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ポル
キーマスターコーティングによる摩擦の少ない弾丸により、ご指摘のように腔圧低下やレッディング防止の他、(ワックスを使用するキャストブレットと比較して)煙が少ない、オートライフルでジャムが少ないといったメリットがあります。
またポリマーコーティングの拳銃弾では、弾速向上(条件による)、リコイル軽減、近距離でもスチールターゲットに対して着弾時の飛散が少ない、リローディングダイが汚れにくい、空気中に飛散する鉛が少ないため健康や環境に良い等々、様々なメリットがあります。
しかしモリブデンコーティングは長期的に見ると銃身のエロージョンを悪化させるリスクがあると言われているので注意が必要です。
(水分と化学反応を起こしたり、不均等に付着したモリブデンにより銃身内に均等に熱が加わらないことが原因と言われています)KTWのテフロンコーティングは弾頭の変形を抑える効果が得られると同時に、ライフリングへの食い付きを助けるといった目的がありました。
これはモリブデンコーティングやポリマーコーティングと同等の効果が得られ、銃身にやさしいといえます。KTWは高い貫通力が問題とされましたが、ソフトボディーアーマーに使用されるケブラー繊維は、摩擦の少ない弾を受けるとショックを吸収し難くなるため、結果的に貫通しやすくなります。銅合金を使用したコアと共に、摩擦の少ないコーティングが貫通力を向上させる形となったわけです。
弾頭へのテフロンコーティングは政治的社会的に大きな問題となったためアメリカの複数の州で違法となっていますが、貫通力を向上させるなら硬いコアを使用した方が効果があり、テフロンコーティングによる貫通力向上効果は他のAP弾と比較すれば大きくないといえます。
残念ながらアメリカで違法な存在ということもあり、テフロンコーティングを使用したハンティング用弾丸のデータが無いに等しい点はデメリットと言えるかもしれません。
>それ以外で、狩猟用弾頭に施して効能が期待できるコーティングはあるでしょうか。
一般的によく利用されるのは、モリブデン、硫化タングステン(WS2)、ヘキサボロンナイトライド(HBN / 窒化ホウ素)があります。
ポル
キーマスターパーカー・オットー・アクリー(開発者)によって開発された「Ackley Improved / Ackley Imp / AI」等の表記がある弾薬や、これに対応した薬室で成型(ファイアーフォーミング)されたカートリッジはアクリーインプです。
これらの弾薬(カートリッジ)はショルダー角40度のものが多いですが、アクリーが手掛けていない40度ショルダーカートリッジはアクリーインプではなく、単に「インプルーブド(Improved)」か或いはその他のカートリッジです。
ICLカートリッジの開発者はバーン・S・ジェンキー(Vern S Juenke)というネバダ州リノのガンスミスで、1960年代に開発されました。
ICLカートリッジの詳細な歴史については書籍を読んだ方が良いと思いますが、私は読んだことがないので分かりません。
ウィキペディアにページがあるので、提示されているソースの書籍が参考になると思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/ICL_cartridgesマッシュバーン(Mashburn)はオクラホマ州のマッシュバーン・アームズ社にてA.E.マッシュバーンによって1940年代頃開発され、薬室で成型(ファイアーフォーミング)されたカートリッジです。
アクリーインプと同じく、マッシュバーンインプ(Mashburn Improved / Mashburn Imp)などと呼ばれます。
有名な弾薬では、.218マッシュバーン・ビー(Mashburn Bee)、7mmマッシュバーン・スーパーマグナム、.300マッシュバーン・スーパーマグナムなどがあり、高速なハンティングカートリッジとして利用されていました。ポル
キーマスター>「40S&W弾をうまく扱えない人が多いので9x19mm弾に変更する機関が多い」
リコイルが大きいと命中率が低下するので、その結果9mmに変更する機関が多いですね。
>さてアメリカはMHSなんてものを考えていますが本当に9x19mm弾以外の拳銃弾を使用するのでしょうか?
MHSは9mmのSIG P320に決定しましたが、40S&Wバージョンが追加採用される可能性も無くはないですね。
ただP320は暴発事故問題で炎上中なので、しばらく様子を見守りたいと思います。ポル
キーマスター>やはりコンシールドキャリーを想定しての事でしょうか?
そうです。
コンパクトでありながら銃身長4インチと装弾数15+1発はコンシールドキャリー用途に必要十分なスペックだと思います。ポル
キーマスターマガジンの状態については、マガジンリップの変形、マガジンの膨張や変形、反発力が弱ったマガジンスプリングなど、このような状態になるとジャムが発生しやすくなるため、日常的なチェックや古いマガジンの買い替えが必要になります。
優れたピストルでもマガジンに問題があるとジャムの原因となり得ます。ポル
キーマスター仰る通りだと思いますし、私も同意見です。
私の見解は過去ログをご覧いただければ同じだということがご理解いただけると思います。ポル
キーマスター>どうしてデューティーピストルにベレッタM92FSやグロック17を選ばれたんでしょうか?
ジャムなどのトラブルが少ないのが選択した最大の理由です。
マガジンの状態さえ注意していれば、弾種を変えても快調に回転してくれるほどの高い信頼性があります。また9mmで装弾数が多いというのも理由の一つですし、個人的な慣れもありますがグリップしやすいと感じます。
もちろん他にも気になるピストルはありますが、問題点や苦手な点を考慮して消去法で選ぶと、最後に残るのがこの二つでした。>使用者の射撃技術や体力、職務経験(従軍経験なども含む)などによって、やはり考え方は大きく変化するものなんでしょうか?
元軍人のインストラクターや法執行機関関連のインタビューや記事を見ていると、経験による影響は大きいと感じることがあります。
特に軍や特殊部隊では部隊ごとに思想やテクニックが異なることがあるので、その意味で色は出やすいかもしれません。>そして40S&Wの使用者は、両方のいわば良いとこどりをしたい人が多いのでしょうか?
理由は千差万別だと思いますが、そういった理由で選ぶ人は多いと思います。
口径は9mmと.45ACPの中間的存在なものの、リコイルやマズルエナジーはどちらかといえば.45ACP寄りなので、.45ACPよりも多い装弾数が得られ、.45ACPに近いストッピングパワーが欲しいと考える人には好まれる弾薬です。ポル
キーマスター>最近は少数派になりつつある.45ACPを使用し続けるメリットは一体何なのでしょうか?
命中率や装弾数は9mmの方が優れますし、ストッピングパワー以外に理由は無いでしょうね。
>ハンマーコックが必要なシングルアクションガンである1911と合わせて使用する事で、何かしらのメリットはあるのでしょうか?
1911はジャムが少なくトリガーがシングルアクションオンリーなので命中率が高いことがメリットだと思います。
またシングルスタックなのでグローブを装着していてもグリップが良好で、素早いエイミングの助けになります。>どんな制式銃にして欲しいですか?
サービスピストルとしてなら「ベレッタ92FS」か「グロック17」を選択したいです。
(もしオフデューティーでキャリーするなら「グロック19」です)>制式銃等は関係無しに、個人としてどんな銃を使用するのが適切であると考えますか?
使用目的に寄りますが、SWATで使用される様な状況なら、口径9mm、ハイキャパマガジン(15発以上)、ジャムが少ない信頼性の高さ、以上の条件は必要だと考えます。
ポル
キーマスターSWATなど法執行機関で重要視されているのは命中率と貫通力なので、その点で適しているのは9mmまたは.40S&Wではないかと思います。
LAPDの様に.45ACPを採用するのは全体から見れば珍しく、コックアンドロックが許されていない法執行機関もあることから、1911タイプはキャリーできないこともあります。アメリカでは歴史的に古くから.45ACPに対する信頼と人気が高い一方、弾薬によって貫通力が不足するケースがあるという問題もあります。
また過去30年間でホローポイント弾の設計技術が飛躍的に向上した経緯もあり、現在の9mmのストッピングパワーは.45ACPに匹敵するレベルにまで進化しています。SWATでピストルが使用される場面で多いのはバリスティックシールドを片手に持つ状況ですが、片手でピストルを扱うため9mmピストルの様にマズルジャンプが小さい方が集弾させやすく、短時間に多数の有効弾をターゲットに命中できるメリットがあります。
人間の身体はバリスティックゼラチンとは違って命中箇所によってダメージの大きさが異なるため、ストッピングパワーよりも命中させる場所(ショットプレイスメント)が重要といえます。
訓練されているSWAT隊員であっても実戦ではトレーニング時よりも命中率が落ちるため、速射時でも高い命中率を維持するのは重要とされています。また9mmピストルに多いハイキャパシティーマガジンにより、マガジン交換の頻度が少なくなることで複数のターゲットに対しても対応しやすいといえます。
ポル
キーマスター左の弾(20x102mm)はM61バルカンに使用されており、空自のF-15Jに搭載されているJM61バルカンでも使用されています。
小火器では、アンツィオ20mmライフルが有名です。
右の弾(25x137mm)は陸自の87式偵察警戒車や米軍のM2/M3ブラッドレー歩兵戦闘車の他、空自が購入したF-35Aに搭載されているGAU-22/Aでも使用されています。
また小火器ではありませんが、人が直接操作できる砲ではM242 ブッシュマスターで使用されています。
水色の弾頭は練習弾(トレーサー)を表しているので実戦では使用されません。
この弾頭の内部の大半は空洞になっています。ポル
キーマスター一から詳細に説明すると難しいのですが、簡単に説明すると、ターゲットとドットの焦点距離の違いです。
例えば、目の前にある物体をターゲットと仮定し、目とターゲットの間に人差し指を立てます。
このとき人差し指はドットを表しています。
そして人差し指を動かさずに頭を左右に動かすと、指で隠れているはずのターゲットが現れ、ターゲットにドットが定まりません。
ターゲットとドットの焦点距離に差があるため、視差が生じます。次に指をターゲットに直接タッチした状態で頭を左右に動かすと、ターゲットとドットは動かず、焦点距離が一致しているため視差がありません。
光学サイトの場合、いわゆる視差が無いというパララックスフリーのサイトは、厳密には視差が存在します。EOTechやAimpointのサイトでも視差があります。
ただ便宜上、視差が少ないものをパララックスフリーと呼んでいるのが実情です。視差が少ないダットサイトは、焦点が無限遠で高精度な凹面レンズ(マンジャンミラー)を使用しているものが多く、一般的に視野(FOV)が狭い方が視差が少ない傾向があります。
また左右に視野角が広く視差が少ないサイトでも上下の動きでは視差が大きくなるサイトが多く、サイトに倍率がある場合は視差が大きくなるため、そういったサイトには焦点距離を調整する機能(パララックス・アジャストメント・ノブなど)が備わっています。
ポル
キーマスターUbertiのリボルバーは私も所有していましたが、信頼性のある優良メーカーです。
安価な銃が多いものの、価格の割に高品質といった印象で、特に不満はありません。
フィニッシュは意外と強く、想像していたより錆びにくくメンテナンスしやすいと感じました。マズルローダーやパーカッション・リボルバーは銃規制が厳しいカリフォルニアでも簡単に入手可能です。
登録やバックグラウンドチェックが不要なので、スポーツ用品店の釣り竿コーナーの隣にプラモデルのような扱いで陳列されていたりします。
ガンショップ以外の銃を扱わないような店でも販売されていることがあり、一般的な銃器より簡単に入手できます。ただし、一部のマズルローダーは金属カートリッジが使用できるようになるコンバージョンキットが販売されており、これが使用可能な場合はFFLディーラー(ガンショップ)でバックグラウンドチェック(犯罪歴照会)が必要な場合があります。
ポル
キーマスター恐らく、SAT、SIT、MAAT、銃器対策課といったダブルスタックのピストルを採用している組織は弾数を制限していないと思いますが、もし制限しているところがあるとしたら、早々に撤廃して欲しいですね。
これは警察官本人の命だけでなく、一般市民の命にも係わることだと思います。
ポル
キーマスター私はご質問の件について情報を持ち合わせていないのですが、拳銃は個人の所有ではなく部署ごとに貸与されるものなので、部署が変われば移動先で採用されている銃を新たに貸与されるのではないでしょうか。
>回転式拳銃の装弾数5発に準じて、SIG P230等の銃には5発しか装填しない
初耳なのですが、これが事実だとしたら非合理的ですね。
何の理由でそんなことをするのか気になります。ポル
キーマスター>バーティカルグリップにはどのような有用性が存在しているのでしょうか。
バーティカルグリップの有用性は操作の快適性にあります。
人間工学的にハンドガードよりもグリップしやすく、力を入れやすいため速射時や取り回しの際に銃をコントロールしやすいという利点があります。
また継続的な射撃はハンドガードを加熱し、熱いハンドガードをグリップし続けるのが不快になりますが、バーティカルグリップは熱が伝わり難く快適です。
>C.A.Rシステム
軍や警察でも採用される実用性の高いテクニックですが、左右のターゲットに対して銃を持ち替えるスイッチングが必要なので、初心者には難易度が高いと感じます。
CARシステムが優れているのは銃を引き付けながら視線の高さまで上げてもコントロールが可能という点で、CQBだけでなく、車両、バイク、馬などに乗った状態でも即応性が高いのが魅力です。
CARシステムはどんな状況でも万能と誤解されがちですが、有効な状況は近距離や狭い場所などに限られるので、従来のスタイルと組み合わせながら状況に応じて利用するのがベストだと思います。
>コスタ撃ち
CARシステムとは違ってコスタ撃ちは軍や警察で利用された実績もなく、アクションシューティングでもプロシューターが利用することは殆どありませんし、実用性は低いと感じます。
スタイルがカッコいいので真似したくなりますし、私も何度か実弾射撃で試しましたが、あまり利点が感じられないというのが正直な感想です。
人間の構造上、腕(サポートハンド)を伸ばしてしまうと銃をコントロールするのに必要な筋肉をうまく収縮できないのは問題かもしれません。銃を左右に振るだけでなく、レディポジションからエイミングに入る動作も、コスタ撃ちより従来の方法の方が速くて自然です。
コスタ自身のスピードが速いのは、コスタ撃ちのおかげではなく、彼自身がトレーニングを重ねて得た身体能力の結果ではないでしょうか。 -
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