jフレームについてなのですが、古い物や発射数が多いものは着弾が左にそれるという話を聞いたことがあります。
一説には小型のフレームの強度に対してシリンダーが重いため、シリンダーの空け締めを繰り返しているうちにフレームが歪むということなのですが、現実にありえることなのでしょうか。
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フレームが歪むことで着弾がズレることはありますが、通常のシリンダーの開け閉めが原因でフレームが歪むことはありません。もしあるとすれば、シリンダーを叩き入れるようにして閉める操作を繰り返された可能性があります。
リボルバーのフレームが歪む原因として多いのは、強力な弾薬を長年消費した場合や、銃身交換時に銃身を締めすぎた場合、またその際に誤った方法でフレームを固定した場合、或いは銃を落下させるなど強い衝撃を与えるとフレームが歪むことがあり、フィクスドサイトの中古リボルバーで着弾がズレる場合は、大抵このような例が疑われます。
S&Wの場合、フレームサイズが大きいほど強度が高い傾向があるため、Jフレームは相対的に変形しやすいといえますが、一方でスタームルガーの様にサイドプレートを使用しない構造のフレームは剛性があるので殆ど変形しません。
シリンダーを勢い良く閉めると、ヨーク/クレーン、シリンダーピン、シリンダーストップ、エジェクターロッドなどに負荷が掛かり、フレームではヨーク/クレーンの軸が収まっている部分が破損することがあります。
これによりシリンダーが正しく固定されなかったり、作動タイミングがズレることで不発やジャムを起こすなどの問題が出やすくなるため、リボルバーのシリンダーはゆっくり確実に閉めることが推奨されます。