フレームの違いを銃の総重量で比較するのは誤解しやすいため、そういった覚え方はおすすめしません。
確かにM19のフレームはヨーク付近が通常のKフレームより大きいため重くなっていますが、S&W社はマグナム弾を使用するフレームには熱処理によって強化する対策をしています。
また重さの違いの原因はフレームだけではなく、ヘビーバレル、銃身長、シリンダー長、アンダーラグ(エジェクターロッドシュラウド)の有無、ラウンドバットとスクエアバットの差、ファイアリングピンの位置などによっても異なります。
>もしそうならM13はM10かM19のどちらのグループに入るのでしょうか?
M13とM19のフレームは同じではありませんが、M13もM19と同様に強化されたフレームです。
シリンダー長はM10が1.56インチ、M13とM19は1.67インチです。
法執行機関でM10が採用されていた時代にはユーザーがM10のフレームにM13のヘビーバレルとシリンダーを組み込んで.357マグナムに対応させることも行われていたため、現在の中古市場にはこうしたモデルも流通しています。
その他、M10にも.357マグナムモデルが存在し、1972年にニューヨーク州警察向けに製造された.357マグナムのM10-6が1974年にM13を登場させる切っ掛けになっています。
また、台湾政府向けのM10で.32H&Rマグナムのモデルも製造されています。
しかし、Kフレームに.357マグナムは適さないため、Lフレームの登場により市場ではKフレーム.357マグナムと置き換われるようになりました。
>Nフレームでも357マグナムを使うものより44マグナムを使うものの方が丈夫にできているのでしょうか?
モデルや時代によっても異なりますが、必要とされる強度を得られるように対応されるのが通常です。