>バーティカルグリップにはどのような有用性が存在しているのでしょうか。
バーティカルグリップの有用性は操作の快適性にあります。
人間工学的にハンドガードよりもグリップしやすく、力を入れやすいため速射時や取り回しの際に銃をコントロールしやすいという利点があります。
また継続的な射撃はハンドガードを加熱し、熱いハンドガードをグリップし続けるのが不快になりますが、バーティカルグリップは熱が伝わり難く快適です。
>C.A.Rシステム
軍や警察でも採用される実用性の高いテクニックですが、左右のターゲットに対して銃を持ち替えるスイッチングが必要なので、初心者には難易度が高いと感じます。
CARシステムが優れているのは銃を引き付けながら視線の高さまで上げてもコントロールが可能という点で、CQBだけでなく、車両、バイク、馬などに乗った状態でも即応性が高いのが魅力です。
CARシステムはどんな状況でも万能と誤解されがちですが、有効な状況は近距離や狭い場所などに限られるので、従来のスタイルと組み合わせながら状況に応じて利用するのがベストだと思います。
>コスタ撃ち
CARシステムとは違ってコスタ撃ちは軍や警察で利用された実績もなく、アクションシューティングでもプロシューターが利用することは殆どありませんし、実用性は低いと感じます。
スタイルがカッコいいので真似したくなりますし、私も何度か実弾射撃で試しましたが、あまり利点が感じられないというのが正直な感想です。
人間の構造上、腕(サポートハンド)を伸ばしてしまうと銃をコントロールするのに必要な筋肉をうまく収縮できないのは問題かもしれません。
銃を左右に振るだけでなく、レディポジションからエイミングに入る動作も、コスタ撃ちより従来の方法の方が速くて自然です。
コスタ自身のスピードが速いのは、コスタ撃ちのおかげではなく、彼自身がトレーニングを重ねて得た身体能力の結果ではないでしょうか。