私の第一印象は「MGCのグロックに似てる」でした。
曲線グラフでトリガーの重さを表すと、最初は緩やかな坂道を上がり、途中から短くて急激な坂を上がるイメージです。
粘りはあまり強くありませんが、かといって回転式ハンマーのシングルアクションのようなシャープさはありません。
そのため「玩具っぽい」と感じる人もいます。
グロックはストライカーがコックされた状態で既にストライカースプリングのテンションがトリガーに掛かっていると同時に、ファイアリングピン・ブロック・セイフティのスプリングのテンションも加わり、引き始めから少しずつ重くなりますが、その重さは緩やかで軽いものです。
そのままトリガーを引き続けると、あるポイントから急に重くなります。英語ではこのポイントを「ウォール(Wall)」と呼びますが、ウォールに当たる状態はトリガーバーがコネクターに接触してトリガーバーが下降を始めるポイントです。


コネクターに接触したトリガーバーはコネクターの傾斜に沿って下降し、ストライカーとの接触が断たれることでストライカーをリリースし撃発します。
このときトリガーバーはコネクターとストライカーの摩擦や抵抗と、圧縮されたストライカースプリングの強い抵抗を受けるため重くなります。
1911ピストルの様にハンマーの表面をシアーが軽く押し上げながら短く滑るのとは対照的に、ストライカーピストルの多くは摩擦を受ける面積が広い傾向があり、粘りが感じられるものが多いと言えます。
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