SS190はスチールペネトレーターとアルミのコアを銅合金のジャケットで覆った構造をしており、厚さ1.6mmのチタンプレートや4mmのスチールプレートを貫通可能です。
SS190はNIJレベルIIIAのアーマーを貫通可能ですが、ペネトレーターが小さく軽量なため、金属の様な固い物質に対する貫通力は高くありません。
FN社以外のメーカーではSS190より貫通力の高い5.7x28mmのアーマーピアシング弾も製造されています。
9x19mm124grは一般的に広く利用される弾頭重量の9x19mmですが、FMJやJHPなど、弾頭の種類によっては異なる性質を持ちます。
弾頭の種類によって異なるため性能は一概にSS190と比較できませんが、比較的入手しやすく安価な傾向があります。
9x19mm7N31+p+はSS190より貫通力が高いアーマーピアシング弾で、厚さ8mmのスチールプレートを貫通可能です。
民間市場では殆ど流通しないため入手困難です。
7.62x25mmはスチールコアの場合レベルIIIAを貫通する能力がありますが、アメリカで一般的に広く流通しているものは鉛のコアのためレベルIIIAを貫通できません。
4.6x30mmはSS190と似通った性能を持つ弾薬です。
弾速や弾道曲線などの弾薬としての性能はSS190より劣りますが、9x19mmや7.62x25mmより有効射程距離が長い特徴があります。
近距離における金属への貫通力を重視するのであれば、9x19mmや7.62x25mmのアーマーピアシング弾の方が良いですが、これら通常の拳銃弾が使用される距離よりも遠いターゲットに対しては5.7x28mmや4.6x30mmの方が有効です。
関連トピック: Five-seveNから発射されるSS190弾の能力について