アームブレイス(ピストルブレイス)はグレーゾーンです。
常にストックとして使用する目的で装着すれば違法ですが、アームブレイスとして装着し、たまにストック代わりに肩に当てて使用する程度であれば合法です。
法律ではアームブレイスについて触れておらず、ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)はアームブレイスをストックと見ていません。もしストックであればそれはSBR(ショート・バレル・ライフル)やSBS(ショート・バレル・ショットガン)であり、規制対象になります。
ATFの見解では、偶発的または散発的に肩に当てて使用する場合はストックに当たらず、これはアームブレイスの誤った使用方法であるため、ストックではないものをストックとして使用する使用者の撃ち方についてまで規制しないという立場です。
2014年のATFは現在と同じ解釈でしたが、2015年にアームブレイスはストックに当たるという解釈をして市場が混乱したことがありました。
しかし2017年にストックではないという解釈で決着したため、現在では合法とされています。(ストックとして使用する場合はその限りではないといった含みを持たせた解釈になっています)
ただ、今月4日にオハイオ州で発生した銃撃事件では100連ドラムマガジンとアームブレイスを装着したAR15ピストルが犯行に使用されており、こうした事件が起こると違法化を不安視する声も出ています。
アームブレイスは本来ストックではありませんから、肩に当てて射撃している画像や動画を堂々とネットにアップすると、問題視される恐れがあります。