AR-15系は非連動式チャージングハンドルであるのが第一のメリットでしょう。
非連動式チャージングハンドルを採用しフォワードアシスト機能付きの小銃は非常に限られます。
AR-15ではチャージングハンドルを一度操作してしまえば不発や回転不良が起こらない限りは触れる必要がありません。
他の殆どの小銃は側面にチャージングハンドルがあるかと思われますが、
そのような銃は側面に溝ができてしまい泥や埃の侵入を許しやすい構造となりやすいです。
特にAKやAR-18のように排莢口とチャージングハンドルが一体になった小銃は排莢口の後ろに大きな開口部ができ、
ここから直接機関部へ異物の侵入を許す可能性が高まります。
チャージングハンドルの位置関係次第では咄嗟にチャージングハンドルを引くとスコープやスコープマウントに手が当たる可能性や、
ハンドガードやマグウェルを握り込んだとき連動式チャージングハンドルに指を打ち付ける可能性があります。
それらの点から見ればAR-15系のチャージングハンドルは開口部が極めて少なく、スコープ等に干渉にくく、
サポートハンドの自由も効きやすい構造になっていると考えられます。
AR-15にも問題が多くあるのはわかりますが、欠点とされる部分の殆どは運用上支障となることもないのは
米国を始めとする各国の軍や警察等の組織が数十年運用し続けてきた実績が示しています。