アメリカを例にすると、ライフリングの有無や銃身長が法的な基準になるため、日本の法律のようなライフリングが施されている部分の長さを元にした法規制はありません。
ライフリングの長さに関係なく、ライフルやショットガンでは薬室閉鎖時のボルトフェイスから銃口までの長さが銃身長となり、ショットガンは18インチ以上が合法で、これより短いショットガンはSBS(ショートバレルド・ショットガン)やAOW(その他の武器)にカテゴライズされ所有には許可と納税が必要になります。
NFA(連邦法)ではライフリングが備わっている.50口径(12.7mm)を超える口径の銃は法律上のDD(デストラクティブデバイス)にカテゴライズされますが、ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)は例外としてショットシェルを使用するショットガンでライフルドバレル(スラグバレル)が備わっている銃はショットガンに該当するとしています。
トーラスジャッジのように.410を使用するリボルバーが存在しますが、これはライフリングが備わっているためハンドガンのカテゴリーに入り、ショットガンの規制は適用されません。
また、トーラスジャッジはカリフォルニア州で違法な他、狩猟にライフルドバレルショットガンを使用可能であるかは州によって規制が異なります。
>KS23
KS23の「KS」は「スペシャルカービン」を意味する通りロシアではライフルに該当しますが、スムースボア化された民間バージョンのTOZ-123ショットガンが流通しています。
ロシアの民間市場ではスムースボアの銃(ショットガン)を5年所持するとライフリングが備わっている銃を所持可能になり、銃身長500mm未満が規制されています。
また、全長800mm未満の状態で発射可能な銃は違法なため、フォールディングストックが備わっているモデルではストックを展開しなければ安全装置が解除されない機構が備わっているロシア民間仕様のモデルがみられます。
その他、ロシアではスムースボア化したAKやSVDが流通していますが、これらは溝の無いランカスターライフリングを銃口側に施すことで合法的に弾に回転を与えています。
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