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ハーフ・コック機能は必要なのでしょうか?

銃の画像
Q
オート・ピストルのハンマーのハーフ・コック・メカの必要性について少し疑問があります。 大抵のオート・ピストルの場合、ファイアリング・ピンは「フローティング・タイプ」であると思います。
当該タイプであれば、チャンバーに弾を装填してる場合でも、ハンマー・レストした状態で、ハンマーがファイアリ ング・ピンに触れていても暴発する危険性はきわめて少ないと思うのです。 なのに、なぜハーフ・コック・ポジションを設けるのでしょうか?
また、SIGのP226などは、リバウンド・ハンマーを採用してるので、ハンマー・レスト・ポジションでもハンマーがファイアリング・ピンに触れることはないと思います。
A

ハーフコックは、ハーフコックセーフティとも呼ばれるセーフティ(安全装置)のひとつです。

ハンマーを起こすとシアーがハンマーのセーフティリセスに掛かり、ハンマーがハーフコックポジションになります。

セーフティとして歴史が古く、ご指摘の通り、他のセーフティの信頼性が高い現代オートには、一見必要ない機能に見えます。

ハーフコックの重要な点は、ハーフコックのハンマーはトリガーを引ききるか、(ピストルでは)他のセーフティ機能によってしかレストポジションに戻せない点です。

これはマニュアルセーフティがオフになっている状態で、何らかの力によってハンマーが十分な打撃力を持つ位置まで起きてリリースされても、暴発を防止する役目があります。

そのため他のセーフティ機能のバックアップとなる役割を持っています。

ピストルは進化し、複数のセーフティ(インターナルセーフティやエクスターナルセーフティ等も含む)を装備するようになり、ハーフコックポジションにできなくとも、通常使用では安全上問題のない場合もあります。

しかし、2重3重のセーフティを組合わせることで安全性が高まり、仮にセーフティの一部機能が破損してもトリガーを引かない限り発射されない構造が信頼性を向上させています。