展開拡張の早いホローポイントであまりに高速軽量弾が過ぎると、貫通力が低くなり過ぎてしまうものと記憶しています。とすると、ハンドガンよりも格段に高速軽量のライフル用ホローポイントでは問題は起きないのでしょうか?
例えば、9mmルガーでも90gr+P+のようなタイプは高速化する代わりにぺネトレーションがイマイチになってしまったりしたはずですが、223Rem等は55gr程度しかない弾頭を3000ft/secで飛ばしたりするので、柔らかいホローポイントだと着弾後に急速に砕け散ってしまいそうな気がしてしまいます。
また、以前どこかで見た自動車ドアへの貫通実験で、7.62mmでホローポイントを装填していると紹介されたAKの回だけ破片が飛び散ったような弾痕になり、高速過ぎて空中でジャケットが砕けていたのだろうと映像で話していたのを覚えています。
ホローポイント形状はライフル用でも流通はしているはずですが、ライフル弾頭の桁違いの高速にちゃんと耐えられるものでしょうか?
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軽量高速弾は着弾時に砕けやすい傾向がありますが、これは弾頭の種類、弾速、ターゲットの種類などによって結果が異なります。
通常、ホローポイントのライフル弾が人体や動物などに命中すると、ジャケットが分離し砕けるものの、コアの鉛は潰れた塊となり一定の貫通力を持ちます。
しかし、ホローポイントはソフトポイントと比較すると潰れるタイミングが早く貫通力が低いため、人、鹿、イノシシなどより厚みのある胴体を持つ動物には向いていません。
>ライフル弾頭の桁違いの高速にちゃんと耐えられるものでしょうか?
空中でジャケットが分離する場合は何らかの異常があると考えられます。
不適切なライフリングピッチによる高速回転により遠心力でジャケットとコアが分離することもありますし、弾の底に凹みのあるホローベースブレットでは拳銃弾でも分離が起こることがあります。
または、弾頭製造時の異常が原因の場合もありますし、サプレッサー使用時に弾頭がサプレッサーに接触して分離することもあります。
しかし、正常な状態であれば高速弾であっても飛翔中にジャケットが分離することはありません。