ご指摘の通り、デトニクスにはファイアリングピン・ブロック・セイフティがありません。
これは実銃も同じです。
デトニクスが開発された当時(1970年代)は、1911にファイアリングピン・ブロック・セイフティはなく、これはシリーズ80から追加された機能です。
そのためデトニクスはコック&ロックで携帯することを前提としておらず、ハンマーをコックしやすいようにスライドをカットし、ハンマーレスト状態、またはハーフコックで携帯されていました。
これは絶対安全とはいえませんが、フルコックよりは安心です。
現在の常識から見れば安全性に劣り、実際デトニクスはあまり作動の調子が良いピストルではありませんが、初の1911サブコンパクトであり、初めてコーンバレル(フレアードバレル)を採用してバレルブッシングを排除したり、ガイドロッド付きのダブルリコイルスプリングを採用するなど、当時としては最新の技術を組み込んだピストルでした。