨーク交通公団警察(Transit Police Department、現NYPD鉄道警察局)に所属していたものにあっては1995年4月2日までに採用されたもの、とそれぞれ限定されています。プロパーの場合は勤続年数が29年を超える者のみがあたり、旧交通公団警察の者でも21年以上となります。例えば、現在のオニール本部長(1987年交通公団警察巡査拝命)のようなベテランが該当します。
Administration | Chief of Department
James P. O’Neill
ttp://on.nyc.gov/29RzDKw
殆どの警察官が該当するのは204-9第3項と第4項であり、第3項では勤務用ピストルが、第4項では非番用ピストルが規定されています。勤務用として規定されているのがグロック19、S&W5946、SIG P226の三機種で、これらは非番用ピストルとしても使用できます。非番用として規定されているのはS&W3953TSWと3914DAO、Kahr K-9(但し2006年2月17日以降は新規承認はしない)、グロック26、ベレッタM8000ミニクーガー、SIG P239DAOの6機種。これらは勤務時にバックアップ用として携帯することができます。但し飽くまでバックアップ用ですから、勤務用ピストルを必ず携行しなければなりません。
ゆうたゲスト
ポルさん、どうもありがとうございました。
性能は甲乙つけがたいがベレッタ92FSのほうがポルさんの手と気持ちに合ってるということなんですね。
私は実銃射撃経験ゼロなので雑誌などの受け売りで命中精度以外はP226のほうが良好だと思ったのですが、やっぱり銃は人が使うものですから使う人が信頼できないとダメなんでしょうね。
ポルさんはベレッタの欠点を知りつつ選択されるのですからそれがベストなんでしょうね。
今の92系のマガジンは17連発のものになっていると聞きますからグロックをはじめとしたポリマー系の大半と装弾数でも劣ることはありませんもんね。
>ある意味どちらのピストルも時代遅れかもしれませんね。
同じような意見を国内雑誌でも見ました。
思えばM9は米軍正式拳銃になって30年すぎたわけですか。
不満もまったくなかったわけではなかったようですが、実際に兵士にアンケートを取るとM9に不満を持っているほうがずっと少なかったように記憶しています。
そんな米軍も新しい拳銃に乗り換えるようですが口径含めて何が勝つのか興味深いです。
何が選ばれたとしても1911、M9に続いてメディアなどにひっぱりだこになるでしょうね。
いえいえ、何度でも書き込みください。
ベレッタM92FSとSIG P226はどちらも軍用として優秀なピストルだと思います。
私がM92FSを評価する理由は、ジャムが少ない、グリップフィーリングが良い(私には)、使用弾薬が9mmルガーで装弾数が多く信頼性が高いという理由からです。特にM92FSのジャムが少ない点は素晴らしいです。
SIG P226も9mmルガーでジャムが少ないのですが、デコッキングレバーの配置の関係上、グリップフィーリングが私の手にはあまり良くないので、この点でM92FSの方が好みです。また、P226は9mmとしては少しサイズが大きく感じます。
オープンスライドはあまりデメリットとはならないので心配無用だと思います。そもそも問題であれば米軍が採用しませんし、逆にチャンバーを確認しやすく、ジャムクリアもしやすいといった扱いやすいデザインだと思います。砂塵も不安はありません。
一方、私が思うM92FSの弱点は、トリガープルとセイフティレバーです。M92FSは初心者でも扱いやすいピストルですが、命中率を上げたい場合、トリガープルは慣れるのに少し時間が掛かると思います。また、スライドを引く際にセイフティレバーは若干邪魔です。
エアガンやモデルガンと違って実銃のセイフティレバーはカッチリした操作感なので悪くありませんが、理想はスライド上にはレバー類が無い方が良いと思います。
米軍はM9の採用を止めますし、ネイビーシールズもP226からグロック19に変更しますし、ある意味どちらのピストルも時代遅れかもしれませんね。
ゆうたゲスト
連続して書き込みさせて頂き申し訳ないです。
「Beretta M9A3は不採用?」の記事で「もし「戦場に持っていくピストルを1丁選べ」と問われたら、私は迷わずM92FS/M9を選択するでしょう」とお書きになられていますが、私ならSIG P226を持っていきたいと思います。
理由は堅牢で作動性が高いというだけなのですが、ベレッタ92系はオープンスライドのため砂塵などの汚れに弱いのではないでしょうか?
命中精度はベレッタ92のほうが上回るようですが、いざというときに作動してくれないと大変なことになります。
ポルさんはどうして他の銃よりもベレッタ92FSを高く評価してらっしゃるのでしょうか?
またSIG P226と比較した場合のポルさんの評価もお尋ねしてみたいです。