返信先: 銃身の寿命の判断について

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#36911 返信

ポル
Keymaster

>【質問1】

空砲でもリコイルが発生しますが、リコイルがあるということは銃を後退させるほどの圧力が掛かっていることを意味し、腔圧が高くなっています。通常の量の火薬であればバレルは耐えられますが、火薬を増やせば発生するガスの量も増えるので破裂のリスクがあります。(火縄銃で空砲を撃つ場合は、栓として火薬の後に紙を入れることもあります)

また、火薬の粒が細かすぎると燃焼速度が上昇して爆轟に近い状態となることがあります。火薬は燃焼時に粒から粒へと引火して連鎖反応で燃焼が広がりますが、このスピードが速すぎると腔圧の急上昇で破裂しやすくなります。

破裂が起きた場合、銃の問題、火薬の問題、またはその両方に問題があると疑われます。

>破裂事故防止の為、銃身を交換する判断基準は如何なるものでしょうか?

マズルローダーの場合もバレル内を覗いて状態を確認します。
摩耗、ひび割れ、錆などの有無を確認し、凹凸がある場合は研磨してツルツルな状態にします。これは凹みに圧力が加わると力が集中して裂けやすくなるのを防ぐためです。
ひび割れがあると修復は厳しいですが、多少のサビであればクリーニングで除去できることもありますし、研磨で修復できることもあります。
昔はインナーバレルを挿入して修理する方法もあったそうですが、今は違法です。

>また、遊底、ハンマー、フレーム等の寿命はどの様にして判断するのでしょうか?

ひび割れや変形を確認する作業が必要ですが、場所によって判断基準は異なります。主に専用ゲージを使用してヘッドスペースやシリンダーギャップ(リボルバーの場合)を計測したり、マイクロメーターでパーツの厚みなどを計測します。(特にマグナムリボルバーの場合は長年の使用でフレームが前後に伸びるので、シリンダーギャップ計測は必須です)

銃の作動方式によって負荷が掛かる場所が異なるため一概にいえませんが、1911ピストルを例にすると、フレームランプ(フィードランプのフレーム側)周辺、バレルとフレームの接触面、マガジンハウジング周辺は伸びたり割れることがあるので特に確認が必要です。

私はよく各銃のショップマニュアルを参考にするのですが、パーツが可動したり接触する場所、圧力が掛かる場所は全てチェック対象になるので、全て解説すると本が一冊書ける量になります。
ですが、動作確認する主な場所は、チャンバー内の状態は正常か?、ヘッドスペースは正しいか?、フレームに変形はないか?、シアーは摩耗していないか?、トリガーを引いて正しくハンマーは落ちるか?、セイフティーは正常に作動するか?、エキストラクターは曲がっていないか?、スライドストップは作動するか?、スライドやフレームのレールにガタツキや変形はないか?、マガジンリップは変形していないか?・・・等々が確認されます。当然、こういったチェックは軍でも行われています。

>どの部品を交換しているのでしょうか?

1911で消耗しやすいパーツは、リコイルスプリング、マガジン、バレル、フレームなどです。特にリコイルスプリングとマガジンは数千発撃てば最初にヘタリます。

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