いつも質問に答えていただきありがとうございます。今日質問させていただきたいのはPTR-91シリーズについてです。G3系は信頼性は高いが砂に弱いという評価でした。しかし、砂漠があるメキシコの民兵の写真でPTR-32と思われる銃を持った人物を見かけまして、PTR-91シリーズの信頼性について疑問を持ったのです。特に、HKで計画段階で終了した銃をベースにしたPTR-32は果たして問題ないのでしょうか?
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程度に差はあれ、どんな銃も砂に弱いのですが、M4/M16のようにダストカバーがないと砂の侵入を許しやすいといえます。その点で、PTR32やPTR91はAR15系よりは相対的に砂に弱いと言えるかもしれません。
PTR32やPTR91は、初期の頃に不具合(ヘッドスペースのズレなど)が多く報告されていましたが、後に改善されており、致命的な欠陥は次第に報告されなくなりました。このようなことは品質低下によりどのメーカーでも起こり得ることで、時期によってコストカットなどメーカーの内部事情の影響を受けることがあり、同様のことがあったと考えられます。
しかし、概ね評判は良く、価格は1,000ドル前後に抑えられているため、価格のわりに高性能なライフルと評価しても良いのではないでしょうか。
>HKで計画段階で終了した銃をベースにしたPTR-32は果たして問題ないのでしょうか?
HK社がHK32の計画を中止したのは、東西冷戦の影響から7.62x39mm弾の入手が困難になった要因が大きいので、実射性能に欠陥があったわけではありません。
しかし、市場には質の悪い7.62x39mm弾が大量に流通しているので、銃に問題がなくても、質の悪い弾を使い続ければ不具合は多くなりがちです。