>ピストルグリップの角度
射撃しやすいグリップの角度は個人差があるため正解は存在しないのですが、角度が強すぎたり弱すぎると問題になります。
かつてピストルは片手で射撃するのが常識だったこともあり、片手で射撃しやすい角度の強いグリップアングルのピストルが多く存在しました。また現在でもオリンピックなど射撃競技では角度の強いピストルが使用されています。
しかし両手でグリップして速射したり、ホルスターから素早く銃を抜くには角度が強すぎると扱いづらいため、現在では11~18度といった角度が多く利用されています。
FG42については、パラトルーパー用として設計されたためコンパクトに収めようとした結果でしたが、反動で暴れる銃をコントロールするには扱いづらいため、後に一般的なグリップアングルに変更されています。
また、FN FALはプロトタイプでは垂直に近いグリップが試作されましたが、量産モデルで角度が強くなり、その後更に弱めて修正されるといった経緯を辿っています。
ライフルの場合、ストックを肩に引き寄せて射撃する必要があるため極度に角度の強いグリップは扱いづらくなります。ライフルではピストルほどグリップの角度が及ぼす影響は大きくありませんが、現在では25度ぐらいまでの角度が主流となっています。
>角度を変えられるピストルグリップ(カスタムパーツ)は存在するのでしょうか。
AR-15用では多くのメーカーでアジャスタブル・ピストルグリップが製品化されています。
コブラタック、ストライクインダストリーズ、XTech、Hexmag、BCM、ウィルソンコンバット・・・等々、多種多様です。
これらはネジ一本で好みの角度に調整可能です。
>最初にピストルグリップを採用した銃器は何でしょうか。
1840年にデルヴィーニュが特許を取得したデルヴィーニュ・ライフルが最初と言われています。