ガス圧利用方式にロングストロークピストン方式やショートストロークピストン方式等の所謂ピストン方式がありますが、仮にこれらのピストンの部分に砂や泥、埃などが被っても動作に支障はないのでしょうか?
稼動部分であるが故に多かれ少なかれ動作に支障が出てきてしまいそうでは無いかと個人的には思ってますが…
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砂や泥に強いといわれる銃は、異物が内部に進入しにくい構造を持っています。ですが、そういった銃でも実際に異物が進入すると、作動不良を起こしやすくなります。
ガスピストン周辺も同様に、砂や泥が侵入してピストンが咬んでしまったり、ガスルートが阻害されると作動不良の原因となります。
どういった条件で作動不良となるかは、ガスピストン周辺の構造や異物の量など状態によって異なるため一概にいえません。
ただボルトやボルトキャリア周辺よりは、構造的に異物進入による作動不良のリスクが低いといえます。
AR-15系のガスピストンやシリンダー周辺は構造的に異物が進入しにくい構造となっています。水は進入可能ですが、仮に水でシリンダーが満たされてもガスピストンに圧力が伝わるため動作可能です。
AK-47系では、ガスチューブに余剰ガスを逃がすための穴(ガスポート)が多数あり、ガスピストンが後退中に異物が侵入するとガスルートが阻害される可能性があります。
ですが、意図的に状況を作らない限り、通常の運用では異物は進入しにくいといえます。
ガスピストンが前進している状態でガスルートが確保されていれば、ガスピストン周辺に砂や泥が多少侵入しても作動可能です。