小口径弾と大口径弾のそれぞれの利点と欠点は何ですか?
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弾道学的には「小口径 VS 大口径」という比較はあまり意味がなく、弾頭重量、弾速、弾の構造等の違いが比較されます。
例えば、50口径の火縄銃と50口径のヘビーマシンガンでは射程距離もパワーも全く異なるように、口径の差だけでは比較できません。
もし比較対象を「アサルトライフルに使用される弾薬」と限定すれば、小口径弾は大口径弾より兵士一人当たりの傾向弾数が増加することによる火力の増大や、弾道がフラットで遠距離の目標や移動目標に対する命中率が高いといったメリットがあります。
一方、小口径弾は貫通力が低い、ストッピングパワーが劣る、横風に弱いなどのデメリットがあります。
しかしこれは弾の構造や弾薬の設計内容によって性能が異なるため、口径の大きさだけで実際の性能は判断できません。
あくまで「傾向」が存在するだけです。