弾丸へのコーティングについて教えてください。

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  • #59280返信
    シミズ
    ゲスト

    よろしくお願いします。

    国内で狩猟をされている方で、
    弾丸をDIYでモリブデンコーティングされている方がいます。
    ・抜弾抵抗が減り、火薬の燃焼圧が下がる。
    ・銃身内の銅付着が減る。
    というメリットがあるそうです。

    KTWのテフロンコートィングの主目的は貫通力の向上だと思いますが、モリブデンに近い銃身に優しくなる効果はあるのでしょうか。

    それ以外で、狩猟用弾頭に施して効能が期待できるコーティングはあるでしょうか。

    #59282返信
    ポルポル
    キーマスター

    コーティングによる摩擦の少ない弾丸により、ご指摘のように腔圧低下やレッディング防止の他、(ワックスを使用するキャストブレットと比較して)煙が少ない、オートライフルでジャムが少ないといったメリットがあります。

    またポリマーコーティングの拳銃弾では、弾速向上(条件による)、リコイル軽減、近距離でもスチールターゲットに対して着弾時の飛散が少ない、リローディングダイが汚れにくい、空気中に飛散する鉛が少ないため健康や環境に良い等々、様々なメリットがあります。

    しかしモリブデンコーティングは長期的に見ると銃身のエロージョンを悪化させるリスクがあると言われているので注意が必要です。
    (水分と化学反応を起こしたり、不均等に付着したモリブデンにより銃身内に均等に熱が加わらないことが原因と言われています)

    KTWのテフロンコーティングは弾頭の変形を抑える効果が得られると同時に、ライフリングへの食い付きを助けるといった目的がありました。
    これはモリブデンコーティングやポリマーコーティングと同等の効果が得られ、銃身にやさしいといえます。

    KTWは高い貫通力が問題とされましたが、ソフトボディーアーマーに使用されるケブラー繊維は、摩擦の少ない弾を受けるとショックを吸収し難くなるため、結果的に貫通しやすくなります。銅合金を使用したコアと共に、摩擦の少ないコーティングが貫通力を向上させる形となったわけです。

    弾頭へのテフロンコーティングは政治的社会的に大きな問題となったためアメリカの複数の州で違法となっていますが、貫通力を向上させるなら硬いコアを使用した方が効果があり、テフロンコーティングによる貫通力向上効果は他のAP弾と比較すれば大きくないといえます。

    残念ながらアメリカで違法な存在ということもあり、テフロンコーティングを使用したハンティング用弾丸のデータが無いに等しい点はデメリットと言えるかもしれません。

    >それ以外で、狩猟用弾頭に施して効能が期待できるコーティングはあるでしょうか。

    一般的によく利用されるのは、モリブデン、硫化タングステン(WS2)、ヘキサボロンナイトライド(HBN / 窒化ホウ素)があります。

    #59286返信
    シミズ
    ゲスト

    有難うございます。

    モリブデンvsタングステンvsボロンを比較すると、ヘクサ窒化ボロンが潤滑性と耐熱性の両方で最も優れている。 というのが僕なりにググってみて得られた情報なのですが、どうでしょうか? このボロンの方には「長期的に実は・・・」といったモリブデンのようなリスクはないのでしょうか?

    DIYでモリコートされている方によると、モリブデンのパウダーと弾丸をタンブラーに入れてゴロゴロするんだそうです。 HBNコーティング弾について紹介している記事(英語)を見たのですが、それもタンブラーでした。
    僕は工学にまったく疎いのですが、粉まぶしただけで発射の加速と熱に堪えるコーティングになっているのか? という疑問があります。 よほど吸着性がいいのでしょうか。
    家内制なDIVではなく大きな事業所での施工では、もっと他の上等っぽい方法などあるのでしょうか?( メッキとか蒸着とか )

    あと、銃身内腔に施す潤滑剤で良いものはあるでしょうか?

    #59288返信
    ポルポル
    キーマスター

    >モリブデンvsタングステンvsボロンを比較すると、ヘクサ窒化ボロンが潤滑性と耐熱性の両方で最も優れている。

    この三つを比較するとHBNが最も新しく高性能で安全と言って良いと思います。
    モリブデンとタングステンは水分との相性が悪いですし、ご指摘の通り摩擦係数や耐熱性もHBNに劣ります。

    >粉まぶしただけで発射の加速と熱に堪えるコーティングになっているのか?

    コーティングには液体のリキッドコーティングと粉末のパウダーコーティングがあり、パウダーコーティングでも種類によってタンブラーで付着させるだけのものと、付着後にオーブンで焼き付ける方法があります。
    モリブデンコーティングの場合は付着させるだけでOKですが、これはいわば鉛玉にワックスを塗って撃つのと似ています。
    銃身と弾の間でモリブデンの粉が滑るため効果が得られます。
    元々耐熱性の高い物質を使用しているので熱も問題ありません。
    ただし、コーティング前に弾を洗浄しないと密着が悪くなるため、作業前にしっかり汚れや油分を落とす必要があります。

    コーティングは付着しているだけなので射撃後にモリブデンの粉が銃身内に残りますが、その代わりジャケットの銅合金が銃身内に残り難くなります。
    人によってはモリブデンコーティング後に表面にワックスを塗りますが、これは銃身のエロージョンを防ぐのに効果があるため推奨されます。

    元々、ライフル弾の中でも弾速が2,500fpsを超えるような高速になると摩擦によって銅合金が残りやすくなることから行われるようになったコーティングなので、高速弾を多く消費しないのであれば手間を掛けてコーティングするメリットは少ないといえます。

    >家内制なDIVではなく大きな事業所での施工では、もっと他の上等っぽい方法などあるのでしょうか?( メッキとか蒸着とか )

    メッキはコーティングというよりもジャケットとして施されていますが、メーカーによるコーティングも基本的には個人のコーティングと同じ方法で行われます。
    ただメーカーでは工程数を増やして均等に密着を強くさせたり、ポリマーコーティング(Hi-TEK)の場合は厚塗りのリキッドコーティングを施した後で表面を研磨して成形するといった作業も行われています。
    これは個人レベルでは大変な作業なので、企業秘密を含む方法でクオリティの高さを売りにしているところが多いようです。

    >銃身内腔に施す潤滑剤で良いものはあるでしょうか?

    有名どころでは「Hoppe’s No. 9」は人気がありますし評判も高いです。
    私も色々お世話になりました。
    その他、「Break-Free CLP-4」や「M-Pro7」も良いと思います。

    #59289返信
    シミズ
    ゲスト

    有難うございます。参考になりました。

    #59290返信
    傍観者
    ゲスト

    管理人様。お世話になっております。少々横から失礼します。細かい話ですいません。
    >またポリマーコーティングの拳銃弾では、弾速向上(条件による)、リコイル軽減、
    このリコイル軽減というのは同一の銃、同一のMEでもリコイルが減ると言うことでしょうか?
    だとするとどういった仕組みによるものでしょうか?

    #59309返信
    ポルポル
    キーマスター

    >このリコイル軽減というのは同一の銃、同一のMEでもリコイルが減ると言うことでしょうか?

    銃やパウダーなどが同一条件で弾頭がポリマーコーティングの場合にリコイルが減るということです。
    コーティングによって銃身通過時の摩擦抵抗が減少することで腔圧が下がり(本来の腔圧まで上昇しないため)、リコイル軽減、弾速向上、銃身の加熱防止、銃身への付着物低減といった効果があります。
    腔圧が下がるとリコイルの原因となるマズルブラストの圧力も低下します。
    (銃身加熱に関してはフェデラル社のポリマーコーティング弾薬シンテックでは12%減とされています)

    また同一のキャストブレット(鉛コア)でメタルジャケットとポリマーコーティングを比較した場合では、ポリマーコーティングの方が弾頭重量が軽くなるため、上記の効果があります。
    (弾頭重量が異なるのでMEも異なります)

    #59310返信
    傍観者
    ゲスト

    回答ありがとうございます。
    どうも抜弾抵抗と弾丸の加速の関係が上手く理解できていない(すいません)のであれですが、
    ①ポリマーコーディングの場合抜弾抵抗は下がるが、弾丸加速用の燃焼ガスがグルーブから抜ける訳ではない。ガスの圧力はメタルジャケット弾丸と同様に働く。
    ②よって同一重量の弾丸でも抜弾抵抗によるロスが無いためメタルジャケットなどの弾丸と比べると比較的短時間で加速が完了する
    ③つまり火薬は若干の燃え残し?を残して弾丸は銃口から射出される
    上記により腔圧が下がりブラストの圧力も低下、ブラストによって生じるリコイルが軽減されるという理解でよろしいでしょうか?

    #59311返信
    ポルポル
    キーマスター

    >弾丸加速用の燃焼ガスがグルーブから抜ける訳ではない。

    弾丸の種類に関わらず一定量のガスがグルーブから抜けますが、メタルジャケットとポリマーコーティングでは無視できる差と考えて良いと思います。

    >ガスの圧力はメタルジャケット弾丸と同様に働く。

    燃焼によって圧力が上昇するなかで、抵抗が軽い弾の方が圧力が低い段階で早く動き始めるということです。
    同じ量の火薬を紙で包んだ場合と金属の容器に入れた場合では爆発した際に金属の容器の方が爆発力が強くなりますが、抵抗によって圧力が変わる点で同じ理屈です。

    >メタルジャケットなどの弾丸と比べると比較的短時間で加速が完了する

    仰る通りです。

    >つまり火薬は若干の燃え残し?を残して弾丸は銃口から射出される

    燃え残しがあるかは銃身長や火薬の種類と燃焼速度によるため条件次第と言えますが、大抵は弾が1~5cm進んだところで燃焼が終わっています。
    抵抗の差によって時間当たりの弾の進む距離が異なるので、抵抗が少なければ圧力が低いまま進みます。
    つまり、抵抗が少なければ軽い圧力で弾を押し出せますが、抵抗が大きければより強い圧力で押し出すことになります。
    弾が銃口から出た瞬間から急激な圧力低下が起こり、この段階で圧力が強い方が前方に抜けるガスに勢いがあるため反作用でリコイルが強くなります。

    #59313返信
    傍観者
    ゲスト

    回答ありがとうございます。やはり基本的な所(火薬の燃焼(酸化作用)がいかにして弾丸の推進力に変わるか等)が良く分かってないのでもう少し自分でも調べてみます。その上で不明点があればまた質問させていただきます。ありがとうございました。

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