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ポルキーマスター
御承知の通り銃や弾薬によって異なりますが、軍によるテストでM4A1でM855A1を使用した際のMRBS(銃が停止する平均弾数)を参考にすると、約3600~4800発になります。(これは時期によって異なり記録が更新されています)
M855のテストでは約1700発という結果もありましたが、使用弾薬の質によって結果に開きがあります。
特にロシア製や中国製などの安価な弾薬では激しく汚れる傾向があるため、こうした弾薬ではもっと少ない弾数で作動に問題が生じやすくなります。しかし、同じAR15シリーズであっても信頼性は様々で、マガジンの質によっても異なるため一概に判断できません。
ポルキーマスター1発多く入ることはあります。
現代のピストルではレアですが、ライフルでは私も経験があります。
AR15のPMAGやH&K MP5は31発入りますし、10連マガジンが備わっているSKSも11発入ります。この余分なスペースはマガジンを銃に挿入した際にボルトキャリアがマガジンに沈み込むためや、マガジンフォロアーをスムーズに上昇させるために設けられているため、このスペースを埋めてしまうと作動に支障があります。
うまく作動する場合もありますが、ジャムの原因となるためお勧めしません。AR15やMP5では31発装填するとボルトが前進している状態で銃にマガジンを挿入することができません。
ボルトをホールドオープンすればマガジンが入りますが、このままボルトを前進させても装填不良になりやすい状態です。またアメリカでは州によっては規定以上の弾薬を装填すると違法となる場合があるため注意が必要です。
例を挙げるとオハイオ州では31発を超えて銃に装填することは規制されているため、マガジン内の31発と薬室内の1発で規制対象となります。ポルキーマスター>チャンバーに1発残っている状態でHKスラップ
スラップが可能な状態はボルトが後退しているため、薬室内は空です。
(排莢不良や意図的にエジェクションポートから薬室に装填した場合は可能ですが)通常タクティカルリロードでは薬室内に装填されている状態でマガジンを抜いて新しいマガジンを挿入するため、ボルトを前後させる必要はありません。
しかしMP5では30発フル装填されたマガジンはマガジンスプリングの強い抵抗が掛かっており、ボルトが前進し薬室が閉鎖された状態でマガジンを挿入するのは強い力が必要となり困難です。
そのためMP5でタクティカルリロードを行う場合は、チャージングハンドルを引いて手動でボルトをホールドオープンさせ、銃からマガジンを抜いて新しいマガジンを挿入し、チャージングハンドルをスラップして装填します。
この際、薬室内の未発射の弾薬が排出されますが、銃がフルに装填されることを優先します。また法執行機関によっては、タクティカルリロードを行いやすいようにマガジンに28発だけ装填し、ボルトが前進した状態でマガジンを交換できるように対応しているところもあります。
(タクティカルリロード目的だけではなく、安全のため薬室内に装填したくない場合にもこの方法が利用されます)余談ですが、スラップを行う理由はマガジンの破損防止とボルトを完全に前進させてローラーを閉鎖位置に固定するために行われます。
強くマガジンを押し込むことでマガジンリップ周辺が変形し適切な位置でマガジンを固定できなくなる問題や、薬室閉鎖中にローラーの位置が不完全なことで撃発時に薬室が早く開放されジャムの原因となるという問題があります。関連トピック:MP5のタクティカルリロードの方法とは?
ポルキーマスター>そういった目的でよく使われる理由などはあるんでしょうか?
ACOGは対人用として設計されているためハンティングスコープとしてベストとは言えないのですが、移動目標や横風に素早く対応できる機能が備わっているため、これをハンティングに利用することが可能です。
もしハンティングを主な使用目的とするなら、3-9×40などの一般的なスコープがお勧めです。
>ACOGは7.62mmなどの大口径弾を使用する銃には適さないという記事をどこかで読んだ記憶があるのですが、何故でしょうか?
ACOGはアイリリーフ(接眼レンズと目の間の距離)が一般的なスコープより短い傾向があり、大口径の反動が強いライフルで使用するとスコープが目の周辺に衝突し負傷する可能性があるため、そういったことを指摘した記事ではないかと思います。
通常、7.62x51mm/.308winではアイリリーフが3~4インチのスコープが多く使用されますが、ACOGでは1.5インチといった短いアイリリーフの製品も存在します。
しかし近年では2インチ後半や3インチオーバーのアイリリーフを持つ製品も登場しており、少数ですが.308win対応のACOGも登場しています。ポルキーマスター>ACOGは使用弾薬が決まっていてBACなどをマスターしていればドットサイトとスコープのいいとこ取りみたいに使える感じですか?
スコープやドットサイトは様々な種類があり、ACOGもモデルによって異なるため一概にいえません。
シューティングスタイルには個人差があり、BACが苦手という人もいるため好みにもよります。また使用目的が軍用やハンティング用であれば良いですが、紙の静止ターゲットを撃つだけなら通常のドットサイトやスコープを選択した方が良い場合もあります。
>双方のメリットデメリットなどはあるのですか?
スコープの上に載せると簡単にサイトを変更することが可能で、広い視界を得られるというメリットがあります。
しかし、サイトの高さがスコープの高さに依存するため、メインのサイトより高くなることで頭を上げる必要があり、頬付けできないことから速射時のコントロールが難しくなるという問題があります。一方、銃の横に装着するオフセットサイトはメインのサイトと同じ高さに配置可能なため、速射時でもスピードや精度に優れます。
しかし、右利きの射手が銃を左側に倒した際、視界の左側が死角になりやすいという問題があります。どちらも一長一短ですが、どちらかを選ぶとしたら私はオフセットサイトをお勧めします。
ポルキーマスター3~9倍のスコープは主に近~中距離のターゲットに対して使用されます。
目安としては約100~600メートルの間です。高倍率のスコープは長距離でも高い精度で射撃が可能であったり、ターゲットの確認に利用することが可能です。
しかし望遠レンズで撮影すると手ぶれしやすくなるように、倍率が高くなれば視界が振動し精度に影響することもあるため、倍率を低めにして長距離を狙うテクニックもあります。
また、倍率が高くなると視界(FOV)が狭くなるため、近距離のターゲットに対しては扱いづらくなります。ACOGは固定倍率ですがモデルによって1.5~6倍のバリエーションがあり、近~長距離のターゲットに対して使用されます。
ACOGの有効射程はモデルによって異なり、200ヤードのモデルや800ヤードのモデルなど様々です。
また使用弾薬に特化しているため、5.56mmのライフルには5.56mm用のACOG、7.62mmのライフルには7.62mm用のACOGを使用します。
ACOGは無倍率ではないものの、右目でレティクルを見つつ左目でターゲットを見るテクニック(BAC)を利用できる設計のため、ドットサイトと同様に至近距離のターゲットを素早く捉えることが可能です。ドットサイトの多くは無倍率ですが、なかには倍率調整が可能なものも存在し、近~中距離で使用されます。
ターゲットを素早く捉えるためのサイトであり、広い視界を得られるのが特徴です。
無倍率では中~長距離を狙うのが難しくなりますが、マグニファイアで3~4倍の倍率を追加することで離れたターゲットを確認したり、命中精度を向上させることが可能になります。>銃撃戦では何メートル程度までは近距離なんでしょうか?
何メートルが近距離という定義はありません。
ライフルで100メートルは近距離(ショートレンジ)ですが、ピストルで100メートルは長距離(ロングレンジ)です。人によっても意見が異なりますが、私はライフルでは200~300メートル以内が近距離、300~600メートルが中距離、600メートル以上が長距離というイメージがあります。
具体的には命中にエレベーション調整が不要な距離(ポイントブランクレンジ)が近距離、エレベーション調整が必要な距離が長距離です。ポルキーマスターAP弾の製造、所持、販売は連邦法では合法です。
しかし11の州で違法となっており、州や地域によって規制内容が異なります。一般的に「弾薬」とは、弾頭、装薬、薬莢、雷管で構成されたものを指しますが、アメリカでは法律上弾薬を構成する各パーツが「弾薬(アムニション)」と定義されているため、AP弾の弾頭を所持するだけでもAP弾所持として違法となる場合があります。
連邦法上、AP弾は以下のように定義されています。
ハンドガンで使用可能な(トレーサーなどを除く)発射体または発射体のコアがタングステン合金、鋼、鉄、真鍮、青銅、ベリリウム銅、劣化ウランを使用しているもの、または、ハンドガンで使用することを目的として設計された.22口径より大きな発射体であり、そのジャケットの重量が発射体の総重量の25%を超えるもの
AP弾の規制は銃規制法(GCA)や法執行官の安全に関する法律(LEOSA)で規制されており、この法律は法執行官のボディーアーマーを貫通するハンドガンの弾薬を規制する目的で制定されています。
そのためライフル弾のAP弾が合法的に売買されている州もありますが、ライフル弾の5.56x45mmや7.62x39mmはピストル化されたタイプで使用されることも多いため、これらのAP弾はハンドガンで使用される弾薬として連邦法レベルで規制対象となっています。しかしこれには例外があり、貫通力が高いM855グリーンチップや.30-06 M2 APはATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)が指定するAP弾のリストから除外されています。
M855についてはAP弾として設計されたものではないという理由もあるのですが、オバマ政権下でM855を規制しようとした際に「法的根拠なくAR15を規制しようとしている」として議会が猛反発したことと、M855で法執行官が撃たれたという事例もないことから、「スポーツ目的の弾薬」として規制対象外となっています。
また、.30-06 M2 APについては、この弾薬は一般的にハンドガンで使用されることが無いとして、性能はAP弾だが法律上のAP弾ではない「例外」として指定されています。
例外条件はこの他にも多数存在し、スポーツ目的は例外、ショットシェルは例外、司法長官の判断により例外など、少し複雑な内容になっています。
関連記事:5.56mm弾(M855 “グリーンチップ”)規制の動き
AP弾の製造が合法な州や地域では、FFL(フェデラル・ファイアーアームズ・ライセンス)と特別納税者(SOT)の資格を得ることで製造販売が可能になります。
この場合、年間売り上げが50万ドル以下で年間500ドル、それ以上で年間1000ドルの納税が必要になります。アメリカの銃規制の法律で「製造(マニュファクチャー)」とは一般的に営利目的の製造を意味しますが、AP弾については個人でリロードする場合でも違法、またはライセンスを必要とする可能性があるため、実行前に地元の法律を確認する必要があります。
ポルキーマスターご指摘の通り銃身長に適したガスチューブが必要になります。
AR15での目安としては銃身長10~20インチでガスポートまでの距離が7~9インチ、銃身長20インチで12インチ、銃身長10インチ以下で4インチほどになります。これは薬室からガスポートまでの長さと、ガスポートから銃口までの長さを考える必要があります。
不適切な位置にガスポートを用意するとジャムや銃の破損の原因になります。ガス作動のライフルはガスポートから流入するガス圧を利用してボルトを後退させる構造ですが、仮に長い銃身長で短いガスチューブを使用すると、ガスポートから銃口までの距離が長くなります。
この場合、弾頭がガスポートを通過して銃口から離れるまでの時間が長いため、ガスチューブに流入するガスが多くなり、ガスチューブ内で高圧を維持する時間が長くなります。
これによりボルトを後退させる力が大きくなることで反動が大きくなったり、薬室内が高圧状態のまま排莢しようとしてジャムの原因になります。また反対に、銃身長に対して長いガスチューブを使用した場合(ガスポートから銃口までの距離が短い場合)、弾頭がガスポートの位置を通過してすぐに弾頭が銃口を離れるため、ガスチューブや銃身内のガス圧が低下し、ボルトを後退させる力が弱くなりジャムの原因となります。
しかし、ガスブロックにガスレギュレーターが備わっている場合は、ガスチューブ内に流入するガスの量を調節することでジャムなどのトラブルをある程度抑制することも可能ですし、AR15の場合はボルトの後退速度を抑えるために強いバッファースプリングや重いバッファーを使用することで調節することも可能です。
ポルキーマスター閲覧者の利便性を考慮してトピックのタイトルと内容をできるだけ一致させたいと考えていますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
>素早く抜いて撃つといった動作はやりづらそうに見えますね。
これが欠点でもありますね。
特別な事情がない限りカイデックスのIWBホルスターのような、しっかり位置が固定されて片手だけでドロウ可能なホルスターの方がおすすめです。>MK17CQCはサプレッサー付きでなるべく全長を短くしつつも、高威力や中距離狙撃ができるメリットがあるということでしょうか?
そうですね、取り回しの良さとパワーと重量(銃身が長いモデルより軽量)がメリットです。
しかし7.62mmNATOのライフルに関しては、あまり短い銃身長はデメリットが大きいため好まれ難い傾向があります。
80年代には英軍特殊部隊のSASやSBSがボディーアーマーに対する貫通力を重視しショートバレルのHK51K(MC51)を採用したことがありましたが、反動の大きさが問題となり短い期間で使用を止めたことがりました。
近接戦闘では5.56mmの方が取り回しやコントロール性が良いため、7.62mmのライフルでショートバレルであるメリットは大きくないとも言えます。ポルキーマスターポルキーマスターSCAR-H CQC(13インチバレル)はMK17 CQCとしてネイビーシールズでも使用されています。
16インチバレルのSCAR-Lより重く、装弾数も20発と少ないですが、サプレッサーを装着しても全長が長くなりすぎないのは利点です。
初速は16インチより300フィート/秒ほど低下するため、7.62mmNATOの強みであるロングレンジでの性能は劣ります。>ベルトを使わないズボン(紐で結ぶタイプ、サスペンダーなど)でも使えるホルスターってあるんですか?
オープンキャリーのガンベルトやデューティーベルトはズボンのベルトを使用しなくても着用可能ですが、コンシールドキャリーでは腹部に巻き付けるベリーバンドホルスターや、ポケットの中に入れて使用するポケットホルスターの他、ホルスター内蔵のウエストポーチなどもあります。
スマートキャリーやサンダーウェアなどのブランドに代表されるアペンディクスキャリー用ホルスターは比較的ポピュラーです。
ポルキーマスターWz63はオープンボルトのブローバック方式です。
トリガーを引くとスライドが前進し、撃発後にスライドが後退して排莢されます。
銃身はフレームに固定されているため動きません。一方、ブローフォワードは撃発によって銃身が前進し排莢します。
ポルキーマスターサブマシンガンは軽量でコンパクトなため、この利点を活かす場所で運用されています。
軍におけるサブマシンガンは現在では組織内の警備部隊で多く採用されていますが、ネイビーシールズがMP7PDWを採用しているように、特殊部隊では近接戦闘武器としても運用されています。
特に要人警護では車両に素早く乗降することが求められ、100メートル以内といった近い交戦距離が想定されるため、この点で軽量コンパクトなサブマシンガンはライフルよりニーズがあります。
また他にも、ホローポイント弾を使用することで貫通や跳弾による二次被害を抑えられることや、コントロールしやすく命中精度が高い、銃声がライフルより小さいため耳へのダメージが少ない、サプレッサーとの相性が良い、軽量なため長時間携帯する際に負担が小さいなどの利点もサブマシンガンを運用する理由となっています。
法執行機関においても同様の利点があり、屋内を捜索する状況などで軽量コンパクトなサブマシンガンは有効です。
近年では射程が長く火力が大きいライフルへの交代によりサブマシンガンのシェアは減少傾向にありますが、その裏で中古サブマシンガンが安く流通しているため、コスト面の利点も考慮されサブマシンガンを採用している法執行機関も多数存在します。ポルキーマスター銃身長が短いため通常の長いライフルよりも反動や銃声が大きくなります。
7.62x51mm/.308winは16インチバレルで弾速が2600フィート/秒を超えますが、7インチでは1800前後になるため、この弾薬の性能を活かすには16インチ以上の銃身長が適しています。数十メートルの距離で一発ずつセミオートでゆっくり撃つ場合は問題ありませんが、速射時はコントロールが難しくなるため、軍や法執行機関の要求を満たすような実用性の高い仕様ではありません。
アームブレイスやストックを装着すれば100メートル先を狙うことも可能で、AR10ピストルはプリンキング用として遊ぶには面白いジャンルです。
関連トピック:オープンハンマーの水平二連散弾銃について
ポルキーマスター私は違いがはっきり認識できたのですが、人によっては「比較しても違いが分からない」と感想を持つ人もいます。
このトリガープルの違いにより命中率にどれだけの差が生じるかといえば微妙な差なので、一般の殆どのシューターには問題とならないはずです。しかし3つの可動パーツとスプリングが追加されるため、オリジナルより摩擦抵抗が増えるのは間違いありません。
これは一般的な1911ピストルでは問題がなくても、トリガープルを軽くしようとする際に問題となりがちですが、シリーズ80のカスタムガンでは腕の良いガンスミスによって徹底的にポリッシュとフィッティングが行われることで、シリーズ70と遜色無いレベルに仕上がっているものもあります。AFPBの問題はトリガープルよりも作動の信頼性に注意が必要で、クリーニングを怠るとプランジャーの溝にカーボンが蓄積されることでトリガーが重くなったり引けなくなるといったトラブルが生じることがあります。
また、スプリングの劣化や腐食トラブルでセイフティが解除されないというケースもあります。
日頃からメンテナンスや作動チェックを行っていれば問題ありませんが、そういった習慣がないユーザーは要注意かもしれません。ポルキーマスターバレルチェンジレバーの周辺は熱くなるまでに時間を要するため、しばらくは素手で持つことが可能ですが、ブースターがある銃口側は比較的短時間で触れないほど熱くなります。
しかし、どれぐらいの弾数で熱くなるかは気温にもよるため何とも言えません。私がマシンガンショーに参加した際に見たMG42は千発以上発射した状態でバレルジャケットまで熱くなっていましたが、夏場の直射日光下では銃を長時間放置するだけで触れないほど熱くなることもあり、射撃による熱と直射日光と気温が温度上昇に影響していたと思われます。
バレルジャケットの手前側は冬なら短時間に熱くなることはないかもしれません。MG42の立射についてですが、スリングを肩から掛けて左手で折りたたんだバイポッドを掴み、腰の位置で射撃されるのが通常です。
ドイツ軍の当時の教本では、突撃射撃時にMG34のグリップにスリングを巻き付けて首からぶらさげ、左手で折りたたんだバイポッドを掴むという説明もあります。ポルキーマスター03式(QBZ-03)は中国のノリンコ製アサルトライフルです。
弾薬に5.8x42mmを使用し、ポリマー製のハンドガード、グリップ、サイドフォールディングストックが備わっています。ショートストロークピストンを使用するガス作動方式のライフルで、ライフルグレネードを発射するためのガスレギュレーターがフロントサイト基部にあります。
SKS/AKから発展した81式を更に発展させた構造ですが、AR15の様にレシーバーが2本のピンで接続されています。チャージングハンドルは右側、セレクターは左側に配置されており、セイフティ、セミオート、3点バースト、フルオートに切り替え可能です。
また、バリエーションに輸出用民間モデルのT03(5.56mmNATO)があります。ポルキーマスター素手で弾頭を投げても跳ねるように、低速でも跳弾します。
逆に弾速が高速のとき着弾時の衝撃で飛散することがありますが、これは着弾時の角度、弾速、弾頭の形状などの条件によって異なり、特に角度が浅いほど跳弾しやすくなります。拳銃弾でも跳弾した弾は人を死傷させるだけのエネルギーを持つことが多いですが、地面に着弾した際に石などに着弾し低速で放物線を描きながら跳弾することもあります。
またアスファルトなど硬い路面では浅い角度での着弾時の減速が少ない傾向があり、被弾すれば死傷する恐れがあります。私自身ピストルやライフルで跳弾の実験をしたことがあるのですが、比較的平たんな地面では毎回殆ど同じ角度で高速を維持したまま跳弾したものの、石などが多い地面では跳弾の角度も様々で不規則に跳弾しがちです。(危険なので真似しない方が良いです)
関連記事:水面に跳弾させて目標に命中可能?
ポルキーマスターご指摘の通り、プレスチェックが閉鎖不良を誘発する可能性があります。
しかし銃のコンディションは個体差があり様々なため、プレスチェックによる閉鎖不良はレアケースとなる場合もあります。オートライフルの場合、大量に射撃されることで内部が汚れやすく、砂などの異物の混入やマガジンスプリングの抵抗によって閉鎖不良が起きやすい状態になることがあるため、フォワードアシストが役に立つことがあります。(チャージングハンドルがボルトやボルトキャリアと連動する構造のモデルではチャージングハンドルを後ろから押せば閉鎖します)
一方、ピストルは弾薬消費が少ないため汚れにくく、マガジンスプリングの抵抗も大きくないため、この様な原因が元で閉鎖不良になる可能性は相対的に低いといえます。ピストルのプレスチェックについては銃を扱うプロの間でも意見が分かれており、以下の様な意見があります。
意見1「プレスチェック後にスライドの後部を叩く」
意見2「プレスチェック後にスライドの後部を叩かない」
意見3「常に装填状態を把握しているのでプレスチェックは不要」私が受ける印象では、2や3の意見が多いと感じます。
私は個人的に「プレスチェックは不要」と考える立場なのですが、もしプレスチェックを行う際に閉鎖不良を不安に思うのであれば、保険の意味でスライドの後部を叩いておくのは良いと思います。私は基本的にプレスチェックしてもスライドを叩いたりしないのですが、射撃中に発生した閉鎖不良でスライドの後部を叩いてジャムクリアした経験は多々あります。(装填不良の場合はエキストラクターの爪がケースリムに咬んでいないこともあるため、スライドを勢いよく前進させてエキストラクターを咬ませる必要があります)
この様な状況でも、ハンマーが露出しているピストルの場合は誤ってハンマーを叩かないようにスライド後部の上の部分を狙って叩くよう注意が必要です。本来、銃のボルトやスライドが閉鎖しないのは何らかの異常が考えられるため、無理に閉鎖するのは避けるべきです。状態によっては異常腔圧による破裂など事故の危険もあります。
しかし「撃たなければ自分やチームの命が危ない」という状況においては、閉鎖しない原因を突き止める時間的余裕はないため、無理にでも閉鎖し、いつでも弾を発射できる状態にすることが優先されます。
AR15の開発者であるストーナーがフォワードアシストの追加に反対したものの、軍の強い要請によって追加されたという話は有名ですが、「閉鎖不良は異常のサイン」ということを知ったうえでフォワードアシスト機能を利用することをお勧めします。ポルキーマスター安全性という意味では左右どちらの手で引いても問題ありません。
即応性を重視する場合は、右手でグリップしたまま左手でチャージングハンドルの左側をつまむようにして人差し指の側面で引くと、銃を傾けたり手首を回す必要がないため、自然かつ素早く引くことができます。
もし汚れやスプリングの重さが原因でチャージングハンドルが重いと感じる場合は、左手の人差し指と中指でチャージングハンドルの両側を引く方が良いですが、大抵の場合チャージングハンドルの左側だけを左手で引いても問題ないはずです。
射撃中に起きたジャムを素早くクリアするには、「左手でマガジンを抜く」、「左手でチャージングハンドルを数回引く」、「左手で新しいマガジンを挿入する」、「左手でチャージングハンドルを引く」という手順になります。
特別な事情が無い限り、セレクターやトリガーを操作する右手はグリップした状態を維持した方が即応性を重視する意味でお勧めです。また、射撃場で射撃を中断して銃を置く場合は、マガジンを抜いて、左手でボルトキャッチの下側を押しながら右手でチャージングハンドルを引いてボルトをホールドオープンさせると、エジェクションポートから薬室が目視確認できる状態になり安全です。
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