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ケースのテーパーとチャンバーとマガジンの関係について質問です。

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  • このトピックには11件の返信、2人の参加者があり、最後にシミズにより6年、 5ヶ月前に更新されました。
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  • 投稿者
    投稿
  • #62323
    シミズ
    ゲスト

    よろしくお願いします。

    ケースのテーパーを大きくすることには、弾詰りやスタックを防止する効果があるとされています。

    質問1
    これ以上テーパーを大きくしても、更なるメリットは得られない みたいな、閾値的な角度ってあるのでしょうか。

    質問2
    ケースにテーパーを付けることは、チャンバーへの出し入れの面ではメリットはあるでしょうが、マガジン側では逆の問題が出てくるのではないかと思います。
    ケースのテーパーが少なければマガジンはストレートに近くなりますが、テーパーが大きいとバナナマガジンになってしまします。
    フォロワーを真っ直ぐ動かすのとカーブに沿って動かすのとを比べるとと、バナナマガジンの方に無理があるのではないかと思うのですが、この点は問題だと見なされていないのでしょうか。

    オウム真理教が造ったAKはマガジンに問題があって給弾がスムーズにいかず連射が出来なかった という説があります。 それ以外で、工業水準が低い国で生産されたAK派生銃などでマガジン不良が原因の給弾不良などは起こっていないのでしょうか。

    #62324
    ポルポル
    キーマスター

    >質問1

    使用するマガジンの構造や装弾数によっても異なるため特定の閾値的な角度はありませんが、あまり角度が強すぎるとハイキャパマガジンでスムーズなフィーディングが出来ませんし、かと言って多数の弾薬を短時間に消費する軍用ライフルではテーパーの角度が強い方が排莢スピードと作動の信頼性を向上させるメリットがあるため一概に言えません。

    フランスの8x50mmLebelは強いテーパー角ですが、オートマチックライフルで使用するとショーシャ1915ライトマシンガンのようなマガジンが必要になってしまい実用的ではありませんね。

    >質問2

    ご指摘の通りストレートマガジンよりバナナマガジンの方が構造的に抵抗がありますが、歪みの少ないボディーと適切なマガジンフォロアーの組み合わせでスムーズなフィーディングが可能なので、クオリティに問題がなければバナナマガジンだから不利とは言えないと思います。

    >オウム真理教が造ったAKはマガジンに問題があって給弾がスムーズにいかず連射が出来なかった という説があります。

    AKには他のライフルで見られるようなフィーディングランプや長いマガジンハウジングも無いため、AKの信頼性の高さはマガジンの信頼性に依存すると言っても過言ではないと思います。

    オウム製AKについて詳細は分かりませんが、実寸通りにコピーしただけで実銃に精通していない人物が製造したという印象があります。

    >工業水準が低い国で生産されたAK派生銃などでマガジン不良が原因の給弾不良などは起こっていないのでしょうか。

    これは良くあることです。

    質の悪いマガジンで悪名高いのは韓国製マガジンですが、メーカー次第で銃の種類に関わらずクオリティが低いところが存在します。

    #62329
    シミズ
    ゲスト

    有難うございます。

    7.62×39は戦場で過度に汚れた状態の弾薬を発射することを想定してマージンを取りすぎてテーパー着けすぎた という面もあるのではないでしょうか。 CIPのダイアグラムからテーパーを計算すると2.69゚となります。 同じソヴィエトの7.62x54Rでも1.17゚なのですが。

    何となくですが、古い時代のケースは比較的大きなテーパーが付いているものが多く、近年開発された口径はテーパーが少なくなっている という印象があります。 技術の進歩で大きなテーパーを付ける必要が無くなっているのでしょうか。

    しかし、.30-06は0.96゚しか付いておらず、同時期の他国の弾薬と比較してもテーパーが少ないように思います。 開発当時はボルトアクション用だったと思いますが、1910年代には機関銃にも使われるようになっています。 弾詰りが多発して問題になった といった話はネット検索でも出ていないようですが。

    .30-06と同年代の7.92x57は1.32゚です。

    .308は0.69゚です。

    特筆すべきは6.5mmCMで、0.34゚しか付いていません。 AR-10系の自動銃などにも使われることが多い弾だと思うのですが。 問題になってないのでしょうか。

    戦場での蛮用を想定しないのであれば 30-06と同程度の1゚くらい着けとけば充分 という感じでしょうか。

    拳銃弾には全くテーパーが付いていないものもありますね。
    .357Mag .44Mag .380ACP .380ACP .41AE などは全くのストレートみたいです。(ダイアグラムの表記を信じるなら)
    あと、.40SWなども僅か0.1度で付いていないに等しいと言ってもいいんではないでしょうか。
    圧力が低いのでスタックのリスクも低いと考えられているのでしょうか。

    #62331
    シミズ
    ゲスト

    7.62x39に大きなテーパーが付いている理由として、シベリアが極寒だからか?とか思ったのですが、

    しかし、低温での収縮はスチールよりも真鍮の方が収縮が著しく、低温ではクリアランスはゆるくなる方向でないかと思ったのですが、その認識で合っているでしょうか?

    とはいえ温度以外の要件でもシベリアは過酷なので大きなテーパーをつけた方がいいのでしょうか。

    #62339
    ポルポル
    キーマスター

    ご指摘の通り昔はボトルネックカートリッジにテーパーは常識として扱われていたこともあり、強めのテーパーも施されていましが、時代と共に強いテーパーが必ずしも必要ではないことに気づかれた歴史的背景があると思います。

    ただ、カーボンの付着が多いほど張り付きの少ない強いテーパーが有利ですし、逆に汚れが少なく圧力が低いと想定されれば弱めのテーパーでも十分とも言えます。
    (質の良い弾薬ではあまり効果が見られませんが、質の悪い弾薬を使用したときに差が出やすくなります)

    ハンドガン場合は、ブローバック方式や反動利用方式ではテーパーがある方がスムーズに排莢できる効果がありますが、リボルバーではその必要がないためストレートケースが利用されています。

    しかし、弾薬によっては.45ACPの様にストレートケースでも作動しますし、ピストルではストレートマガジンが使用されるためテーパードケースはマガジンから薬室に装填される際に弾頭が下を向きやすくなりジャムの要因となることから、ストレートケースの方が相性が良いという側面もあります。

    AKは極寒使用を想定して薬室のクリアランスが広く設定されていますし、低温時は発生する圧力が通常より低くなり弾速も低下します。

    #62343
    傍観者
    ゲスト

    横からですが380ACPも45ACPもテーパーケースでは?
    SAAMIのデータだと
    380ACP Neck .373in(9.477mm) Base .374in(9.497mm)
    45ACP Neck .4732in(12.019mm) Base .4760in(12.090mm)
    データ上ハンドガン用リムレスでテーパーなしと読めるのは38superと357sig、25acp位と思うのですが、この解釈はおかしいのでしょうか

    #62344
    シミズ
    ゲスト

    傍観者さま

    .380ACPはたしかに仰るとおりの寸法で完全な直ではありませんね。

    .38ACPは完全な直で間違いないようですが、それと混同したのかも
    しかし、マウスとベースの差は僅か0.001inで、角度を計算すると0.1゚になります。

    先の書込みで.40SWを「テーパー付いていないに等しい」と申しましたが、そうは言っても0.1度でも付いていれば完全な直とは違うのかも知れませんが、こんなのをオートで装填して詰まらないのか?と心配になる形状ではあります。

    .45ACPは0.25゚になります。

    #62348
    ポルポル
    キーマスター

    >横からですが380ACPも45ACPもテーパーケースでは?

    厳密にはテーパーがありますが、僅かなテーパーなので、.380ACP、.40S&W、.45ACPなどはストレートケース(ストレート・ウォールド・カートリッジ / SWC)として扱われています。
    (9mmルガーはテーパードケースです)

    リローディングの工程でもストレートケースとして作業されますし、アメリカでは州によってハンティングに使用できるカートリッジがシーズン別に制限されることがありますが、.45ACPはストレートケースとして分類されています。

    銃の画像

    #62349
    シミズ
    ゲスト

    .45ACP(0.25゚)は「ストレート」
    9㎜ルガー(0.99゚)は「テーパー」
    というカテゴライズということですが、何度くらいが境なのでしょうか。

    実際に僅かにテーパーが付いているものもストレート分類されるわけですが、逆に.38ACP(ゼロが付かない方)のような完全に直なものに「コンプリートリィストレート」みたいな特記は付かないのでしょうか。

    #62351
    傍観者
    ゲスト

    管理人様
    そのohioの例だとボトルネックカートリッジでは無いという意味でStraight-Walled Cartridgeが使われているような気が。違っていたらすいません。
    シミズ様
    38ACPって38Superの元になったカートリッジだったのですね。
    SAAMIのデータシートだとCYLINDRICAL若しくはCYLがそれに相当する表記かもしれないです。>「コンプリートリィストレート」
    https://cdn.shopify.com/s/files/1/2503/8414/collections/topbrass-38super_ddfb32a2-12ed-426f-a6a3-231cff8a9060_700x.jpg
    記載の無い場合もあるみたいですが(例 327フェデラルマグナム,357sig

    #62354
    ポルポル
    キーマスター

    >何度くらいが境なのでしょうか。

    ベルトやショルダーがないカートリッジをまとめてストレートウォールとして扱われることもあり、具体的に何度からという定義がありません。

    装填や排莢に影響がない程度の少しのテーパーはストレートに含まれている印象があります。

    >完全に直なものに「コンプリートリィストレート」みたいな特記は付かないのでしょうか。

    まとめて「ストレート」と呼ばれるのが一般的だと思います。
    特記は個人的に耳にしたことがありません。

    #62395
    シミズ
    ゲスト

    有難うございます。

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