>SIG P226のほうが堅牢性の点でわずかに優れている
これは条件次第なのでどちらともいえないと思います。
参考までにXM9トライアルの際には、92SBFは7000発でフレームにひび割れが生じたことがあるなか、P226は5000発でひび割れが生じたことがあります。
>やはり米軍正式拳銃に採用された実績のあるベレッタ92FSは偉大な存在なのでしょうか。
P226はネイビーシールズでも採用されているように、どちらも甲乙つけがたい高性能なピストルです。
>プロが選ぶベレッタ92系にはセフティは要らないのでしょうか。
戦闘で最も必要とされる銃の条件は、トリガーを引けば必ず弾が発射されるという点です。
そのためホルスターから抜く際の操作ミスなど、偶発的にセイフティがオンになってしまい必要なときに発射できない事態は問題なため、ガンファイトのスキルを極めようとする人ほどマニュアルセイフティを嫌う傾向があります。
(セイフティの解除に時間を要するという考え方もあります)
>米軍がGモデルを採用しなかったのはなぜなのでしょうか。
1977年に米軍が要求したピストルの条件には、アンビマニュアルセイフティもありました。
しかし1981年に必須条件ではなくなり、「あると望ましい(desirable)」という考え方になったため、マニュアルセイフティの有無は採用に影響しなかったようです。
以前に米政府のXM9に関する報告書を読んだことがあるのですが、マニュアルセイフティについては特に言及がありませんでした。
92Gは1987年に登場したためトライアルには間に合いませんでしたが、もしトライアルの際に92G相当のモデルがベレッタから提出されていたら採用の可能性もあったかもしれません。
ただし軍や警察においては、訓練を終えても銃の扱いに不慣れな者も多いため、誤射を防ぐためにマニュアルセイフティが要求されることは世界でよくあることなので、実際にどうなっていたかは想像の域を出ません。
ちなみに92Gはフランス軍にてPAMAS G1として採用されています。
>なぜポルさんご自身がベレッタ92FSを購入するに至ったか
私は小学生の頃から92Fファンだったので、性能云々は考えずに最初の実銃は92Fと決めていました。
しかし実際に手にしてみて想像以上の性能に驚いたというのが正直なところです。