可能か不可能かで言えば、実際に可能です。実例もあります(後述)。
暴発はする可能性がそこそこある銃と、ほぼない銃に分かれます。トリガーを引いていないときに撃発しないようにするまともな品質の安全装置が付いている拳銃なら、他の機構は無事なのに安全装置だけ壊れるという希な壊れ方をした場合のみです。このYouTube動画のハンマーブロックはその安全装置の一種です。
普通の形状の所に弾け飛んだ場合は上の通りですが、木の枝のような突起物にトリガーがうまく引っかかる形でぶつかった場合は確かに発射しますね。途方もない確率には違いないでしょう。
https://www.policeone.com/police-heroes/articles/the-police-sniper-who-shot-a-gun-out-of-a-guys-hand-ublgk5kvQLaIsUJ2/
この記事では撃ち飛ばされたのは38口径リボルバー(バレル外径は12mmくらいでしょうか?)で、82ヤード(75m)からシュタイア製のSSG PIIで撃ったとのこと。
wikipediaによると命中精度は0.5MOAです。1MOAでは100ヤードで1インチに集弾するので、82ヤード地点からは0.41インチ(10.4mm)です。
The most frustrating group ever
byu/presidentender inguns
掲示板の投稿で同じ銃を使い、100ヤードの距離、バイポッドによる伏射の条件で0.75MOA(75mで15.6mm)を達成したとあります。
体調が良くないと2MOAだそうです。故に素人でも調子が良ければ当てることは不可能ではないだろうと思います。
実際の事件ではスコープを付けていた上に、バレルを改造して精度を上げていた可能性もあるので、腕次第では結構当てられるものなのでしょう。
ただし、その腕というのが射撃場で落ち着いて撃つのとは違い、1発で当てなければ犯人が死に至る可能性が大いにあるという予想の上で撃つ能力だというのは失念すべからず。
限界を考えた場合、例えばTango 51というライフルは0.25MOAの精度を保証しているので、210mくらいなら15mmの円に収まります。
風が弱い、伏射、ベンチに固定したのとほぼ変わらない精度の腕前と、拳銃が静止するという条件の下での話ですが。