スティールチャレンジなどの競技用ピストルのスライドは肉抜きされていますが、リコイルを軽減する以外にも肉抜きの穴で冷却が良くなったりするのでしょうか?
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スライドに開けられた穴の目的は主に二つあります。
一つは、発射ガスを上方へ噴出させてマズルジャンプを軽減させるための穴(ガスポート)です。
ガスポートのある銃身(ポーテッドバレル)を使用し、銃身のガスポートがスライドで隠れる場合はスライド側にも穴を開ける必要があります。
もう一つは、肉抜きによる軽量化でスライドの後退と前進の速度を向上させる目的があります。
スライドの移動速度が向上すると次弾発射までの時間短縮が可能(リカバリーが早い)なため、回転を早めて発射速度を向上させることができます。
穴を開けることで冷却効果が多少期待できますが、ピストルでは加熱しても命中精度に殆ど影響しないため、冷却効果を求める必要はありません。