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ポル
キーマスターM2は毎分約600発と発射速度が遅いため高速発射のマシンガンと比較して温度上昇が緩やかで、実用上空冷でクックオフのリスクが低いマシンガンです。
通常M2に使用されるアモ缶は100発の.50BMGが入りますが、連続100発の射撃ではクックオフは起こりません。歴史的にM2の発展を遡るとコルトブローニングM1895、M1917、M1921はクローズドボルトでしたが、発射速度が遅いうえに航空機用の機銃として使用する際にプロペラとシンクロさせやすいことから用途によってはクローズドボルトが適していました。
長時間の連続射撃を求められる陸上戦闘では冷却性能が高い水冷バージョンも利用されていましたが、水冷式は総重量が重く移動させにくいため、戦術に機動性が求められる時代に変化したことで廃れています。
一方、第二次世界大戦時に使用された航空機用バージョンのM2(AN/M2)はクローズドボルトで毎分1300発と高速のためクックオフのリスクがあり、連続150発以上の発射でクックオフが発生しやすい状態となります。
そのためクローズドボルトで高速発射する場合は原則としてバースト射撃が推奨されます。
関連記事:
ライトマシンガンとサブマシンガンの違いとは?GPMG?PDWとは?
オープンボルトとクローズドボルトの違いとは?ポル
キーマスターM2、M3、M4のいずれも軍や法執行機関向けにセールスされ実際に採用されている実績があります。
M2とM3はイナーシャシステムを採用し、M4はガス作動(ARGOシステム)を採用しており、反動はガス作動の方がマイルドです。
またイナーシャシステムは信頼性の高い作動方式ですが、反動を利用して作動するためアクセサリーを多く搭載し銃が重くなった場合や異なる種類の装弾を使用した場合にガス作動のM4より信頼性が低下しやすい傾向があります。
M4は分解クリーニングが容易でレイルシステムが備わっているため汎用性が高く、あらゆる装弾に対して高い信頼性を維持する点で現在多くの軍や法執行機関に支持されています。
以前に同様の質問に回答しているので以下の関連トピックもご覧ください。
関連トピック:ベネリM3はなぜ普及しない?
ポル
キーマスターレーザー使用時の有効射程距離は夜間であれば条件次第で伸びる可能性がありますが、日中は困難です。
日中の視認可能な距離はレッドレーザーで約30メートル以内、グリーンレーザーで約100メートル以内です。
有効射程距離600メートルのライフルにレーザーを搭載しても有効射程距離は伸びません。
ハンドガンにグリーンレーザーを使用した場合、有効射程距離が伸びる可能性がありますが、視認しにくいため大幅な有効射程距離向上は困難です。
ちなみにクリムゾントレースは箱出し状態で50フィート(約15メートル)でゼロインされており、この距離が実用的な最大有効射程距離として想定されています。
関連記事:最大射程距離と有効射程距離とは何ですか?
ポル
キーマスター>Pモデルで使用できる大きいマガジンをこのC2というコンパクトサイズのモデルでも使用できるのでしょうか?
使用可能です。
C2のマガジンは短いためPにC2のマガジンは使用できませんが、逆は可能です。
Cはシングルスタックのためご指摘の通り互換性がありません。
(他社シングルスタック1911用マガジンと互換性があります)ダブルスタックのP、XC、XLはマガジンに互換性があります。
ポル
キーマスターこれはケースバイケースです。
コンシールドキャリーの際に何がOKで何が違法になるのかは州や地域の法律によって異なります。アメリカといっても大都会から10世帯以下の土地まで環境が様々なため一概にいえませんが、コンシールドキャリーとオープンキャリーのどちらでも銃の携帯が目撃されて通報に至る例があります。
その場所や地域によっては違法行為になり携帯許可が失効することもありますが、その一方で注意や無視で済む場合もあります。
ポル
キーマスター一般的な防弾車両の構造は車体の内側に鋼板やセラミックプレートを配置し全体を覆う構造で、メーカーでは受注される防弾レベルに合わせてプレートの厚みや素材を変えた仕様にされます。
鋼板やセラミックプレートと共に使用されるアラミド繊維やUHMWPEなどはそれ自体に低レベルの防弾能力がありますが、鋼板の裏側に配置することで着弾時に剥がれた鋼板表面が車内に飛散するのを防ぎます。
具体的な耐用年数は分かりませんが、通常こうした防弾プレートには一般的な着用するタイプとは異なり、防水処理等が施され劣化の原因となる紫外線や湿気から守られているため長い耐用年数になります。
ポル
キーマスター同時使用する意味はないので目的に合わせてどちらかを選ぶことをお勧めします。
ポル
キーマスター>銃の耐久性を語るのは空しいことなのでしょうか?
ある意味空しいことかもしれませんね。
条件Aと条件Bでテストされた結果が異なることはありますし、あるモデルが流通し99パーセントに問題が生じなかったとしても、1パーセントの問題が注目されて信頼性に疑問を持たれることもあります。
>「まあ大体〇万発くらいは撃てるでしょう」的な回答を求めていたのですが
実際に行ったテストと同等の条件で使用した場合、一定の不良率を除けばテスト結果と同等の結果になる可能性は高いですが、条件が異なる場合はその限りではありません
しかし、テストの内容が様々な条件下で行われていた場合、そのテストの信頼性は高くなるため再現性も高いと言えます。
とはいえ信頼性の高いテストには時間と予算が必要なため、軍や法執行機関を除けば民間では殆ど行われません。
ポル
キーマスターNATOや米軍で使用される.50BMG弾頭のカラーコード(TM 9-1300-200)には以下の意味があります。
ライトブルー:インセンディアリー(焼夷弾)
ブラック:アーマーピアシング(AP/徹甲弾)
シルバー:アーマーピアシング・インセンディアリー(API/徹甲焼夷弾)
レッド:トレーサー(曳光弾)
オレンジ:トレーサー(曳光弾)(レッドチップより明るさが弱い)
レッド/シルバー:アーマーピアシング・インセンディアリー・トレーサー(APIT/徹甲焼夷曳光弾)
>イメージ的にブラックチップ弾が最も貫通力が高い気がしますが。
ご指摘の通りブラックチップが最も高い貫通力を持ちます。
関連記事:弾丸をメッキ加工するのは何故? シルバーチップとは?
参考:https://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/4-30-13/appf.htm
ポル
キーマスターマズルフラッシュを抑制する方法は様々でBuffalo Boreがどの方法を採用しているか分かりませんが、考えられるのは燃焼速度の速い装薬を使用し銃口から漏れ出る未燃焼の装薬量を減らしたり、マズルフラッシュの出にくい装薬を使用する方法があります。
例を挙げると装薬に塩化カリウム、炭酸水素カリウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、重炭酸などを混ぜることで一部燃焼を阻害しマズルフラッシュを抑制します。
ポル
キーマスター>何度か英語で検索しましたが、いかんせん英語力がなく、サイトにたどり着けませんでした。
「メーカー名 1911 double stack」で検索すると見つかりやすいかもしれません。
>キンバー・スプリングフィールド・ルガー・SIGなど見ても見つけられませんでした。
キンバーはダブルスタック1911を製造していたことがあります。
1997~2002年にイスラエルのBULアーモリー(BULトランスマーク)にダブルスタックフレーム製造を依頼し、キンバー社名義でダブルスタック1911ピストル「キンバーテン」を製品化していたことがあります。
当時は9mm、.38スーパー、.40S&W、.45ACPのバリエーションがありました。
他には、2003~2007年にKimber BP Ten IIのモデル名でダブルスタックのポリマーフレーム1911を販売していたこともあります。スプリングフィールドアーモリーも昔はダブルスタック1911を販売していましたが、現在は中古市場に流通しています。
ルガーやSIGは私が知る限り販売していなかった気がします。ダブルスタック1911をお探しでしたら、ダンウェッソン、レスベアカスタム、レミントン、ロックアイランドアーモリー(Armscor)などから探すと良いかもしれません。
>6インチの1911
ロックアイランドアーモリー、ナイトホークカスタム、フュージョンファイアーアームズなどで製造していますが、実用というよりコレクター向きの製品ですね。
実用性の高いコンパクトピストルが売れている市場のなかではロングスライドはマイナーと言わざるを得ません。>9mmダブルカラムの1911
ダンウェッソン、ナイトホークカスタム、ウィルソンコンバット、ロックリバーカスタム、チャンバーズカスタム(Chambers Custom)などはいかがでしょうか。
こういったメーカーは内容の良い9mmのダブルスタック1911を製造しています。ポル
キーマスター>初速向上の効果
一般的にスクイーズボアは初速が向上する傾向があります。
ですが実際の弾速は設計の内容、銃身の状態、弾頭、弾薬などの条件によって異なります。また、初速向上を目的としていない場合は一般的な弾速と同等になる場合もあります。
例を挙げると1960~1970年代に米陸軍とコルトはスクイーズボア(SALVOスクイーズボアシステム)の研究を行っていましたが、これは複数の弾頭を同時に発射し命中率向上を狙った内容のため通常より速い弾速は求められておらず、9mm、5.56mm、7.62mm、12.7mmのいずれも既存の弾速と同等でした。余談ですが米軍ではM9ピストルのトライアルの際に提出されたコルトSSP M1971ピストルにスクイーズボアバレルがオプションとなっていましたが、結果的にベレッタ92が採用されることとなりました。
>銃身寿命
スクイーズボアは摩擦抵抗が大きいため腔圧が高くなり、高圧によるエロージョン(焼損による浸食)の影響から銃身命数が短くなります。
これは歴史的に軍用小火器用として採用されてこなかった理由の1つです。>停弾のリスク
停弾のリスクは一般的な既存の銃身と変わりません。
>また大幅な初速向上を図ったような製品あるのでしょうか。
スクイーズボアは高圧になるため既存の銃では大幅な初速向上は不可能です。
しかし米陸軍では現在研究中で、高圧に耐える強固なブリーチアッセンブリーを新規開発することでライフル弾の初速を持つピストル、高速ライフル弾(5000fps超)、無人機(ドローンやロボット)への転用などの開発が進められており、実験で24インチバレルから5750fpsで発射することは達成されています。
参考パテント:US9759501B2
ポル
キーマスタースクイーズボア(テーパードボア)は19世紀からライフルで利用されていますが、軍用では1960年代にブローニングM2などで試作された例があります。
民間市場では多くのエアライフルや.22LRライフルなどでも利用され、旧コルトパイソンやCZの.22LRライフルなどもテーパードボアが利用されています。
また一般的にスクイーズボアとは呼称されませんが、ライフル用カスタムバレルでは薬室側より銃口側の内径を狭くし、応力による影響を軽減する目的や長期的に命中精度低下を防ぐ目的で加工されることがあります。
>もしありましたら可能ならばその絞り率?、どのくらい絞られているかの数値が知りたいです。
テーパーが始まる位置や長さは製品によって様々なため一概に言えませんが、概ね1/1000~1/2000インチの絞りがあります。
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バレル内径の変動の公差についてポル
キーマスター>同じ弾を撃った際、Aの銃は500発で耐用数を迎えたがBの銃は700発まで持ったというようなことはあり得るのでしょうか?
条件次第ではあり得ることです。
0.5秒間隔で速射する場合と5秒間隔で射撃する場合では熱による影響が異なる他、クリーニングの有無やパーツの個体差など様々な条件で結果が異なります。
これは銃に限らず大量生産のどんな工業製品でも同様に多少の差異が生じます。
>銃を3時の位置に携帯するのは車の乗り降りが楽という以外にメリットはあるのでしょうか?
どの位置で携帯しても長所と短所があります。
3時(サイドキャリー)の場合、座ったりランニングするなど動きのある動作や姿勢でもドロウしやすい傾向があります。
正面の相手と向かい合った場合も右足を下げて半身になれば相手から銃が隠れるため、ドロウを妨害されたり銃を奪われるリスクにも対処しやすくなります。ただし、射手の体格や携帯する銃の大きさによってはサイドキャリーが適切ではない場合もあるため、一概にどの位置で携帯するのが良いとは言えません。
一般的にスピード重視の場合はアペンディクスキャリーの方が良いと言われますが、サイドキャリーでもトレーニング次第で十分なスピードを得られます。
ポル
キーマスターアメリカでは州や地域によって法律が異なりますが、マシンガンを所持可能な地域では2通りの方法でマシンガンを入手可能です。
第一の方法は、マシンガンの代金支払い後、地元法執行機関へ通知し、申請用紙(ATF Form4)、顔写真登録、指紋登録、200ドルの税金をATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)に送り、ATFからの返信が届いたらマシンガンを自宅へ持ち帰ることが可能になります。(ライセンス不要)
第二の方法は、FFL(フェデラルファイアーアームズライセンス)を取得しSOT(スペシャル・オキュペーショナル・タックス)のステータスを得るとマシンガンの所持、売買、輸出入、製造が可能になります。
これは事業者向けで、FFL/SOTを得るとマシンガンを安く購入することができますが、ライセンスの維持に費用が必要であったり、ATFにより事業の実態を確認されます。アメリカでは1986年5月19日までに登録され国内を流通しているマシンガンのみ個人購入が可能なため、これらのマシンガンは希少で価格が上昇しています。
もし1986年以降に製造されたマシンガンを入手したい場合はFFL/SOTを取得して事業者になる必要があります。
関連記事:民間にマシンガンが流通する経緯とは?
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