クアッドスタックマガジンはダブルスタックマガジンより装弾数が多く、マガジン交換の回数を減らすことで交戦時のリスクを低減する反面、作動不良のリスクが高い他、銃が重くなるため取り回しが悪いといったデメリットがあります。
強い衝撃が加わった際に弾薬が別の列に移動することでジャムが発生することがありますが、マガジンのモデルによっては列ごとに独立したスプリングを利用し給弾時の抵抗を減少させ作動を安定させるなど、クアッドスタックマガジンの信頼性は向上している傾向があります。
クアッドスタックマガジンは既に米海兵隊の他、一部の特殊部隊でも使用実績があるものの、それでも既存のダブルスタックマガジンの方が信頼性が高くコストも安いため、今後大規模に交替される可能性は低いと思われます。
恐らく軍においては一部組織での利用に留まるでしょうが、信頼性の問題は徐々に解決され、重量やコストの問題が今後の鍵になるかもしれません。
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