細かい点を見ると様々な違いがありますが、ボルトデザインが大きく変更されています。
一般的にボルトアクションライフルは分解時にボルトを後方へ引き抜くことが可能な構造ですが、十三年式はボルトの後退を止めるためのボルトストップをボルトハンドルの前方に配置し、別パーツをボルトにネジ止めしていました。これによりボルトが後方へ抜け落ちるのを阻止しています。
しかし、十八年式ではボルト下部にストック左側から右側へ向かうネジを配置することによってボルトの後退を阻止する構造に変更しており、ボルトの切削加工も簡素化されています。
また、レシーバーとストックの固定方法も変更されています。
グリップ付近のレシーバー後部からストックに繋がる部分をタン(tang)と呼びますが、この部分が長くなり、銃の下方(トリガーガードの前後基部)も前後に長くなっています。
十三年式ではストックが割れやすい構造だったため、金属パーツと木が接触する面積を拡大することでストックの割れを防ぐ対策です。
その他、以下の変更点があります。
・トリガーとトリガーガードの形状を変更
・銃剣設計変更に伴うバヨネットラグ位置の変更
・製造にウィンチェスター製工作機械を導入