一から詳細に説明すると難しいのですが、簡単に説明すると、ターゲットとドットの焦点距離の違いです。
例えば、目の前にある物体をターゲットと仮定し、目とターゲットの間に人差し指を立てます。
このとき人差し指はドットを表しています。
そして人差し指を動かさずに頭を左右に動かすと、指で隠れているはずのターゲットが現れ、ターゲットにドットが定まりません。
ターゲットとドットの焦点距離に差があるため、視差が生じます。
次に指をターゲットに直接タッチした状態で頭を左右に動かすと、ターゲットとドットは動かず、焦点距離が一致しているため視差がありません。
光学サイトの場合、いわゆる視差が無いというパララックスフリーのサイトは、厳密には視差が存在します。EOTechやAimpointのサイトでも視差があります。
ただ便宜上、視差が少ないものをパララックスフリーと呼んでいるのが実情です。
視差が少ないダットサイトは、焦点が無限遠で高精度な凹面レンズ(マンジャンミラー)を使用しているものが多く、一般的に視野(FOV)が狭い方が視差が少ない傾向があります。
また左右に視野角が広く視差が少ないサイトでも上下の動きでは視差が大きくなるサイトが多く、サイトに倍率がある場合は視差が大きくなるため、そういったサイトには焦点距離を調整する機能(パララックス・アジャストメント・ノブなど)が備わっています。