上に穴があるとガスが上方へ抜けることで銃身に下向きの力が加わり、銃口の跳ね上がり(マズルジャンプ)を抑制することができます。
しかし元々マズルジャンプの少ない銃に装着しても大きな効果は得られず、逆に銃口が下がってしまう場合もあります。
また、ピストルやサブマシンガンの様に短い銃では、腰の位置で撃つと射手の顔に向かって高圧ガスを噴射してしまう恐れもあります。
下方に穴を配置した場合では、地面から近い位置ではガスによって大きな砂ぼこりを立てやすくなり、射撃に支障が生じたり敵から視認されやすいなどの問題があります。
横に穴が配置されたマズルブレーキでは、ガスを横や斜め後方に向かって噴射することで反動を軽減することができます。
その効果はマズルブレーキの設計によって異なり、製品によって概ね20~80%の反動軽減効果が得られます。
反動が軽減されることでマズルジャンプの抑制にも一定の効果がありますが、マズルジャンプの抑制を目的とする場合は上方に穴がある方がより効果的です。
穴が横に配置されることで射撃に支障をきたすことはありませんが、横にいる人にガスを噴射したり、銃声がうるさいといった問題があります。
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