内径の確認にはいくつかの方法があります。
アナログ式のライフルボアゲージを使用する方法、エアゲージを使用する方法、デジタルスキャンする方法などです。
アナログ式は計測器の棒を挿入して直接内径を計測します。
エアゲージは空気が放出される測定器を挿入し、空気圧の差を計測します。
口径が大きければ空気の流れが増えて圧力が低下し、口径が小さければ空気の流れが減って圧力が上昇するため、この差を計測します。
デジタルスキャンでは測定器を挿入して3D画像として内部を記録することが可能です。
>銃口側の内径がブリーチ側よりも大きくならないようにするのは何故でしょうか?
基本的にライフルバレルは端から端まで一貫して同じ口径を維持するのが理想です。
ですが高い命中精度を維持するためには銃口付近の精度が最も重要で、銃口側の口径が広がると精度が低下するため、銃口側の公差を小さく設定されることがあります。
また銃口側が狭いと命中精度が向上することが古くから知られており、ライフルの他、エアライフルやコルトパイソンなどでもこうしたテーパードボア(チョークドバレル)が利用されています。
その他、製造時にバレル外径をカットしテーパードバレルに加工すると応力変化によって銃口側が大きく広がってしまうため、銃口側の口径を小さくすることで銃口が広がった際にブリーチ側と銃口側の口径が一定になるよう調整されることがあります。