ガス規整子は調節ができるのでしょうか?
調節する事で何が変わりますか?
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規整子(ガスレギュレーター)はガスの流量を調節するための装置です。
ガス圧を利用して作動する銃では、ガス圧によってボルトを後退させて排莢と装填を行います。
しかし、高圧な弾薬やサプレッサー等を使用すると、ガスが充満している場所(銃身、薬室、ガスルート)が高圧になります。
高圧な状態では薬莢が薬室に張り付くため物理的に排莢が困難となりがちですが、同時に過剰なガス圧によって薬莢を薬室から引き抜こうと作用するため銃に負荷が掛かり、排莢に失敗したり、排莢できてもエジェクションポートから射手の顔に高温高圧のガスを吹き付けやすくなります。
そうした問題を防ぐために、ガスレギュレーターを調節して過剰なガス圧でボルトを後退させないようにし、銃を安定作動させることができます。
また、サプレッサー使用時にガスを完全にカットすると、ボルトが開放されないため減音効果を最大に高めることができますし、大量の弾薬を消費して銃内部が汚れた場合にも有効です。(ガスレギュレーターの機能は銃によって異なります)
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