効果が無くなることはありませんが、ご指摘の通り、弾頭を押し出す平均ガス圧が低下すればガスポートから噴出されるガス圧も低くなり、その分マズルジャンプを軽減する効果は小さくなります。
同様に高圧な弾薬を使用する方がポーテッドバレルの効果は高くなります。
ですが弾速への影響については銃身長の長さ、装薬の燃焼速度の違い、ライフリングの抵抗の違いなどによっても異なります。
撃発直後に腔圧は急上昇し、弾頭が銃口を離れるまでの間徐々に腔圧が低下するといったプレッシャーカーブを描きますが、この腔圧のピークがどこに位置するかで弾速への影響が異なります。
つまり、速燃性の装薬により短時間で急激に弾頭を加速させた場合、弾頭が銃口に近づく頃には加速度が落ち着いて銃口付近のガス圧流出による弾速への影響は小さくなる場合があります。
また、以前に別のトピックで触れたことがありますが、バレル交換によって弾速が変化することがあります。
銃身長が長ければ弾速が比例して速くなるとは限らず、ライフリングの抵抗などの影響によって同一の銃身長でも弾速が異なるといったことがあります。
例えば通常のバレルから加工済みのポーテッドバレルに交換した場合、同じ銃身長であっても誤差が生じることがあります。
これは私が愛用していたポーテッドバレルですが、このタイプは基本的に弾速は低下しません。
なぜならオリジナルのバレルより長いからです。(むしろ弾速が上昇します)
発射ガスを顔に感じるのが不快だったり、クリーニングが面倒ということですぐに使用しなくなりましたが、マズルジャンプ軽減効果は十分でした。
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ポーテッドバレルで弾速は影響する?しない?