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ポル
キーマスター銃の射撃性能だけを見るとストライカー方式は非常に優秀ですが、安全面を気にするユーザーはあえてSA/DAを選ぶ傾向があると感じます。
ご指摘のように従来のDAはトリガーのストロークが長く、トリガープルも重いため、不用意にトリガーガードに指を入れがちな初心者の誤射を防ぎやすいということで好まれています。
本来なら徹底的にトレーニングして直すべきことですが、現実に正しい扱い方が身についていないユーザーには安心なのかもしれません。またマニュアルセイフティが無いと安心できないユーザーも多いので、マニュアルセイフティを装備しているモデルが多いSA/DAを選ぶ傾向が見られますね。
ポル
キーマスター>1.弾道係数の良い弾とはどんな弾でしょうか?弾頭が滑らかであれば良いのでしょうか?
弾は放物線を描いて飛びますが、やがて重力と空気抵抗により落下します。
この落下時の角度が浅い方がより遠くまで飛び、弾道係数が良い弾となります。
弾道係数が悪い(低い)と減速率が高く、相対的に急な角度で落下するうえ、横風にも流されやすくなります。弾は弾速、口径、回転率(ツイストレート)、弾頭重量のバランスが重要で、ターゲットまでの距離に合わせてそれぞれ適正な値が得られるのが理想です。
詳しく説明すると長くなるので簡潔に説明すると、適正な回転率、弾の先端が鋭く尖っている弾(オージャイブ/弾丸仮帽の角度が浅い弾)、ボートテイル、大口径ライフル弾、以上の組み合わせは弾道係数が良いといえます。ボートテイルとは弾の後部がボートの船尾のように小さくなっている弾で、7~9度の角度で短く絞られており、気流の巻き込みが少ないため減速率が低くなります。
弾は横風を受けると弾の重心を中心にして先端が風上を向いた状態を維持したまま飛びます。
つまりターゲットに対して斜めに飛びますが、このとき弾の底は風下を向き、ボートテイルの効果により横風を受け流して抵抗を受けにくくなります。また弾道係数は小口径の弾より大口径の重い弾の方が良くなります。
例えば、小口径弾の弾道係数が0.1のとき、大口径では0.4といった具合です。
ですが大口径ライフル弾でも適正な弾速や回転率が得られなければ命中精度は良くなりませんから、距離に応じて適正な弾薬設計が必要となります。>2.弾道係数の良さを売り物にしている製品がありますか?また、価格は高くなるのでしょうか?
ハンティング用ライフル弾では弾道係数をアピールすることは良くあることです。
弾薬メーカーのウェブサイトなどでは、よく弾道係数(Ballistic Coefficient / BC)について触れていることがあります。
価格は相対的に高めと言って良いと思いますが、実際には弾道係数だけではなくその他の設計内容によって価格が異なるので、比較は難しいところです。>3.弾道係数を追求するならファクトリー・ロードよりハンド・メイドが良いのでしょうか?
使用している銃と距離に合致するファクトリーロードに出合えたらそれで解決ですが、それは難しいので自分でリローディングした方が調整しやすいといえます。
ポル
キーマスター銃は早く撃てば急激に温度が上昇し、ゆっくり撃てばゆっくり上昇します。
そのため何発で何度上昇とは一概にいえませんが、早いペースで撃てば6~10発程度撃つと100℃を超えます。使用弾薬や銃身の肉厚など条件によっても異なり、ライフル弾やマグナム弾は比較的早く熱くなりますし、肉厚な銃身で小口径弾であれば上昇率は比較的ゆっくりになります。
リボルバーも、マグナム弾を6発ラピッドファイアで撃てば十分熱くなっています。
また季節によっても異なり、冬場の冷え切った銃は温度上昇に多少の時間が掛かりますが、冷えていても早いペースでピストルのマガジンを1本分撃てば、触れないほど熱くなります。ベレッタ92Fをラピッドファイアで2マガジン撃った場合は、触ると火傷する熱さになっています。
この状態で映画のようにズボンに突っ込む、いわゆるメキシカンキャリーをすると、地肌に触れれば火傷するでしょう。
スライドも先端側から徐々に熱くなるので、映画の真似はお勧めしません。ポル
キーマスター射撃歴が長い人にとっては良く知られていると思いますが、逆に浅いと他社のメジャーなショットガンの間で埋もれている感があります。
アメリカで流通しているBPSも日本製(ミロク製)ですが、日本でも知名度が比較的低いのは残念です。
ボトムローディング/ボトムイジェクションは左利きの射手にも便利ですが、チャンバーが確認し難い点や、チャンバーに直接装填したいときに一手間多い点などを理由に敬遠する人もいます。ただブローニングの現行カタログにも掲載されているので無名ではなく、知る人ぞ知る名銃といったところでしょうか。
実用性、価格、メンテナンス性などで勝負するとレミントンには勝てませんが、BPSは両面フラットなので、エングレービングを施すと映えますし、ウッドストックの仕上げも良くルックスが良いですね。ポル
キーマスター懐かしい話題ですね。
リュングマン方式の定義をどう捉えるかによって解釈が異なると思います。
AR-15がリュングマンAG42と同じ構造かといえば、それは違います。
しかしガスを吹き付けてボルトを後退させる点は同じです。
なのでアメリカではリュングマン方式とは呼ばれず、ディレクトインピンジメント方式と呼ばれるのが一般的です。関連記事:M16/M4/AR-15ライフルの構造
ポル
キーマスターOTs-38に使われている7.62x42mm SP-4静音カートリッジは、同じ仕組みのまま大口径化して威力を向上させる事は可能でしょうか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――新規設計で大口径バージョンを製造するという意味でしょうか?
そうであれば可能だと思います。
ただし、同じマズルエナジーで亜音速という条件下では、静音性を重視するなら小口径の方が有利です。ポル
キーマスターmp412 REXという銃のREXというのは輸出用のリボルバーという意味だと思うのですが、詳しくはどういう意味ですか?
また、mp412 REXの通称は「REX(レックス)」と言われていますか?
ほかにREXという名前がつく銃は他にないのですか?意味的にあるような気がします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――REXの意味は、Rはリボルバー、EXはエクスポート(輸出)の頭文字で、「輸出用リボルバー」という意味です。
mp412はREXとも呼ばれますが、意味は上記の通りなので、mp412またはmp412 REXと呼ぶ方が正確です。
ですが製品化されずにお蔵入りした銃なので、あくまで仮称です。REXと呼ばれる銃は、スロヴェニアのArex社がREXシリーズを製品化していますし、レックス・メリルという競技用ピストル等が存在します。
関連記事:Arex REX zero 1 ピストル
ポル
キーマスター低価格は勿論重要ですが、XDシリーズは重量バランスとグリップのデザインが素晴らしいと思います。
手にフィットする感覚は実際に撃たなくても命中率の高さを予感させるもので、フィット感が高く評価されています。また実射性能も信頼性が高く、ジャムが少ないうえにクリーニングが容易というメンテナンス性も高いですね。
トリガープルやグリップセイフティについては賛否両論ありますが、バリエーション豊富で総合的に優秀なレベルに達しているのが人気の理由ではないでしょうか。ポル
キーマスター銃は電気を使ったりしますか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――基本的に電気は使用しませんが、以下の銃や機器で電気(バッテリー)を使用することがあります。
・ミニガン、バルカン砲、チェーンガンなどの、電力で装填と排莢を行う大型の銃器。
・スコープ、ダットサイトなどの光学機器や、ウェポンライト、レーザーサイト等。
・電磁トリガーを使用する競技用ライフル。
・所有者を認識するスマートガン(開発中)
・暴徒鎮圧用非致死性レーザーガン(開発中)
・モニター付きコーナーショット
・ショットガン用テイザー弾薬(テイザーX12)
・レールガン
・射撃用スタビライザー関連記事:船から射撃したいときに便利なグッズ
ポル
キーマスタースプリングフィールドで製造された1911(1914~1917年)と混同していました。
「コルトのフレームにこのカットが存在するか?」というご質問ですが、存在する可能性があるといえますが、マルイがモデルアップしたものと刻印が一致する銃が存在するかは個人的に見たことがないので分かりません。ただ、存在しても不思議ではありません。
>パーツがチャンポン状態の物を採寸したのではないか
この可能性は十分あり得ると思います。
当時、戦地に送られた1911A1は補給地で管理されましたが、イサカ、シンガー、レミントンランドといった他メーカーが製造した1911A1もパーツに互換性があるため、故障すればストックされた他メーカー製パーツで修理されることもありました。このような状況だと、スライドやフレームなどパーツの製造元が一致しないのは、ごく当たり前のことだと思います。
1911A1のシリアルナンバーですら2万丁以上がダブっているので、管理は杜撰さが見受けられます。ポル
キーマスター実銃でもフロントストラップがカットされているモデルが存在します。
ただ、イサカ 1911A1でよく見かけますが、マルイがモデルアップしたスプリングフィールドの1911A1では珍しい方ではないかと思います。
下の画像はイサカ 1911A1で、マルイのモデルと同じ1943年製です。
マルイのカットはエッジが効いてますね。
このカットは個体差が大きく、深かったり浅かったりと色々です。
戦時中の大量生産品なので、品質が安定しないのは仕方がないかもしれません。ポル
キーマスター何を基準に「成功」と呼べるのかは相対的な問題かもしれませんが、10mmオートは高圧な弾薬なため、弾薬を大量消費すると9mm~.45ACPと比較してパーツの消耗が激しいといえます。
具体的には、.45ACPが発生させる圧力は高くても23,000 PSI(SAAMI)ですが、10mmオートは37,500 PSI(SAAMI)以下です。
高圧になればパーツへの負荷も大きくなりがちです。あくまで「相対的に高圧で消耗が激しい」という傾向があり、「10mmオート=不具合が起こる」というものではありません。
現在でも10mmオートのピストルは製造されており、キンバー、グロック、パラUSA、STI、S&W、SIG、RIA、ナイトホーク、ダンウェッソン、タンフォグリオ、ウィルソンコンバット、EAA・・・等々、優秀な10mmオートピストルは多数存在します。
代表的なモデルでは、キンバーカスタムTLEII、グロック20/29/40、パラUSA1911、SIG P220、ナイトホークカスタム1911などはメジャーではないでしょうか。
ポル
キーマスターS&W M500の耐久性は、ある意味謎かもしれませんね。
リコイルが強烈ということもあり、大量に弾薬を消費するタイプの銃ではありませんし、一発あたり110~200円の弾薬を大量消費している人は滅多に居ないと思います。
発売から20~30年も経てばデータの蓄積で色々破損例が出てきそうですが、今年で発売から14年目のM500はまだ若いかもしれません。
耐久性といっても、使用する弾頭重量やパウダーの種類と量で負荷の掛かり方が全く異なるので、数例だけでは統計的に意味が無いと思います。M29は3,000発弱でガタが出るという話は確かに良く耳にします。
シリンダーが大型化するとハンドやシリンダーストップ、またはヨークなどにも負荷が掛かりやすくなりますし、マグナムカートリッジを長年使用すると、フレームが徐々に前後に伸びたりと問題が起こります。
一方、ご指摘のルガーの場合は、S&Wのようにサイドプレートを使用しないので、フレームは非常に強固で耐久性がありますね。ダットサイトの破損例が見られるサイトは分かりません。
リコイルで破損する場合は衝撃で内部の回路等が破損することが多いので、破損ダットサイトの外見を見ても破損状態は分からないと思います。ポル
キーマスター法律に関するご質問だと思いますが、以下の選択肢があります。
1:日本で所持している銃を持参。
2:現地に銃を保管。
3:現地で銃を購入して帰国時に売却。
4:現地在住で銃を購入。1は所持許可証を保有している場合のみ有効です。アメリカでは外国人による銃所持に規制があります。アメリカに銃を持ち込む場合、事前にATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)の許可が必要です。具体的には、ATF Form 6NIAをATFに申請して許可を得ます。
https://www.atf.gov/resource-center/docs/atf-f-5330-3dpdf/download
余談ですが、現在アメリカではATFを廃止しようとする動きもあるので、事前にATFやCBP(アメリカ合衆国税関・国境警備局)のウェブサイトなどで調べた方が良いと思います。2は銃の所持許可証を保有しない人にとって最も一般的な方法です。海外の射撃場で銃を預けるのと同じで、銃の名義は現地在住のオーナーとなり、それをオーナーからレンタルする方法です。
私の知人でフィリピンで定期マッチをしている人がいますが、その人もこのパターンです。
アメリカでは非アメリカ在住者による銃の売買や譲渡ができないため、現地に住まない限り銃は所持できません。3については私はアメリカの事情しか知らないのですが、アメリカでは公式な射撃競技に参加する目的で入国した場合、例外的に銃の売買が許可されることがあります。アメリカ政府の正式な許可が必要なので一般的ではありませんが、法的には可能です。
4は2の次に多いパータンかもしれません。ビザ持ちでアメリカに在住するのであれば、外国籍でも銃を購入可能です。
関連記事:米国での銃購入方法以上となりますが、日本で所持許可証があれば1、そうでなければ2、現地で生活するなら4がお勧めです。
ポル
キーマスターいわゆるM1911系の銃は.45ACPではなく9mmパラや.40S&Wなど他の口径に変更して製造すると作動不良が発生しやすくなるのは本当でしょうか?
月刊GUN professional誌にて投稿されている記事の中でいわゆる射撃競技に参加されているライターの方がそうした作動不良を起こす事態に陥ったことを投稿されていました。また、かつての白人至上主義アパルトヘイト政権下の旧ローデシア(現ジンバブエ)の陸軍空挺部隊では、貧弱な重工業生産が内戦と隣国との戦争による需要に追いつかない為輸入した、スペイン製のデッドコピーモデルであるスターシリーズの拳銃支給されていたそうです。しかし、支給された兵員からかなり不評だったそうでそのことを思い出しました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――当該記事を拝見していないので文脈が分からないのですが、1911にそのような傾向があるという話は個人的に耳にしたことがありません。
「1911は.45ACPを使用することを前提として設計されたため」という意味だと思いますが、そういった不具合の傾向を証明する証拠や統計は存在しないと思います。
しかし、そう主張される方がいても、私はそれを否定するつもりはありませんし、考え方は様々だと思います。ジャムの原因は必ずしも一つとは限りません。当FAQコーナーではこれまでに何度もジャムの原因について説明しているので、詳細は過去の記事を参照していただきたいと思いますが、本来、弾薬と銃が設計通りであればジャムは起こりにくいものです。ジャムが起こるということは何らかの原因があり、それは「口径が異なるから」ではなく、フィードランプとマガジンの位置関係や状態、エキストラクターの状態、使用弾薬の状態など、そこには必ず具体的な原因があります。
実際、市場には何の問題もなく快調作動する9mm/.40S&Wの1911が溢れており、設計やセッティングが正しければ口径が異なっていても正常に作動するのが通常です。
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