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  • 返信先: 古式銃と古い規格の弾薬と無煙火薬 #71580
    ポルポル
    キーマスター

    安全に使えますし、安全に使えません。

    説明が難しいのですが、安全に使える理由は、現在のマズルローディングの銃は殆ど無煙火薬が使用されています。

    硝石、硫黄、木炭を材料とする黒色火薬は発火しやすく、衝撃にも弱いため取り扱いが難しい特徴があり、アメリカでは爆薬に分類されています。しかし、かつて黒色火薬が使用された銃には現在では代替黒色火薬(Pyrodex)が広く利用されており、これは黒色火薬と同じ容量で同等の腔圧を生じる火薬でありながら、黒色火薬より燃焼速度が遅く発火しにくいという特徴があり、取り扱いやすく安全な装薬として利用されています。
    そしてこの代替黒色火薬はアメリカでは無煙火薬に分類されているのですが、一般的には無煙火薬ではなく黒色火薬として認知されています。(代替黒色火薬には黒色火薬と同じ成分が含まれますが、それに加えてカリウム、過塩素酸塩、黒鉛などが含まれています)

    ご質問の趣旨は「現代の金属カートリッジで使用される無煙火薬を黒色火薬の銃で使用可能か」ということだと思いますが、現在では無煙火薬を使用するマズルローディング・ライフルが販売されており、そういった銃では使用可能です。

    また、少量の無煙火薬で火縄銃のような黒色火薬のアンティーク銃で使用可能かという問題については、厳密には可能ですが、装薬量の調整などが難しく、おまけに弾速が出なかったり事故が起こりやすいため、避けた方が良いといえます。わざわざ危険を冒して無煙火薬を利用するメリットがありません。

    問題となるのは銃が耐えられる圧力がどれぐらいかということになり、それぞれに限界値が存在し、黒色火薬で発生する圧力より下回れば安全と言えますが、その場合必要とされる弾速を出すことが難しくなります。

    黒色火薬と無煙火薬をそれぞれ使用し同じ弾速を出す場合、無煙火薬の方が高圧になるため、安全に発射しようと大幅に減装すれば黒色火薬を使用した場合より弾速が低速で極端に性能を落とすことにもなります。

    また無煙火薬は重さを測って調整しますが、黒色火薬では容量を測って調整するため、誤って両方とも容量で測ってしまうとオーバーロードとなって事故にも繋がりますし、無煙火薬は黒色火薬よりも発火しにくいため不発の確率も高くなり、無煙火薬の使用は事故のリスクや問題が多々あります。

    返信先: ステアーAUGのセレクターについて #71579
    ポルポル
    キーマスター

    こちらの動画が分かりやすいかもしれません。

    オーストラリア軍のF88やF90に備わっているトリガーロックピンですが、トリガーの下からピンを引き出すとトリガーのストッパーとなってセミオートオンリーになり、ピンを押し込むとセミ・フルのツーステージ・トリガーになります。

    返信先: MEUピストル(M45)について #71578
    ポルポル
    キーマスター

    >M45にはAFPBはあるのでしょうか。

    M45A1にはあります。

    コルトではシリーズ80以降に装備されるようになりましたが、現在では軽量なチタン合金のファイアリングピンを使用するなどして銃を落下させてもファイアリングピンの自重による撃発を防ぐ方法を利用するメーカーが多く、ナイトホーク、ウィルソンコンバット、ダンウェッソン、レスベア、ルガーなどはファイアリングピン・ブロック・セイフティを利用していません。

    トリガープルを気にするユーザーには嫌われる内蔵型セイフティですが、軍ではトリガープルのスムーズさよりも安全性を重視しているようです。

    >3ホールトリガーの長所と短所はなんでしょうか。

    軽量化によるトリガーを引く速度の向上と、スライド閉鎖時の衝撃で慣性によりトリガーが引かれて起こる撃発(フルオート化)を防ぐ安全性向上という長所があります。

    単純にトリガーの重量が重ければフルオート化するわけではありませんが、軽いトリガープルとの組み合わせによって事故が起こるリスクがあります。

    短所は穴を開けるコストですが、プラスチック製トリガーも存在するため機能的な短所は特にありません。
    (ユーザーの好みの違いもあると思われますが)

    >信頼性の点ではホール無しのものに軍配があがるのでしょうか。

    一概にどちらとも言えませんが、軽量な方が良いです。

    >軍や警察、自己防衛などの実戦的な使用での安全性や信頼性、精度などを考えると現代の拳銃には敵わないのでしょうか。

    1911が選択されにくい理由は装弾数、反動の強さ、弾薬コスト、速射時の命中精度などに起因するものであって、安全性、信頼性、命中精度などは他の.45ACPピストルと比較しても遜色ないレベルと言って良いと思われます。

    ただ1911は日頃から射撃トレーニングを行っているユーザーには良い銃ですが、射撃経験が殆どない一般警官などのユーザーには向いていないかもしれません。
    .45ACPの反動やシングルアクション・トリガーによるコックアンドロックなどの対応にはある程度経験が必要とされます。

    返信先: クローズドボルトのMP40? #71565
    ポルポル
    キーマスター

    >ポルさんが「この人の動画は参考になる」「この人の動画は面白い」という人はいますか?

    入門者の方や英語が苦手な方にとっては参考にならないかもしれませんが、以下が私が登録しているチャンネルです。
    特にC&Rsenal、Forgotten Weapons、Paul Harrellの3つがお気に入りです。

    britishmuzzleloaders

    capandball

    Chris Sajnog

    C&Rsenal

    Edwin Sarkissian

    Forgotten Weapons

    Garand Thumb

    Iraqveteran8888

    Lucky Gunner Ammo

    Military Arms Channel

    National Shooting Sports Foundation | NSSF

    nutnfancy

    Paul Harrell

    sootch00

    Tactical Rifleman

    TFB TV

    T.REX ARMS

    返信先: クローズドボルトのMP40? #71559
    ポルポル
    キーマスター

    動画のMP40はGSG(ジャーマン・スポーツ・ガン社)製クローズド・ボルト・セミオートマチックMP40です。

    アメリカでは2015年のショットショーでお披露目されました。アメリカでは法律上オープン・ボルト・ガンの新規製造や輸入が規制されており、こうした国々をターゲットとした製品です。

    またドイツではセミオートでオープン・ボルトのBD-38(MP38)も製造されています。

    >ご存じかもしれませんが、この動画はPolenar Tacticalというスロヴェニアのシューティンググループです。

    以前から度々拝見しています。アメリカでも有名ですね。
    記事「スライドを握って二発目を阻止できるか?」でも参考にさせていただきました。

    ポルポル
    キーマスター

    >AK-12のセーフティが従来通りの仕様になったのは何故?

    カラシニコフ・コンサーンが公式に理由を述べたことがあるのか分かりませんが、一説には「セイフティ(セレクター)が凍結した場合、長いレバーの方が作動させやすいため」と言われています。

    >完成型でプロトタイプから他に変わった仕様はなんでしょうか?

    ストック(チークピース廃止)、ダストカバー、マズルブレーキ、グリップの形状変更、フロントサイトポストとガスブロックの一体化、3点バーストから2点バーストへ変更、フルオート時発射速度の高速化・・・等々、あらゆる点が異なりますが、プロトタイプは複数種存在するため、プロトタイプのモデルによってはプロダクション・モデルと同じ仕様もあれば異なる仕様(マガジンリリースの設計変更など)もあります。

    返信先: ダブルファイヤー #71443
    ポルポル
    キーマスター

    >リコイルで銃が指がトリガーを引こうとしてしまう方向に移動するから、結果的にリセットされたトリガーを引いた事と同じになると言う事でしょうか?

    そうです。

    もしリボルバーのエアガン等をお持ちでしたら試していただきたいのですが、右手で力を入れずに軽くグリップして左手でバレルを持ち上げ、親指の付け根を軸にして回転するように銃を動かすとトリガーに圧力が加わるのが分かると思います。

    このとき手首を軸にして回転して銃の動きに手が付いていけばトリガーは引かれませんが、グリップが不十分で銃だけが回転してしまうとこの様な状態になりやすくなります。

    返信先: ダブルファイヤー #71410
    ポルポル
    キーマスター

    >要するに一瞬の内にリボルバーが反動で前後し、ダブアクションしてるって事ですか?

    この動画を見るとイメージしやすいかもしれません。

    手の中で銃が後退し、その後跳ね上がる際にトリガーを引いてしまうことで起きます。

    返信先: ダブルファイヤー #71377
    ポルポル
    キーマスター

    これは無意識にトリガーを2回引いてしまうことで2発発射される現象です。

    発射時に強烈な反動によって銃が後退し、この時トリガーを引いている指は銃と共に後退しないため、相対的にトリガーが前進した状態になることでトリガーがリセットされます。

    そしてトリガーに指が掛かった状態のまま銃が回転する様に跳ね上がることで、リセットされたトリガーが再度引かれて次弾が発射されます。

    セミオートライフルで指を動かさずに反動を利用して疑似的にフルオート射撃する「バンプファイア」というテクニックが存在しますが、これはリボルバー版バンプファイアといえる状態です。

    非常に危険なので、これを防止するためにも甘いグリップは避け、両手で強く握って反動に備える必要があります。

    ポルポル
    キーマスター

    実際に拝見しないと何とも言えませんが、ネジの溝に汚れが溜まったりチョークチューブの変形が原因だと問題なので、銃砲店やガンスミスに持ち込んでプロに判断してもらった方が良いと思います。

    >銃身寿命が尽きたと考えてよろしいでしょうか?

    そうでは無いとは言えませんが、一般的にスムースボアのショットガンでは正常に使用すれば数万~数十万発以上持つので、銃身命数の限界を経験する人はあまり多くありません。

    >この状態でスラッグ 等を撃った場合、銃身破裂の危険は高いでしょうか?

    鉛のスラグであれば問題無いと思いますが、弾速が高速な弾薬やスチールショットは避けた方が良いかもしれません。
    (これも実際に拝見しないと判断できませんが)

    ポルポル
    キーマスター

    命中精度が異なる理由はモデルによって様々で、比較対象によっては必ずしもボルトアクションが優れるとは限りませんが、傾向として共通する点では以下の理由があります。

    【フリーフロート・バレル】
    弾が銃身を通過する際、銃身は細かく振動します。振動により銃口の位置が発射ごとに異なり、極端に表現すると銃身が上へしなった瞬間に銃口から弾が離れると上へ飛び、下へしなった瞬間では下へ飛ぶといった様に、振動によって弾の飛ぶ方向が変化し命中精度に影響します。

    振動を抑制する方法には、弾薬を調整する、銃身長を変更する、肉厚のある太いバレル(ブルバレル)を使用する、銃身の途中に重り(バレルチューナー)を搭載するなどがありますが、基本的には発射の際に銃身に対して外部の力が加わらない状態にすることで銃身全体を振動させて振幅を最低限にする必要があります。これを実現するためにボルトアクション・ライフルではフリーフロート・バレルが多く利用され、高い命中精度を維持しています。

    一方、オートマチック・ライフルでは作動方式にガス圧を利用するものが多く、この場合銃身の途中にガスポートを開け、そこからガスルートを通じてガス圧でレシーバー内のボルトを後退させることで装填と排莢を行っています。オートマチック・ライフルでも銃身が振動し、銃身にガスルートが接続されていると、銃身は銃口に向かって振幅が大きくなり、命中精度に悪影響を与えます。

    また、長い銃身や肉厚の薄い銃身ほど振動が大きくなる傾向があり、軽量に設計されたアサルトライフルなどでは更に振動が大きくなりますが、肉厚な銃身を利用することである程度命中精度を向上させることが可能です。

    【銃身基部の剛性】
    ボルトアクション・ライフルの命中精度が優れる理由に、アクション(機関部)の剛性の強さがあります。

    銃身基部の固定部分が強固であるほど高い命中精度を維持することが可能で、この点で構造的にボルトアクション・ライフルはオートマチック・ライフルより有利な傾向があります。スコープでターゲットを捉えていても、発射時に銃身とスコープの間にあるパーツに歪みやしなりが発生するような状態では、弾道に一貫性がありません。

    また、オートマチックライフルはガス圧でスムーズな装填と排莢を行う必要があるため、ボルトアクション・ライフルほどタイトに設計できない場合もあり、こうした構造的な違いが命中精度に影響しています。

    返信先: JHP弾とJSP弾の使い分け #71255
    ポルポル
    キーマスター

    JSPはFMJとJHPの間に位置するような弾頭です。

    貫通力はFMJよりも低く、JHPより高い。
    着弾後の弾頭の拡張はJHPよりも遅く、停止するまでJHPよりも長い距離を進みながら拡張します。

    この様な特徴から、人間より大きな胴体を持つ動物に対してライフルやマグナムリボルバーで使用されるのが一般的です。
    (アメリカでは州によっては狩猟にホローポイント弾を使用できない場合があり、その場合はJSPが選択肢に入ります)

    また、FMJよりも跳弾しにくいため、金属プレートのターゲットシューティング等にも利用されますが、先端が平らなフラットノーズの弾頭では紙のターゲットに対して視認性の高い丸い穴が空くため好まれます。

    その他、レバーアクション・ライフルなど、チューブマガジンを使用するセンターファイア・ライフルでFMJを使用すると弾頭の先端でプライマーを撃発する恐れがあるため、フラットノーズのJSPが広く利用されています。

    弾頭はメーカーやブランドによって多種多様で個々の性能に違いがあり、単純にJHPとJSPのどちらとが良いとは言えない場合があります。そのため、その特定のブランドの性能や特徴から判断して使用するのがお勧めです。

    返信先: ライフルの前床の長さ #71226
    ポルポル
    キーマスター

    歴史を遡ればマッチロックやフリントロックの時代から長いストックを利用しており、その目的は銃身を固定するため、銃身を防護するため、ラムロッド(マズルローダーで弾を装填するための棒)を収納するため、山岳地帯で杖として使用するため、バヨネットラグを固定するため・・・等々、様々な理由から利用されていました。

    第一次~第二次大戦では、塹壕戦などにおいて着剣し、銃を槍の様にグリップして使用されたため、銃身を木で覆うことでグリップしやすい太さを維持すると同時に、熱した銃身に触れて火傷することを防ぐ目的がありました。また、銃身を外部の衝撃から守ることもできます。

    銃身の先まで木で覆われていれば、敵を銃剣で刺した際に手が先端方向へ滑っても火傷しませんし、普段の携帯時にもライフルの広い範囲を掴めるため扱いやすいといった利点があります。

    やがてオートマチックライフルが登場すると、軽量化され全長も短くなり、戦場で使用されるコンバットライフルの運用方法に変化が生じ、かつてのような長いストックは不要となりました。

    また、精密射撃にはストックと銃身が接しない構造が必要となるため、現代のボルトアクション・ライフルにおいても昔のようなメタルバンドで銃身とストックを固定することは行われなくなり、その結果ストックは最低限の長さで必要十分となっています。

    しかし長いストック(マンリッヒャーストック)が完全に廃れたわけではなく、銃身を守る利点や美術品としての価値もあるため、数は少ないですが狩猟用やスポーツ用として現在でも利用されています。

    関連トピック:ボルトアクションライフルのストックについて

    返信先: MP40のベークライトの色味について #71218
    ポルポル
    キーマスター

    正確にはプレススチールのロアレシーバーにベークライトのフォアグリップが取り付けられています。

    色が異なるのは、製造した工場(AEGとViacowerke)が異なることと、グリップデザイン変更に伴って修正したフォアグリップを新規製造する必要があったため、その際に異なる色のフォアグリップやグリップパネルが製造された結果です。

    また赤と黒だけでなく、製造年の違いで赤みの強さが異なるフォアグリップやグリップパネルが複数種存在していますが、赤の方が数が少なくレアです。

    ポルポル
    キーマスター

    銃にもよりますが、大抵の場合は多少ゆっくり引いても排莢されます。

    しかし、慎重にそ~っと引くと排莢に失敗しやすくなるので、勢いよく引いた方が確実です。

    返信先: 現在におけるマシンピストルの需要 #71205
    ポルポル
    キーマスター

    西側諸国の軍や法執行機関では需要が無いと言って良いですが、アメリカでは民間市場でコレクターに需要があります。

    東側諸国ではロシアのスチェッキン(APS)を現役で装備している国もありますが、需要が拡大することは殆ど無いと思われます。

    現在ではマシンピストルで軍や法執行機関の要求を満たすのは難しく、信頼性、命中精度、コントロール性などを考慮するとマシンピストルよりサブマシンガンが選択されるのが一般的です。

    返信先: MP5SDは低威力? #71198
    ポルポル
    キーマスター

    >超音速弾を亜音速弾化させるという事は殺傷力こそ変化しないものの、

    弾速が低下すれば殺傷力も低下する可能性があります。
    「殺傷力」という言葉は曖昧なので個人的にあまり使いたくないのですが、ターゲットの行動を停止させる能力は、口径、弾頭重量、弾頭の種類などが同一条件下では弾速が速い方がより高くなります。
    (ただし着弾と同時に弾頭が砕けるほどの高速の場合は逆に効果が低くなりますし、口径や着弾後の弾頭直径の大きさによっても効果が異なります)

    とはいえ、現実的には必要とされる貫通力が維持されていれば亜音速弾でも実用上問題ないと判断できます。

    >有効射程や貫通力に少なからず影響を与えるという事なのでしょうか?

    口径や弾頭重量などの条件が同じとき、弾速だけが低下すると有効射程は短くなり、貫通力も低くなります。
    有効射程については弾頭重量の違いなどで少し弾速が低下した程度では殆ど影響ありませんが、極端な低下は影響があります。

    >「貫通力=威力(貫通力が不足すると殺傷力も落ちるのは確かですが)」

    「貫通力=威力」と考えてしまうとホローポイント弾は不要でフルメタルジャケット弾で十分となってしまいそうですが、実際はそうではありませんね。

    着弾後の弾頭の拡張が大きいほど効果がありますが、拡張が大きければ抵抗となり貫通力が失われるため、一方に偏らないバランスが必要になります。

    ポルポル
    キーマスター

    使用したことが無いので詳しいことは分からないのですが、他にネジが無いということでしたら、右側面のネジでエレベーションとウィンデージを変更するのかもしれませんね。

    このネジを最大まで緩めた場合、サイトが緩んで横に動くようにならないでしょうか?

    または最大まで締めるか、或いはネジを回転させて特定の位置で横に動くかなど、試されてはいかがでしょう?

    或いは、レシーバーに固定するためのネジを緩めると動くかも??(あまり無いと思いますが)

    返信先: M16とAKの命中精度 #71175
    ポルポル
    キーマスター

    バレルの肉厚の差も原因としてありますが、総合的に見ると工作精度に違いがあります。

    M16/M4系はAKよりもクオリティーが高く、銃とその弾薬の精度の水準が高いと言えます。(フラットな弾道の小口径高速弾の恩恵もあります)

    複数のAKのバレル内部を覗いて見比べてみると、真っ直ぐに見えるバレルでも湾曲したものが含まれていることがあります。
    また、高精度なバレルを製造しても弾薬の精度が低ければ命中率が低下しますし、弾薬の相性問題もあります。

    例えば、ロシア製AKでロシア製弾薬を使用して高い命中率が出たとしても、ロシア製AKでユーゴ製弾薬を使用すると命中率が低いこともありますが、ユーゴ製AKでユーゴ製弾薬を使用すると高い命中率が出ることもあります。

    弾薬そのものの精度の違いもありますが、同じ7.62x39mmでも弾薬は製造国やメーカーによって僅かにサイズが異なっています。
    具体的にはフリーボアのサイズやケースサイズが異なっているのですが、弾薬を薬室に装填した際、ケースマウス(薬莢の先端)からライフリングが始まる地点までのスペース(フリーボア)のサイズが国やメーカーによって異なるため、このサイズに適合した弾薬を使用しなければ高い命中率を出せません。AKに限らずライフル全般に言えることですが、高い命中率を出すには銃に適合した相性の良いメーカーやブランドの弾薬を使用する必要があります。

    またAKの命中精度が低い原因として木製ハンドガードが挙げられます。
    木製のハンドガードやストックは環境の影響(温度や湿度)や外部からの力を受けて伸縮し、その力がバレルに伝わることで命中率が低下します。
    バレルに接しないフリーフロートであれば問題ありませんが、AKの場合は力が伝わりやすい構造のため、ハンドガードを強く掴んだ場合と掴まない場合では命中率に差が出やすくなります。(樹脂製の方がマシですが、それでも影響はあります)

    もしAKの精度を高めたいのであれば、トリガーをチューンしたり、プレス加工のレシーバーを削り出しに変更、ガスポートを小さくするといった方法もあります。また、フルオート時の命中率の悪さにはロングストロークピストンで質量の大きいボルトキャリアグループを可動させる構造的特徴も影響しています。

    返信先: 銃身が低い拳銃について #71144
    ポルポル
    キーマスター

    銃身の位置が低いということは銃身軸(ボアアクシス)が反動を受ける支点となる親指の付け根の高さに近づくため、銃口の跳ね上がり(マズルジャンプ)が小さくなり、速射性や命中率が向上します。

    ですが、「リコイルスプリングの下に銃身が位置する=銃身軸が低い」という規則性はありませんし、共通するメリットは存在しません。

    それぞれのモデルのフレームのデザインにもより、多くは設計上の都合から銃身やリコイルスプリングの配置が決定されています。

    現代ではロシアのPSSピストルやチェコのエイリアン・ピストル等で銃身の上にリコイルスプリングを配置していますが、PSSピストルでは主に薄くコンパクトなデザインにする目的があり、エイリアン・ピストルでは銃身軸を低くする目的で配置されています。

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