10ヤード程度の距離なら小銃弾より拳銃弾のほうがストッピングパワーは上?

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このトピックには4件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。3 週間、 1 日前 ゆうた さんが最後の更新を行いました。

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  • #73135返信

    ゆうた

    いつもお世話になっております。
    またよろしくお願いします。
    某大型掲示板で見たのですが「小銃弾は殺傷力は高いがストッピングパワーは近距離なら拳銃弾に劣る」みたいな書き込みを見つけました。
    論拠としては、拳銃弾は当たれば大きく傘が開くし弾頭重量も重いから、みたいな感じでした。
    ちょっと気になって本などを見てみますとG・ロッドマン著の「M16ライフル」という本にM16で撃たれた方の話が載っていて、その話によると「至近距離から撃たれ右上腕部を貫通、骨に当たらず抜けたきれいな傷で筋肉組織もほとんど無傷だった。この兵士は一週間もせずに戦線に復帰した」とありました。
    もしこれが体の中心部に当たっていたらまた状況は変わったのかもしれませんが、その場合はどうなのか気になります。
    10ヤードくらいの距離でグロック17のような標準的な9ミリピストルで高性能なホローポイント弾を相手の土手っ腹にブチ込むのと、M4カービンクラスのバレル長のアサルトライフルでM855A1弾を同じく相手の土手っ腹にブチ込むのとではどちらがストッピングパワーに優れるのでしょうか?
    よろしくお願いします。

    #73146返信
    ポル
    ポル
    キーマスター

    これを詳細に解説しようとすると銃創学と弾道学の解説を延々としなければならないので、簡潔に要点のみ述べたいと思います。

    結論を言えば、「当たり所次第」です。

    至近距離における9mmと5.56mmを比較したとき、どちらもターゲットを行動不能に陥らせる能力がありますが、一発でそれを達成する確率はどちらも高くありません。対人用としてターゲットを行動不能にする可能性を高めたければ、7.62x51mm以上の弾速と弾頭重量が必要です。

    ピストル弾とライフル弾による銃創の違いで異なるのは、ピストル弾は弾頭と接触した組織にのみダメージを与えるのに対し、高速のライフル弾では弾頭が接触していない組織にまでダメージを与える能力があるという点です。
    高速で体内を突き進むライフル弾は大きな瞬間空洞を形成し、臓器が持つ弾性限界を超えることで広範囲にダメージが広がります。

    ところが、その効果は常に現れることはなく、体のどこに命中したかという条件によって異なります。
    臓器はそれぞれ弾性が異なり、肝臓や腎臓などの臓器は伸縮の限界を超えやすいため、これらの臓器に影響を与える箇所に着弾すると、瞬間空洞が消えたあとも臓器の組織が元の状態に戻ることができず致命傷になります。しかし、筋肉、肺、胃、腸などは伸縮性が高く、瞬間空洞形成による伸縮にも比較的に耐性がある特徴があります。

    M855A1は体の外側にある筋肉や脂肪を貫通した後にジャケットが分離し、フラグメンテーションが起こることで臓器にダメージを与え、先端のスチールペネトレーターとコアの合金がタンブリングをを起こしながら深いところまで進みます。この際、偏向(ヨー)によって進行方向を変化させつつ、最終的に体内に留まって慣性エネルギーを消費します。
    (参考までにマズルエナジーを比較すると、9mmは約350ft-lbfに対し、M885A1は約1370ft-lbfです)

    9mmと5.56mmが致命傷となる臓器に命中したとき、銃創の状態は5.56mmの方が組織の破壊が大きいといえますが、ターゲットを行動不能にするという結果はどちらも同じです。また逆に、致命傷とならない箇所に着弾した場合も同様です。

    アフガニスタンでは5.56mmを胸に受けた戦闘員が銃撃を継続した報告例がありますが、こうした報告例は法執行機関における9mmでも存在し、胸に命中させて肺に穴を開けただけでは即行動不能には陥らないケースがあります。

    このような背景を知ると、「何故9mm、.40S&W、.45ACPの銃創は似通っているのか」「何故装弾数が重要なのか」といった理由も分かるかと思います。

    >至近距離から撃たれ右上腕部を貫通、骨に当たらず抜けたきれいな傷で筋肉組織もほとんど無傷だった。

    M855では着弾から12cmほどでジャケットが分離し、M855A1では5cmほどで現れます。
    そのため腕の筋肉に命中してもすぐに組織が破壊されることはなく、綺麗に貫通することが多いと言われています。

    #73147返信

    ゆうた

    ポルさん、いつもありがとうございます。
    当たり所次第ということですが、もし射手が相手の急所を狙って撃つくらいの技量がある場合なら、拳銃の方がアサルトライフルより重症を負わせることができるのですか。
    とはいえ、そんな射手は滅多にいないでしょうからやはり複数弾撃ち込むのがベターな気がします。
    たとえ急所に当たらなくてもたくさん被弾することによって相手の精神面が折れてノックダウンということも考えられると思うので…。
    そういう意味ではやはりアサルトライフルの方が有利ということになるのでしょうか。
    また破壊される臓器によってもダメージの大きさはずいぶん変わってくるのですね。
    私は5.56x45mm弾を土手っ腹に命中させることができれば、それで相手はストップしてしまうものだと思い込んでいましたが、そうとも限らないのですね。
    映画などで小銃弾でハチの巣にされてもしばらく動いてるというのはある意味リアルな描写のかもしれませんね。
    もっとも、映画など虚構作品では大抵の場合は拳銃弾一発でノックダウンですけど…。

    #73149返信
    ポル
    ポル
    キーマスター

    >当たり所次第ということですが、もし射手が相手の急所を狙って撃つくらいの技量がある場合なら、拳銃の方がアサルトライフルより重症を負わせることができるのですか。

    頭部、心臓、脊髄は、アサルトライフルとピストルのどちらで命中させても致命傷になります。(稀に例外もありますが)

    >複数弾撃ち込むのがベターな気がします。

    それが一番ですね。

    >そういう意味ではやはりアサルトライフルの方が有利ということになるのでしょうか。

    距離や状況にもよりますが、命中率の高さという点でストックを使用できるライフルの方が有利です。

    >映画などで小銃弾でハチの巣にされてもしばらく動いてるというのはある意味リアルな描写のかもしれませんね。

    流石にハチの巣レベルは無いと思いますが、臓器や動脈に致命傷を負っても1~2分間行動を継続できた事例はあります。

    #73153返信

    ゆうた

    ポルさん、追記ありがとうございました。
    やはり拳銃よりはアサルトライフルのほうが効果的なようですね。
    ストックがあれば体と一体化して安定して撃てますし。
    ただ、頭部、心臓、脊髄を狙えば拳銃でも致命傷を与えられるということで、お巡りさんも緊急の場合はそういった場所を狙って発砲するんでしょうね。

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