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FBIが採用したカスタム1911について

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  • このトピックには8件の返信、1人の参加者があり、最後にポルポルにより1週、 1日前に更新されました。
9件の投稿を表示中 - 1 - 9件目 (全9件中)
  • 投稿者
    投稿
  • #76565返信
    Mr.Smith
    ゲスト

    ポルさん、お久しぶりです。ここのところ寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?風邪を引きやすい季節なので、体調を崩さぬようお気を付け下さい。
    さて、ポルさんに質問したいことがあります。少し前にウエスタン アームズからWA HRTスペシャルというモデルが発売されましたが、このモデルとなったのはFBI HRTに採用された、パラオーディナンス製フレームを装備したレスベアカスタムの1911のようです。
    しかしウエスタン アームズの公式サイトには、「その過酷なトライアルを通過しながらも高精度なカスタムモデルであるという生産上の事情から、わずか70数丁のみの納品に留まり、それゆえ幻のFBIスペシャルとも言われました。」と書いてあり、事実その後にスプリングフィールドのカスタム1911がFBIに採用されています。
    何故FBIの過酷なトライアルを通過したレスベアカスタムの1911が正式に納入されず、スプリングフィールドのカスタム1911に変わってしまったのか、ポルさんは詳しい理由をご存知でしょうか?
    そして恐らくこれはトライアルをやり直していると思うのですが、そこまでする大きな理由があったのでしょうか?
    またとあるサイトに、「その後採用されたスプリングフィールドのモデルにはファイアリングピンセイフティは装備されていない」との記述があったのですが、これは本当でしょうか?M1911系の銃でこれは危険だと思うのですが、どうなんでしょうか?
    後々納入されたモデルにはこの機構が追加されていたりするのでしょうか?
    質問が多くなってしまい申し訳ないのですが、回答を頂けるとありがたいです。よろしくお願い致します。

    WA HRTスペシャル

    #76573返信
    ポルポル
    キーマスター

    1994年にFBIがブローニングハイパワーの代替にダブルスタックのハイキャパシティー1911ピストルを求めた際、スプリングフィールドアーモリー社、ウィルソンコンバット社、シリンダー&スライド社、レスベア社、コルト社などがトライアルに参加しました。
    そして、レスベア社が提出したパラオードナンスP14-45のフレームを使用したレスベアSRP(スウィフト・リスポンス・ピストル)が採用されることになります。

    しかし、レスベアSRPはマガジン不良の問題を抱えており、また同時にレスベア社でSRPを担当していたガンスミスのマット・ギッシュが独立しプロフェッショナル・ガンスミシング社を設立したことでレスベア社による改善や製造が困難となり、250丁のオーダーのうち75丁を納品した時点で契約がキャンセルされました。

    そしてFBIはダブルスタックにこだわった要求内容を変更し、より信頼性の高いシングルスタック・マガジンの1911ピストルを採用することとなり、最終的にトライアルをパスしたスプリングフィールドアーモリー社と、マット・ギッシュによるプロフェッショナル・ガンスミシング社の1911ピストルのうち、年間500丁を製造する生産能力があるという点が評価されて1998年にスプリングフィールドアーモリー社の1911ピストルが採用に至りました。

    それでもウィルソンコンバット社のマガジンを使用していたスプリングフィールドアーモリー社の1911ピストルには問題がありましたが、マガジンをメタルフォーム社製に変更することで解決し、スプリングフィールドアーモリー社との契約が継続されることとなったという背景があります。
    高性能なピストルを1丁製造することは難しくありませんが、それを大量生産することは難しく、様々な問題が生じやすくなると言えます。

    >ファイアリングピンセイフティは装備されていないとの記述があったのですが、これは本当でしょうか?

    本当です。
    軽量なチタン合金製ファイアリングピンを使用することで、銃を落下させてもファイアリングピンの自重で撃発しない安全性を保っています。
    近年のカスタム1911ピストルでは、ファイアリングピン・ブロック・セイフティを排除する代わりに軽量ファイアリングピンが使用されることが多くなっています。

    #76593返信
    Mr.Smith
    ゲスト

    ポルさん、回答ありがとうございます。
    なるほど。そんな複雑な理由があったのですね。
    早速質問があるのですが、ウィルソンコンバット社のマガジンを使用するとどのような問題が発生したのでしょうか?

    また、こちらのURLのサイトに掲載されているBUREAU MODELは実銃でしょうか?だとすると、FBIにのみ納入されているモデルが何故民間に出回っているのでしょうか?
    後はサイトの写真を見ると、マズルの部分がブラックになっているように思えますが、ガスガンなどだとシルバーになっている物もあるようで、実銃だと納入時期によって固体差があるのでしょうか?
    またよろしくお願い致します。

    #76594返信
    Mr.Smith
    ゲスト

    https://oceancustomtactical.militaryblog.jp/e852287.html
    すいません。こちらのサイトです。

    #76608返信
    ポルポル
    キーマスター

    >ウィルソンコンバット社のマガジンを使用するとどのような問題が発生したのでしょうか?

    詳細不明ですが、メタルフォームのマガジンはウィルソンコンバットより強いマガジンスプリング(ウルフ社製)を使用しているため、フィーディングジャムやホールドオープンの不良が発生していたのではないかと推測します。

    >こちらのURLのサイトに掲載されているBUREAU MODELは実銃でしょうか?

    実銃だと思います。

    >FBIにのみ納入されているモデルが何故民間に出回っているのでしょうか?

    FBI HRTの1911ピストルは「BUREAU MODEL」の刻印と、シリアルナンバーの最初の3文字が「FBI」で始まる刻印があり、これは民間人からの注文でも同じものが販売されていました。
    しかし、「BUREAU MODEL」と刻印された銃が民間人の手に渡ることに対してFBIが難色を示し、それ以降民間向けは「PROFESSIONAL MODEL」 の刻印と、「CRG(クリティカルインシデント・リスポンス・グループ)」の3文字で始まるシリアルナンバーに変更されました。
    民間市場に流通したBUREAU MODELは計258丁存在し、相場は100~200万円のプレミア価格となっています。

    >実銃だと納入時期によって固体差があるのでしょうか?

    恐らくそうだと思います。
    ステンレスとブラックTコーティングの二種類が存在します。

    #76676返信
    Mr.Smith
    ゲスト

    ポルさん、回答ありがとうございます。度々質問を返すようで申し訳ないのですが、また質問させて下さい。

    コルト 1911A1 ガバメント 実銃レビュー Part2

    YouTubeのこちらの動画のコメント欄にて、投稿主の方が、『スプリングフィールドのFBI (恐らくBUREAU MODEL) は、「スプリングフィールドアーモリー」という名称だけ国から買い取った、銃を自社設計/生産しない商社が、アメリカ国内で組み立てている (パーツは依然ブラジル製らしいですが) 数少ない銃ですから』と言っているのですが、これは本当でしょうか?
    BUREAU MODELは色々なメーカーのカスタムパーツが惜しみなく使われている銃だと思うのですが、これに使われているパーツは全てブラジル製なのでしょうか?だとするとあまり品質の良いイメージがしないのですが…

    また、『スプリングフィールドアーモリーは、海外メーカーの銃のロゴを変えて大量に買い入れて売り捌いているディスカウント商社で、販売以外は元メーカーに丸投げしている』とも投稿主の方は言っているのですが、これも本当でしょうか?
    日本ではスプリングフィールドアーモリーの銃は評判が良い気がするので、意外に思いました。
    回答よろしくお願い致します。

    #76679返信
    ポルポル
    キーマスター

    混乱しやすいところですが、M14やM1ガーランドを製造していたスプリングフィールドアーモリー(マサチューセッツ州)と、現在のスプリングフィールドアーモリー社(イリノイ州)は直接関係がありません。
    そして現在のスプリングフィールドアーモリー社で製造されている1911ピストルは全てブラジルのIMBELから輸入したパーツが使用されています。

    スプリングフィールドアーモリー社の1911ピストルにはアメリカ製とブラジル製があり、完成品が100%とした場合、製造工程が50%以下のパーツがアメリカに輸入されてアメリカ国内で加工、組立て、表面処理、フィッティングなどが行われるとそれはアメリカ製となり、「MADE IN USA」の刻印が入ります。一方、50%以上の工程をブラジルのIMBELで終えたものはブラジル製となり「MADE IN BRAZIL」の刻印がフレームに入っています。(IMBELの刻印はダストカバーにあります)
    いずれにしても元の素材はブラジル製ですが、殆どの工程をどちらで終えたかによって製造国が変わります。

    しかし、スプリングフィールドアーモリー・カスタム・ショップによるFBIモデルは全く別です。
    これはオーバーサイズのパーツをガンスミスが切削して高精度でフィッティングしているため、完成したパーツを組み立てるだけの大量生産品とは精度や質が異なります。

    >『スプリングフィールドアーモリーは、海外メーカーの銃のロゴを変えて大量に買い入れて売り捌いているディスカウント商社で、販売以外は元メーカーに丸投げしている』

    輸入した製品を自社ブランドで販売したり、海外製パーツを輸入して自社で組み立てていますが、「丸投げ」は言い過ぎだと思います。
    殆どの工程をブラジルで終えた1911ピストルもスプリングフィールドアーモリー社の工場を通して検品やフィッティングを行っていますし、カスタマーサービスも行っています。
    それに品質もコルトやキンバーと比較して遜色ありませんし、比較対象次第ではアメリカ製よりブラジル製の方が品質が良い場合もあります。

    #84283返信
    Mr.Smith
    ゲスト

    こちらのトピックでは、お久しぶりです。
    最近このトピックに関することで、いくつか疑問に思うことがありましたので、ポルさんの意見をお聞かせ願いたいです。

    http://www.back-up-trading.com/FBI-SWAT-HandgunTrial.htm
    FBI SWAT Handgun Trial 
    <FBI SWATハンドガントライアル>

    まず上記サイトに書いてある内容についてです。
    誰がどこからの情報を元に記述したのかは分からないのですが、以下のような記述がありました。

    「仕様書の中でも特に重要視されたのは銃の精度と耐久性であった。FBIの現行の支給弾薬であるレミントン ゴールデンセーバー 230グレイン ジャケッテッド ホローポイントを使用し、銃をランサムレストに固定した状態で10発発射し、25ヤードはなれたターゲットに1.25インチ以上のグルーピングを作らず、20、000発の耐久テストを行った後でも、最初のグルーピングから15%以上大きくなってはならないというのが要求された精度と耐久性であった。その他の仕様を見ていくと、USPSAのリミテッドクラスの仕様に非常に近い、フルハウスカスタムキャリーガンそのものであることがわかる。

    このトライアルにはレスベアー、コルト、キンバー、スプリングフィールド、ウィルソン、シリンダー&スライド(ビル ラフリッジ)、マット ギッシュなど、カスタム/ファクトリーのトップメーカーが参加したが、予備テスト、集中テストの結果最終的にはスプリングフィールドの1911-A1をベースにしたカスタム”ビューローモデル”が契約を勝ち取った。スプリングフィールド社にとっても、このFBIのプロジェクトは非常に困難を極めたと同社のカスタムショップのディレクター、デイビッド ウィリアムス氏は語っている。信頼性を試す集中テストを終えるまで、ビューローモデルは20,000発を発射したが、その後も25ヤードで1.5インチの精度を保っていた。しかし、このトライアルに参加したビル ウィルソンらによるとFBIの現行の支給弾薬であるレミントン ゴールデンセ-バーは本質的に精度が低く、精度の高い銃がテストに落ちる原因となったと語っている。

    “この弾は当たらない”とビル ウィルソンは語る。”市場に有るすべてのバレルを試してみた -バースト, ナウリン, ストームレイク、エド ブラウン、そして我々のバレル(ウィルソン)- 一番良かったグルーピングでもランサムレストから撃って1.6インチにしかならなかった。フェデラルの弾を撃てば1インチ以下にまとまる銃でゴールデンセ-バーを撃つと2インチになってしまう”ウィルソン、キンバー、コルトからの2丁のすべては精度テストで不合格だった。レスベア-、ラフリッジ(シリンダー&スライド)は精度テストを行う以前の段階でテストを辞退してしまった。これについてFBIからのコメントはない。」

    以上、上記サイトより抜粋

    ここでは、「FBIの当時の支給弾薬であったレミントン ゴールデンセーバー 230グレイン ジャケッテッド ホローポイントを使用し、銃をランサムレストに固定した状態で10発発射、25ヤードはなれたターゲットに1.25インチ以上のグルーピングを作らず、20、000発の耐久テストを行った後でも、最初のグルーピングから15%以上大きくなってはならないという精度が要求され、結果的にスプリングフィールドの銃が勝ち残ったが、この弾の本質的な精度が低かったために、他の高精度な銃がトライアルで不合格となった」との記述があるのですが、これは果たして本当のことなんでしょうか?

    私はあいにく弾薬の細かい種類やメーカーなどに疎いので分からないのですが、仮にも全米で最大規模を誇る連邦政府の法執行機関であるFBIに制式採用されていた.45ACPの弾が、精度が低く質が悪いなんてことがあるのでしょうか?
    もしそうだとしても、弾が原因で他社の高精度な銃が本来の力を発揮できずに、トライアルに落ちるなんてことがあるのでしょうか?
    また、当時支給されていたと思われるこの.45ACPは現在も支給されているのでしょうか?

    他にも、上記サイトとは別のサイトで、「FBIのトライアルに提出されたカスタム1911の中でも、スプリングフィールドアーモリーの銃は価格が安かったため、採用された」という記述があったのですが、これも本当のことなんでしょうか?
    以前ポルさんに教えて頂いた通り、ビューローモデルの元になったプロフェッショナルモデルはかなり値の張る銃のようですし、FBIのトライアルに参加した他社の1911も、大体同じくらいの価格帯のように思えます。
    それにこのトライアルの内容を見ていると、かなり過酷なトライアルに見えるので、それを突破したということは他社の1911と比べても、そこまで見劣りする物でもないと思うのですが…

    かなり長文となってしまいましたが、以上の質問にお答え頂けると幸いです。
    よろしくお願い致します。

    #84304返信
    ポルポル
    キーマスター

    >弾が原因で他社の高精度な銃が本来の力を発揮できずに、トライアルに落ちるなんてことがあるのでしょうか?

    トライアルの際にウィルソンやコルトなどからゴールデンセイバーの精度に不満が出ていたのは事実です。
    当時コルト社はこれを不服として米国政府説明責任局(GAO)に調査を求めましたが、却下されています。

    しかし、本当に弾薬の精度に致命的な問題があるとすれば参加企業全社がパスできないはずですが、6社のうち2社はパスしました。
    大量生産の弾薬は同じ規格でも個々で微妙にサイズが異なり、それによってヘッドスペース等にも差が生まれやすいため、銃と弾薬の相性問題は常に考えられます。どんなに優れた銃でも弾薬との相性が悪ければ精度を出すことは困難になります。
    また、パスしなかったメーカーのピストルで銃身のフィッティング等の精度に差があったことも考えられ、一概に弾薬の相性だけが問題であったとはいえません。

    とはいえ、各社から5丁提出し、その中からランダムに2丁を抽出してテストされていたため、かなり条件の厳しいテストだったといえます。

    >当時支給されていたと思われるこの.45ACPは現在も支給されているのでしょうか?

    現在はウィンチェスター・レンジャーT(230グレイン)が採用されています。
    トレーニング時の弾薬はレミントンのFMJ(230グレイン)です。

    >スプリングフィールドアーモリーの銃は価格が安かったため、採用された」という記述があったのですが、これも本当のことなんでしょうか?

    生産能力の差が大きな要素ですが、価格も採用理由の一つになっています。
    銃の単価に大きな差はないものの、スプリングフィールドアーモリー社は5万発保証を付けたため、トータルコストが安くなりました。
    一方、プロガン社は経営的にそのような大きな保証を付けることができませんでした。

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