人間の両目と鼻の部分をタクティカルシューティング用語で「Tゾーン(ティーゾーン)」と言います。
Tゾーンに着弾し脳幹にダメージを与えると弛緩麻痺を起こし、筋肉を収縮できなくなります。
つまり、ターゲットはトリガーを引けなくなります。
そのため人質事件ではスナイパーはターゲットのTゾーンを狙い、人質への被害を防ぎます。
しかし、Tゾーン以外の場所に命中した場合は筋肉を収縮することが可能なため、意識的、または無意識にでも反射や筋肉の緊張によってトリガーが引かれる場合があります。
人間の額は骨が硬く厚いため、これまでに.38スペシャル、.45ACP、.223remが額に着弾しても貫通しなかった事例がありますが、Tゾーンは骨が薄く弾頭が脳幹まで届きやすいため、トリガーを引かせることなく瞬時に意識を失わせることが可能です。