撃ち味が大きく変わったかと言えるか分かりませんが、マズルジャンプが軽減され速射時の命中率向上に貢献しています。
それでもGen3のトリガープルの方が良いという人もいて、Gen3も継続販売されることから、まだまだGen3は人気があるようです。
しかし、グロックシリーズは大きさや口径のバリエーションが豊富で、個々のモデルに独特のクセがあるので、単純にGen3 VS Gen4の構図で比較するのは論点がズレる恐れがあると思います。
Gen4の変更点は以下の通りです。
【モジュラーバックストラップ】
ご指摘の通り、手の大きさに合わせてバックストラップを交換可能です。
【グリップ】
フィンガーチャンネルの追加やグリップのチェッカリングが変更され、長時間の射撃でも手に負担の掛かりにくいデザインに変更されています。
【リコイルスプリング】
スプリングが二重になったことでマズルジャンプが軽減され、速射時の命中率向上しました。9mmでは効果が薄いのですが、.40S&W以上ではスライドの後退スピードが速いため、スライドが後退しきった際の衝撃緩和に効果があります。
【フレーム】
リコイルスプリングが大型化したことでダストカバー内部が広がっています。
【コネクター】
コネクターの配置が微妙に異なっています。グロックはコネクターの角度を変えることでトリガープルの重さを変えられますが、Gen4では配置変更によりコネクター角も変更されました。この変更はトリガープルの重さを維持するためのもので、Gen3と同じトリガープルに調整されています。Gen3とGen4のトリガーフィーリングが異なるのは、これが原因のようです。
【エジェクター】
エジェクターの先端が湾曲し、ケースの内側に当たるよう調整されています。
これまでのエジェクターでも十分機能しますが、排莢がより確実になりました。
【エジェクションポート】
スライド上面とチャンバー上面が同じ高さになり、面一になりました。
【トリガーバー】
トリガーバーのストライカーブロック接触部に若干の形状変更がありますが、機能や互換性は維持されています。
【フィニッシュ】
スライドの表面処理が変更されました。
表面処理加工時間が短縮されましたが、機能的な意味はありません。
【スライド】
ブリーチブロックフェイスとスライドレールの間の形状が変更され、負荷に強くスライドが強化されました。
また、リコイルスプリングガイドが大型化されたことに伴い、マズルリングが大口径になりました。
【マガジンキャッチ】
アンビで大型化されました。
【マガジン】
マガジンキャッチ用リセスが左右に設けられ、アンビ対応マガジンになりました。
【マガジン位置】
マガジンリップに支えられた初弾の位置が高くなり、チャンバーに装填される際の角度が浅くなりました。
以上です。