銃身はガスと弾頭の摩擦による熱と装薬の燃焼による化学反応(酸化物など)によって損傷します。
装薬の燃焼温度は装薬の種類によって異なる他、弾速や弾頭の違い、銃身の肉厚の差、銃身の質や処理(クロムメッキの有無)などによっても銃身温度が異なるため、必ずしも大口径長銃身であれば銃身命数が低下するとは言えません。
例えば大口径ピストルより小口径ライフルの方が銃身の寿命が短い傾向があります。
しかし、高圧な弾薬を使用する大口径で長銃身の銃身は弾速が高速で温度が高くなる条件が整いやすいため、銃身命数が少ないものが多く見られます。
逆に、大口径長銃身であっても、低温、低圧、低速な弾薬を使用すれば損傷(焼損や摩滅)は小さくなります。