無煙火薬より黒色火薬の方が燃焼速度が速いのはご指摘の通りです。
アメリカの法律では黒色火薬は爆薬として扱われています。
しかし、同じ量(容積)の無煙火薬と黒色火薬で比較した場合、無煙火薬はより多くのガスを発生します。
そのため無煙火薬の方が高圧になり、圧力上昇時間を比較した場合も黒色火薬より短時間で最大腔圧に達します。
(無煙火薬の方が高圧域でより急激なプレッシャーカーブを描きます)
>現代銃と比べてバレル内径と弾丸外形に多少のギャップがあるので黒色火薬を装薬として使えるワケです。
ギャップに関しては銃や弾のタイプによって異なり、ライフリングを使用する銃の方がギャップ(ガスが漏れる隙間)が大きい場合があります。
パーカッションリボルバーではシリンダーの薬室内径より直径が大きい弾が使用され、装填時には弾の周囲が削られてギャップの無い状態になります。
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以下の動画では無煙火薬をパーカッションリボルバーで使用しシリンダーがバラバラになっています。
以下の動画ではピストル用の無煙火薬をマズルローダーで使用し破裂しています。
>無煙火薬を使っても撃てるとは思いますが、同じ条件で撃つんだとしたら黒色火薬使用時よりマズルエナジー低下すると思いますが、どうでしょう。
同じ条件(同じ装薬量)の場合、ブリーチが破裂すればマズルエナジーも低下するかもしれませんが、銃が圧力に耐えることができればマズルエナジーは大きくなります。
また無煙火薬を使用し、銃が耐えることができる最大腔圧以下に抑えようとして装薬量を減らしたり弾頭重量を軽くすると使用可能な場合もありますが、黒色火薬を使用した場合よりマズルエナジーが低下する場合もあります。