入力した初速や弾頭重量などの数値をもとに、距離ごとの弾速、落下量、運動エネルギーを自動算出するツールです。
| 距離 (yd) | 落下 (in) | 風ドリフト (in) | 弾速 (fps) | エナジー (ft-lb) | 時間 (s) |
|---|
以下、初めて使用する方でも迷わないよう、操作手順と各項目の意味を順序立てて解説します。
注意事項
本計算機は筆者による自作機です。弾頭のスピンドリフト(回転による横偏差)の算出やコリオリ効果(地球自転による影響)の計算は含まれません。
表示値は理論モデルに基づく計算結果であり、実際の着弾結果と完全に一致するものではありません。
初速の個体差、弾道係数のばらつき、気温や気圧などの気象条件、さらには射手の操作によって、実射結果は変動します。
表示される数値はあくまで参考値として活用し、最終的な調整や判断は必ず実射によって確認してください。
弾道計算機でできること
本ツールでは、主に次の数値を算出できます。
- 距離ごとの弾頭の落下量
- 風によるドリフト量
- 目標地点での弾速
- 到達時の運動エネルギー
- 飛翔時間
これにより、有効射程の把握、ゼロイン調整の確認、弾種比較などが可能になります。
基本的な使用手順
画面一番上の「ヤードポンド法」か「メートル法」を選択します。
日本国内の射撃場での使用や、メートル表記のスコープをお使いの場合は「メートル法」が便利です。
「弾薬プリセットを選択」メニューから、使用する弾種を選びます。
選択すると、その弾頭の標準的な「重量」「初速」「BC(弾道係数)」が自動で入力されます。
リストにない弾種の場合は、近いものを選んでから各数値を手動で微調整してください。
「弾頭がいかに空気抵抗を受け流して飛べるか」を表す数値です。
数値が大きいほど空気抵抗を受けにくく、遠くまで速度を維持したまま直進します。
弾薬の箱の裏やメーカー公式サイトに記載されています。
- G1: 一般的な狩猟用など、底部が平らな弾頭(フラットベース)に適した計算モデルです。
- G7: 長距離射撃用の、底部が絞られた弾頭(ボートテール)に適したより精密なモデルです。
メーカー公表値に指定がない場合は、G1を選択するのが一般的です。長距離専用弾(VLD弾など)の場合のみG7を使用してください。
「銃身軸(ボアアクシス)からスコープの中心までの距離」です。
弾頭は銃口から出た直後、スコープの視線よりも低い位置にあります。そこから少し上向きに発射されて視線と交差(ゼロイン)するため、この「高さの差」が正しくないと、特に近距離や中距離の計算がズレてしまいます。
一般的なマウントでは約1.5インチ(3.8cm)〜2.0インチ前後ですが、大口径のスコープや高いマウントリングを使用している場合は、定規で銃身の中心からスコープの中心までを測って入力してください。
ご自身の銃を何メートル(またはヤード / yd)で「照準通りに当たるよう調整(ゼロイン)」しているかを入力します。
通常は「100m」や「50m」などに設定します。
「環境・風速設定」をクリックして開き、現在の状況を入力します。
標高・気温: 弾道にわずかな影響を与えます。
風速・風向: 「風向」は時計の針の方向に例えて入力します(例:3時方向は右からの横風)。
- 計算結果(風)の見方: 入力した風向に従って、弾頭がどれだけ流されるか(ドリフト量)を示します。
- 3時方向(右風)を入力して数値がプラスなら、弾は左へ流されています。
- 9時方向(左風)を入力して数値がマイナスなら、弾は右へ流されています。
入力が終わると、リアルタイムで以下の2つの結果が表示されます。
- 弾道グラフ: 弾頭が視準線(0のライン)に対してどのように飛んでいくか視覚的に確認できます。
- 計算テーブル: 各距離ごとの「落下量(Drop)」や「風による流され方(Drift)」が数値で表示されます。
ヒント: 「表示最大距離」を伸ばすと、遠距離でのドロップ量を詳しく確認できます。狩猟や長距離射撃の際の事前のシミュレーションに役立ててください。
計算結果の見方
- 距離
- 弾頭が飛翔する各地点の距離です。
- 通常は一定間隔で表示されます。
- 落下
- ゼロイン距離を基準とした弾頭の上下位置を示します。
- マイナス値は基準(視準線)より下、プラス値は上を意味します。
- 風
- 飛翔中に風で流されるドリフト量を表示します。
- 弾速
- その距離における弾頭の速度です。
- 距離が伸びるほど空気抵抗により減速します。
- エネルギー(エナジー)
- 弾頭が持つ運動エネルギーです。
- 弾頭重量と弾速から算出されます。
- 狩猟や競技での威力判断の参考になります。
- 時間
- 発射から着弾までの飛翔時間です。
